いまならコレを狙え! ボディタイプ別オススメランキング 軽自動車ハイト系 ランキング ベスト3

車の乗り換えや購入を検討している方で、車種選びにお悩み中の方へ。
コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、この冬おすすめの軽自動車を聞きました。

  • RANKING BEST 1ダイハツ ムーヴ

    ダイハツ ムーヴ

    ダイハツの自動ブレーキ関連の安全装備スマートアシストが「スマートアシストII」になり、大幅に進化。
    このクラストップレベルの安全性能を手に入れている。安全性能、走行性能、燃費とすべてにおいて高いバランスを誇る。

  • RANKING BEST 2スズキ ワゴンR

    スズキ ワゴンR

    クラス唯一のマイルドハイブリッド機能を搭載。モーター走行はできない。ただし、アイドリングストップからの再始動時は、圧倒的な静粛性と低振動を誇る。この静かさは、高級車クラス。
    街乗りでは、何度も繰り返すアイドリングストップなので、この機能だけでもワゴンRを購入してもいいと思うほどだ。

  • RANKING BEST 3日産 デイズ

    日産 デイズ

    全般的に飛び抜けて優れた性能をもつクルマではない。自動ブレーキも低速域限定と性能的には、ムーヴを超えていない。ただし、評価したいのは全車に自動ブレーキであるエマージェンシーブレーキが標準装備であるということ。他のモデルは、基本的にオプション設定だ。

オススメランキングの3台を比較

燃費・経済性
  • ムーヴ

    マイルドハイブリッド機能を搭載したワゴンRにこそ負けるものの、31.0㎞/Lはかなり高いレベルの燃費性能。マイルドハイブリッド機能が無いので、売れ筋グレードであるX SAIIの価格は1,317,600円とワゴンRよりややリーズナブルな価格設定となっている。

  • ワゴンR

    マイルドハイブリッド機能を搭載したFZの燃費は33.0㎞/Lと、ライバルにやや差をつけクラスナンバー1。価格はやや高く1,372,680円。マイルドハイブリッド機能非装着モデルFXもある。ムーヴにこそ負けるが、燃費は30.6㎞/Lとほぼ同等。このFXは、なかなか買い得感のある価格で1,196,640円。

  • デイズ

    燃費性能は、わずかにライバルに及ばず30.4㎞/L。売れ筋グレードXの価格は1,318,680円。ライバルには無い装備などもあり、微妙に差別化を図っている。ただ、ターボモデルの燃費は26.2㎞/Lとライバルのターボモデルと比べると、やや差が開いている状態。

装備・使い勝手
  • ムーヴ

    自動ブレーキ関連の安全装備スマートアシストが進化し「スマートアシストII」になった。従来の30㎞/h以下からしか対応できなかった自動ブレーキは約50㎞/hまで対応できるようになった。さらに、自動ブレーキは作動しないものの歩行者検知機能もプラス。また、前方だけでなく、後方への誤発進抑制機能も付き高齢者や初心者にも安心して乗れる装備が用意されている。90度に開くドアは使い勝手が良く、高齢者の乗り降りに便利。また、一部グレードを除きオートライトも標準装備されている。

  • ワゴンR

    スズキの自動ブレーキ関連の安全装備レーダーブレーキサポートは、約30㎞/h以下の低速域タイプで前方への踏み間違え防止機能しかない。スペーシアには、歩行者検知式の自動ブレーキが用意されているだけに、やや物足りなく感じる。また、安全装備面では、サイドエアバッグのオプション設定が無いなどなど少々残念な設定だ。マイルドハイブリッド機能を搭載したFZは、このクラスで最も高価なのだがオートライトすら用意されていない。

  • デイズ

    約30㎞/h以下の低速域自動ブレーキだが、踏み間違い衝突防止アシストがセットで標準装備となっている点は評価できる。また、車両の周囲をカメラで確認できるアラウンドビューモニターが一部グレードを除き標準装備。さらに、軽自動車初となるハイビームとロービームを自動で切り替え視界を確保するハイビームアシストが、ハイウェイスターに全車標準装備されている。一見して安全装備は充実しているように見えのだが、なんとサイドエアバッグの設定が無く、残念なポイントとなっている。

走行性能
  • ムーヴ

    骨格の板厚を1.5倍にした軽量高剛性ボディを採用し、サスペンションの高剛性化や特性を見直した。基本性能を高めるために、クルマの骨格部分から見直されたことにより、乗り心地や操縦安定性などはクラストップといえるものとなり、ひとつ上のコンパクトカーをも超える仕上がりになっている。ムーヴの美点ともいえる。

  • ワゴンR

    マイルドハイブリッド機能を搭載しているため、アイドリングストップからの再始動時に発生する騒音や振動がほとんど感じない。ちょっとした高級車並みの静粛性をもつ。また、車重が最も軽いことや、副変速機付きのCVTを採用しているため変速比幅があるため、力強くスムースな走りも好印象だ。

  • デイズ

    他のライバルと比べると、やや非力に感じるエンジンだが、ワゴンRと同様に副変速機付きCVTを搭載している。変速比幅が大きいこともあり、エンジンの非力感をCVTが上手くカバーしている印象だ。2015年10月に行われた大幅改良により、サスペンション関係も改良され乗り心地が向上。凸凹道でも、サスペンションの突き上げも軽減され快適だ。

デザイン
  • ムーヴ

    ムーヴ

    先代モデルは、女性を意識した柔らかなイメージだったが、現行ムーヴはエッジの効いた面を組み合わせ、標準車でも精悍なイメージにまとめられている。ムーヴカスタムは、もはややり過ぎ感が漂うくらいLEDなどを駆使しギラギラフェイスとし、とにかく目立つことを最優先としたデザイン。インテリアデザインは、ナビをセンターコンソール上部に配置し視認性を高めている。また、エアコン操作系はあえてダイヤル式。手元を見ながら操作しなくてはならないタッチパネル式と比べると、ブラインドタッチで操作が可能なので安全性も高い。

  • ワゴンR

    ワゴンR

    マイルドハイブリッドを搭載したモデルと標準車の違いはグリルまわり程度で、それほど差別化されていない。どちらもあまり好き嫌いが出ないプレーンなデザイン。悪くいえば個性が足りない。スティングレーは、目力の強いライトとエアロバンパーにより、適度な存在感を主張。全体的にバランスのよいデザインだが、このクラスのトレンドはムーヴカスタムのように、デザインというよりどれだけ目立つかがポイントとなっている。そのため、ムーヴカスタムの方がマーケットでは好評。

  • デイズ

    デイズ

    ボディサイドに入ったシャープなキャラクターラインで、スポーティなシルエットを演出している。デイズは、より個性的なハイウェイスターだけでなく、さらに個性を主張するライダーやボレロなどがあり計4タイプを用意。より自分の好みに合ったモデルが選べるという点では、かなりユニークなモデルと言える。インテリアでは、流行のタッチパネル式を採用し見映えはよいのだが、やや使いにくい。

新車値引き交渉術

2014年度にスズキとダイハツが、恐ろしいほどの台数を自社登録した。自社登録とは、買い手がいないのにクルマを自社名義にして登録。売ったように見せかける手法。ダイハツVSスズキの販売合戦によるものだ。
その結果、2015年度は自社登録したクルマが登録済み未使用車として中古車マーケットに放出された。ほぼ新車といえるクルマが、大安売りされているのだから新車がますます売れなくなった。
軽自動車は、リセールバリューが高いのが魅力だったが、登録済み未使用車が大量に発生したことで、リセールバリューも下落した。
2014年度ほどではないにせよ、2015年度も3月末になればこうした自社登録車が一定数出てくるのは確実。つまり、焦って新車を買う必要が無い。4月以降、中古車店に行けば、登録済み未使用車が並ぶので、それを買えばいい。新車を値引きしてもらうより、大幅に安く買える。
ただ、グレードや色、装備、オプションなど、100%自分好みのものを探すのは苦労するかもしれない。妥協できないのなら、3月に入ってから新車の商談を始めるといい。その場合、ワゴンRとムーヴの見積りは必ずもらうこと。その上で、本命のクルマと競合させたい。時間があれば、ホンダNワゴンの見積りも入れておくとさらに値引き合戦は過熱するだろう。

その他のボディタイプ別オススメランキング

  • 軽自動車スーパーハイト

    燃費と小回りに加えて、アウトドアにも!

  • ミニバン

    広くて便利、ファミリーカーの代名詞

  • コンパクト国産車

    無難に選びたいなら、おいしいとこ取りのコレ!

  • コンパクト輸入車

    人気急上昇中!意外とコスパのいい車種多し。

  • SUV

    デザインと走りを重視する人へ

  • 高級セダン

    いつかは乗りたい、王道スタイル。

クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏
クルマ評論家 CORISM代表
大岡智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

ボディタイプ別オススメランキングトップページへ戻る