＜シートヒーターが欲しいと、ほぼこのFパッケージコンフォートエディションを選ぶしかない微妙な設定＞
ホンダは、コンパクトカーのフィットとフィット ハイブリッドに快適装備を充実させた特別仕様車 「Fパッケージ COMFORT EDITION(コンフォートエディション)」を設定し、2016年1月21日に発売を開始する。また、ボディカラーには3つの専用色を採用した。
ホンダ フィットは2013年9月にフルモデルチェンジ。注目されたのは、フィットハイブリッド。世界トップの低燃費を誇っていたトヨタ アクアの燃費を超え、36.4km/Lという数値を叩き出し世界トップの座に君臨する。しかし、アクアは、その後すぐに、アクアは一部改良を施しフィットハイブリッドの燃費値を超えた。世界トップの座は、再び奪われたが、その差はわずかで世界トップレベルであることには間違いない。
そんな栄冠を手にしたフィットだったが、7速DCTを中心とした度重なるリコール問題を引き起こす。リコール問題が長引いた影響か、その後、販売台数は徐々に落ちていく。デビュー直後は、普通車で販売台数ナンバー1を誇っていたが、2014年半ばに1位の座をアクアに明け渡して以来、2度と1位の座を得ることはなくなった。
懸念すべきは、1位の座を明け渡したことではなく、ここ数ヶ月間はシエンタやカローラ、プリウスにも負け始めている。10,000台/月売るのも厳しい状況になってきた。つまり、ジリ貧状態だ。
ホンダの国内販売は、主にフィットやN-BOXで台数を稼ぎ、ヴェゼルやステップワゴン、シャトルなどで利益を上げる。フィットが低迷し始めると、販売台数が非常に不安定になる。なんとか、2015年の軽自動車の販売台数ではN-BOXがナンバー1の座を奪取し、底支えしているものの、N-BOXはモデル末期に入っていて、不安材料も大きい。ホンダとしては、安定した販売台数を確保するためにもフィットは非常に重要な車種なのだ。また、2～3月は自動車業界最大の繁忙期。少しでも販売台数を上乗せするために、各社多くのお買い得な特別仕様車を投入している。
今回、投入されたFパッケージコンフォートエディションの特別装備は、360°スーパーUV・IRカットパッケージ、運転席&助手席シートヒーター、アームレスト付センターコンソールボックス(アクセサリーソケット<DC12V>付)といった内容。この繁忙期で販売台数を上乗せさせるという使命があるのだとするなら、意外とあっさりとした内容の装備。全体的に、やや、女性を意識した装備内容になっている。
フィット ハイブリッド Fパッケージコンフォートエディションの価格は1,826,000円。対して、ベース車のハイブリッドFパッケージの価格は1,796,000円なので3万円アップとなっている。つまり、3万円アップで上記の装備が装着できるということになる。ただ、特別装備そのものが、それほど高価な装備ではなく、3万円アップというのは、装備アップ分相当といった印象だ。これらの装備がプラスされて、価格据え置きというのであれば、ややお買い得感があるが、現状では我々顧客のメリットは小さい。
また、運転席＆助手席シートヒーターや360°スーパーUV・IRカットパッケージは、ほぼこの特別仕様車でないと選べない装備になっている。シートヒーターくらい自由に選択できる設定であるべきだ。こうした設定だと、もはや顧客のニーズを一部のグレードに集約している感じがする。メーカー側は効率的だが、顧客側から見れば選択肢を狭め、自分の好みの仕様にできないストレスを感じる。ヴィッツはやや異なるが、シートヒーターだけなら、アクアなら21,600円で、ほぼすべてのグレードに装備できるようになっている。ヴィッツには、運転席しかシートヒーターが無く、設定も一部グレードのみ。そうしたヴィッツへの対抗なのだろうが、フィットのFパッケージコンフォートエディションも同じようなもの。これをあえて、特別仕様車にする意味があるのか少々疑問。ヴィッツに一部グレードにしか用意されていないのであれば、フィットは多くのグレードに選べるようにすればいいだけで、顧客の選択肢を減らすような設定の特別仕様車は、あまりお勧めできない。
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・HYBRID 特別仕様車Fパッケージコンフォートエディション FF 1,826,000円/4WD 2,020,400円
・13G 特別仕様車Fパッケージコンフォートエディション FF 1,455,000円/4WD 1,649,400円
日々、車買取相場が変わる中古車。また、雪の多い冬には4WD、夏場にはオープンカーなど、季節や地域によってクルマの需要も変わるため、車種によっては“売り時”のタイミングがある場合も。年間買取台数約20万台のガリバーの過去6ヶ月間の中古車査定相場情報を公開しています。
ホンダは、コンパクトカーのフィットとフィット ハイブリッドに快適装備を充実させた特別仕様車 「Fパッケージ COMFORT EDITION(コンフォートエディション)」を設定し、2016年1月21日に発売を開始する。また、ボディカラーには3つの専用色を採用した。- 目次
- 1 フィット/フィットハイブリッド特別仕様車について
- 1-1 フィットの歴史
- 1-2 特別仕様車、オススメできない理由は？今後に期待？
- 1-3 ホンダ フィット特別仕様車Fパッケージコンフォートエディション価格
- 2 フィットを売りたい！買取相場は？
- 3 フィットの中古車情報
フィット/フィットハイブリッドの歴史
ホンダ フィットは2013年9月にフルモデルチェンジ。注目されたのは、フィットハイブリッド。世界トップの低燃費を誇っていたトヨタ アクアの燃費を超え、36.4km/Lという数値を叩き出し世界トップの座に君臨する。しかし、アクアは、その後すぐに、アクアは一部改良を施しフィットハイブリッドの燃費値を超えた。世界トップの座は、再び奪われたが、その差はわずかで世界トップレベルであることには間違いない。
そんな栄冠を手にしたフィットだったが、7速DCTを中心とした度重なるリコール問題を引き起こす。リコール問題が長引いた影響か、その後、販売台数は徐々に落ちていく。デビュー直後は、普通車で販売台数ナンバー1を誇っていたが、2014年半ばに1位の座をアクアに明け渡して以来、2度と1位の座を得ることはなくなった。
懸念すべきは、1位の座を明け渡したことではなく、ここ数ヶ月間はシエンタやカローラ、プリウスにも負け始めている。10,000台/月売るのも厳しい状況になってきた。つまり、ジリ貧状態だ。
ホンダの国内販売は、主にフィットやN-BOXで台数を稼ぎ、ヴェゼルやステップワゴン、シャトルなどで利益を上げる。フィットが低迷し始めると、販売台数が非常に不安定になる。なんとか、2015年の軽自動車の販売台数ではN-BOXがナンバー1の座を奪取し、底支えしているものの、N-BOXはモデル末期に入っていて、不安材料も大きい。ホンダとしては、安定した販売台数を確保するためにもフィットは非常に重要な車種なのだ。また、2～3月は自動車業界最大の繁忙期。少しでも販売台数を上乗せするために、各社多くのお買い得な特別仕様車を投入している。
今回、投入されたFパッケージコンフォートエディションの特別装備は、360°スーパーUV・IRカットパッケージ、運転席&助手席シートヒーター、アームレスト付センターコンソールボックス(アクセサリーソケット<DC12V>付)といった内容。この繁忙期で販売台数を上乗せさせるという使命があるのだとするなら、意外とあっさりとした内容の装備。全体的に、やや、女性を意識した装備内容になっている。
特別仕様車、オススメできない理由は？今後に期待？
フィット ハイブリッド Fパッケージコンフォートエディションの価格は1,826,000円。対して、ベース車のハイブリッドFパッケージの価格は1,796,000円なので3万円アップとなっている。つまり、3万円アップで上記の装備が装着できるということになる。ただ、特別装備そのものが、それほど高価な装備ではなく、3万円アップというのは、装備アップ分相当といった印象だ。これらの装備がプラスされて、価格据え置きというのであれば、ややお買い得感があるが、現状では我々顧客のメリットは小さい。また、運転席＆助手席シートヒーターや360°スーパーUV・IRカットパッケージは、ほぼこの特別仕様車でないと選べない装備になっている。シートヒーターくらい自由に選択できる設定であるべきだ。こうした設定だと、もはや顧客のニーズを一部のグレードに集約している感じがする。メーカー側は効率的だが、顧客側から見れば選択肢を狭め、自分の好みの仕様にできないストレスを感じる。ヴィッツはやや異なるが、シートヒーターだけなら、アクアなら21,600円で、ほぼすべてのグレードに装備できるようになっている。ヴィッツには、運転席しかシートヒーターが無く、設定も一部グレードのみ。そうしたヴィッツへの対抗なのだろうが、フィットのFパッケージコンフォートエディションも同じようなもの。これをあえて、特別仕様車にする意味があるのか少々疑問。ヴィッツに一部グレードにしか用意されていないのであれば、フィットは多くのグレードに選べるようにすればいいだけで、顧客の選択肢を減らすような設定の特別仕様車は、あまりお勧めできない。
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ホンダ フィット特別仕様車Fパッケージコンフォートエディション価格
・HYBRID 特別仕様車Fパッケージコンフォートエディション FF 1,826,000円/4WD 2,020,400円
・13G 特別仕様車Fパッケージコンフォートエディション FF 1,455,000円/4WD 1,649,400円
フィット/フィットハイブリッドを売りたい！買取相場は？
日々、車買取相場が変わる中古車。また、雪の多い冬には4WD、夏場にはオープンカーなど、季節や地域によってクルマの需要も変わるため、車種によっては“売り時”のタイミングがある場合も。年間買取台数約20万台のガリバーの過去6ヶ月間の中古車査定相場情報を公開しています。
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フィットのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和2年2月（2020年2月）〜現在
- 新車時価格
- 155.8万円〜286.7万円
フィットの在庫が現在166件あります
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