中古コンパクト(国産) おすすめランキング2015秋

コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、この秋おすすめの中古車・コンパクトカーを聞きました。
しかも今回は、中古車選びの醍醐味でもある「知名度が低く新車では人気薄のため、実は非常に良いクルマなのにお買い得!」な安くて良いクルマも、「裏車種」として厳選してもらいました。

  • RANKING BEST 1ホンダ フィットハイブリッド

    ホンダ フィットハイブリッド

    先代ホンダ フィットは、デビュー当時、このクラス唯一のハイブリッド車ということで、非常に高い人気を誇ったモデル。IMAと呼ばれる旧式のハイブリッドシステムが搭載されているが、今でも十分な低燃費車である。また、室内のパッケージングが優れており、十分な広さをもち、万人にお勧めできる1台。

  • RANKING BEST 2スズキ スイフト

    スズキ スイフト

    現行スイフトは、2010年にデビュー。そのため、現行モデルでも多くの中古車が流通。スズキというと、どうしても軽自動車のイメージが強く人気も高い。しかし、コンパクトカークラスになると、人気はそれほど高くなく、中古車価格は安めでお買い得。だが、人気は無くてスズキのテクノロジーが凝縮したモデルで、燃費や走行性能など非常に高いレベルにある。目立たないクルマだが、総合力は高いこともあり裏車種2位とした。

  • RANKING BEST 3マツダ デミオ

    マツダ デミオ

    旧型のデミオは2014年まで発売されていたモデル。モデル後半には、現行デミオにも搭載されているスカイアクティブテクノロジーを搭載したモデルを投入している。デザイン的にもなかなかスタイリッシュ。走行性能もマツダらしいキビキビ感があり、走りとスタイルを重視するならお勧めだ。

中古車オススメランキングの3台を比較

燃費・経済性
  • フィットハイブリッド

    当時の燃費は26.4㎞/Lで、クラストップレベルの実力をもっている。人気のコンパクトカーで、ハイブリッド車ということもあり、中古車価格はやや高め。3年落ちの中古車でも、100万円以上する場合が多いので、燃費は良いが価格が高めという点が悩みどころでもある。

  • スイフト

    上級グレード低燃費モデルで26.4㎞/Lと、かなり高いレベルの燃費性能をもつ。旧型のフィットハイブリッドと同等。それ以外で、安価なグレードでも20.6㎞/Lという燃費性能をもつ。上級グレードXS-DJEは新車で約165万円のものが、1年落ちでほぼ新車に近いコンディションのものでも120万円前後で発売されているので買い得感がある。

  • デミオ

    デミオ 13-スカイアクティブの燃費は、今でもトップクラスと言える25.0㎞/Lを達成。デビュー当時は、クラストップレベルを誇った。当時のマツダは、リセールバリューが悪く、このデミオも中古車ではお買い得感があるのが特徴。2年落ちの高年式車でも多くのモデルが100万円を切っている。

装備・使い勝手
  • フィットハイブリッド

    エントリグレードのハイブリッドは、価格訴求グレードのため装備は貧弱。スマートエントリーやナビ、ETCなどが装備されているかシッカリとチェックするといい。フィットは、センタータンクレイアウトと呼ばれる手法が使われていて、室内は広大。多彩なシートアレンジが可能。レバーを引くだけで、リヤシートが前方に倒れフラットな荷室となあるウルトラシートを装備している。

  • スイフト

    スイフトXS-DJEは、モデル後期に投入された上級グレードなので装備は充実。自動ブレーキこそ装備されていないが、サイドエアバッグやカーテンエアバッグまで標準装備されているほどだ。軽自動車を得意としているスズキなので、収納スペースなどは豊富。荷室もリヤシート倒すとフルフラットなり使い勝手はよい。

  • デミオ

    デミオ13-スカイアクティブは、満足できる一定の装備が標準装備されている。2013年式後半になるとシューティングスタースポルトと呼ばれるスポーティな特別仕様車もあり、装備内容などがさらに充実している。居住性や荷室の広さは標準的。最新のコンパクトカーなどと比べると、ややタイトに感じるかもしれない。

走行性能
  • フィットハイブリッド

    1.3Lのガソリン車と比べると、ハイブリッド車なのでモーターがプラスされている分、力強く余裕のある走りが可能。また、走行性能を重視する人向けには、1.5Lのエンジンと組み合わされたハイブリッドRSというグレードがある。このグレードは、なかなかスポーティな走りが楽しめる。乗り心地は、当時のコンパクトカーの中ではトップクラスだ。

  • スイフト

    スイフトは、欧州でも発売されているコンパクトカーなので、なかなか高いレベルの走行性能をもつ。1.2Lなので、力強さこそ排気量なりだが、カーブなどでの安定感は、なかなかハイレベル。走りと燃費のバラスは非常に高い。よりスポーティな走りを求めるのなら、スイフト スポーツと呼ばれるグレードがあり、こちらがお勧め。

  • デミオ

    13-スカイアクティブは、2011年のマイナーチェンジに投入されている。エンジンだけでなく、ボディやサスペンションなども手が入れられていて、乗り心地なども良くなっている。13-スカイアクティブは、特別スポーティに仕上げられたモデルではないが、他社の一般的なグレードと比べると、キビキビ感がある走りが魅力だ。

デザイン
  • フィットハイブリッド

    ホンダ フィットハイブリッド

    現行のフィットハイブリッドと比べると、派手さが適度に抑えられていて、安心感あるデザインだ。今でも、それほど古臭く見えないのもポイント。クリアーブルー塗装されたヘッドライトやリヤコンビネーションランプが、ハイブリッド車専用デザインとなっている。

  • スイフト

    スズキ スイフト

    地味に見られがちだが、柔らかく張りのあるデザインをもつ。大きくクリアなヘッドライトもクセがない。このクセの無さが、良くも悪くも地味に見える理由ではある。とにかく目立たそうと、個性的なデザインをとしたコンパクトカーが多い中、逆に落ち着いた大人のデザインともいえるだろう。

  • デミオ

    マツダ デミオ

    現行デミオのデザインをコッテリみそ味なら、旧型デミオはすっきり塩味といったくらい印象が違う。切れ長のヘッドライトなど、スッキリ系のデザインが好みなら旧型デミオも、それほど古く見えないのでおすすめ。ブルーリング付ヘッドランプや専用リアバッジなどが13-スカイアクティブ専用となっている。

中古車値引き交渉術

買い手側が有利に商談を進めるためには、複数のお店から見積りを取ることが重要。この手法は、新車と同様に中古車も同じ。フィットハイブリッドは、新車でも人気が高かったこともあり、中古車の流通量が豊富。自分好みの色や装備などが選びやすいので、似たような中古車を選び競合させてみるといい。

裏2位のスイフトは、裏に選んだだけに、中古車の流通量が少ない。お勧めのXS-DJEは、高年式に限られ、さらに流通量が少ないので探すだけでも大変。ただし、あまり人気のあるクルマではないので、中古車店側も長期在庫となることを嫌うため、ジックリ時間をかけて商談すればいい条件が出る可能性が高い。即決はNGなクルマで、場合によっては新車で買う、というくらいでいいだろう。

デミオの13-スカイアクティブの流通量もそれほど多くない。現行デミオの人気で、ますます価格が下がってきている感じが強い。こちらも、中古車マーケットでもそれほど人気は高くないので、長期在庫を嫌う傾向があるためジックリと時間をかけて商談すれば、よい条件が出だろう。やや価格は高くなるかもしれないが、マツダのディーラー系中古車店と競合させてみるのもいい。

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クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏
クルマ評論家 CORISM代表
大岡智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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