中古コンパクト(輸入車) おすすめランキング2015秋

コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、この秋おすすめの中古車・輸入車のコンパクトカーを聞きました。
しかも今回は、中古車選びの醍醐味でもある「知名度が低く新車では人気薄のため、実は非常に良いクルマなのにお買い得!」な安くて良いクルマも、「裏車種」として厳選してもらいました。

  • RANKING BEST 1フォルクスワーゲン ゴルフ 6

    フォルクスワーゲン ゴルフ6

    輸入車のコンパクトカー選びの鉄板ともいえるフォルクスワーゲン ゴルフ。どの世代のゴルフも、世界中が注目するモデル。そういう意味では、初めての輸入車としてもピッタリな1台。現行のゴルフ7は、2013年デビューとまだ新しいため価格もやや高め。中古車として狙うのなら、装備も充実したゴルフ6 TSIハイラインの高年式がお勧め。

  • RANKING BEST 2BMW 1シリーズ

    BMW 1シリーズ

    現行のBMW1シリーズは、2011年にデビュー。そして、2015年に大幅マイナーチェンジを行っている。このクラスで、唯一のFRモデルなので、走りにこだわるタイプの人に合う。お勧めの価格が下がってきているマイナー前モデル。走行性能の高さや、リセールバリューの高さも魅力な120i Mスポーツが狙い目だ。

  • RANKING BEST 3シトロエン DS3

    シトロエン DS3

    シトロエンC3と姉妹車の関係にあるDS3。デザイン性を重視したユニークなモデルとして2010年にデビューした。この独特なデザインは、とてもユニーク。高いデザイン性だけで買ってしまいたくなるほど。シトロエンというブランドは、日本ではまだまだマイナーな存在だが、そのゆったりとした優れた乗り心地は抜群。世界的な評価も高い。普通に選ぶなら、3位は日本でもメジャーな「BMWミニ」となる。しかし、シトロエンはマイナーブランドのため、流通量は極めて少なく、あまり人と同じクルマには乗りたくないという人向けということで、裏車種3位とした

中古車オススメランキングの3台を比較

燃費・経済性
  • ゴルフ 6

    モデル後期のゴルフ6 TSIハイラインの燃費は15.9㎞/L。1.4Lのターボ+スーパーチャージャーというエンジンを搭載。今でこそ、それほど誇れる燃費ではないものの、当時は輸入車の中ではトップクラス。3年落ちの位のモデルなら、ディーラー系中古車店を除くと150~180万円程度で手に入る。当時、330万円位していたモデルが、すでに半額になっているので、買い得感もある。1.4Lなので、自動車税も34,500円と若干安めなのも経済的だ。

  • 1シリーズ

    マイナーチェンジ前の120iで燃費は16.6㎞/L。排気量は1.6Lなので、それほど悪い燃費値ではない。新車価格は120i Mスポーツで約420万円。3年落ちの高年式モデルで180~250万円前後と幅の広い価格にはなっている。210万だとすれば、すでに新車価格の半額。クルマの質感や走行性能などは、他のモデルと同様に高級感あふれるものなので、お買い得な価格帯と言える。

  • DS3

    2010年デビュー直後のモデルで、1.6Lターボのスポーツシック13.7㎞/Lで1.6L自然吸気エンジンを搭載したシックが12.5㎞/L(共に10・15モード燃費値)と燃費はあまり良くない。価格も流通量が少ない中、そこそこファンがいるため価格はやや高め。3年落ち程度の高年式だと、スポーツシックで170万円以上している。

装備・使い勝手
  • ゴルフ 6

    上級グレードのハイラインであれば、基本的な装備は充実している。ただし、ナビやETCはオプションだった。こうした装備が付いているかどうかも加味して選ぶといい。どのグレードでもサイドエアバッグも標準装備されているので、当時のコンパクトカーとしては高いレベルにある。流行の自動ブレーキが欲しいのであれば、ゴルフ7を買うしかない。

  • 1シリーズ

    120i Mスポーツなどの上級グレードなら、ナビやETCなどは、ほぼ標準装備されている。他のエントリグレードなどを選ぶ場合、こうした装備の有無は要チェックだ。1シリーズは、クラス唯一のFRということで、その仕組み上、後席スペースはやや狭い。その部分は、試乗してみるなりしてチェックしてから選ぶといい。

  • DS3

    DS3選びで難しいのはミッション。デビュー直後のモデルは、スポーツシックが6MTのみ。シックが4ATのみ。2014年の改良で直3 1.2Lの低燃費エンジンになりミッションも5ATに変更されている。スポーツシックは6MTのみなので、AT限定免許では乗ることができない。DS3は、3ドアのみの設定。使い勝手面では5ドアより劣る。ただし、ラゲッジスペース容量は、トップレベルの270Lもある。

走行性能
  • ゴルフ 6

    1.4Lエンジンながら、ハイラインの場合240N・mという大トルクを発揮。この最大トルクは、2.5Lの自然吸気ガソリン車並み。実際は、この最大トルクをわずか1,500回転で発生するので、2.5L級の自然吸気エンジン車よりも力強く感じる。高速道路などでは、まさにこれがゴルフの真骨頂ともいえるくらい、ピタッと路面に張り付くような安定した高速クルージングをみせる。それでいて、カーブも得意で、やや硬めのフットワークで軽快に走ってくれる。

  • 1シリーズ

    FR車ということもあり、走行性能は非常に楽しい。腕に自信がある人なら、カーブではアクセル操作ひとつで自在にクルマをコントロールできる。このクラスではナンバー1といっていいほど。ボディサイズも小さいので、日本の狭い道でも楽しめる。

  • DS3

    シトロエンブランド象徴でもある、素晴らしい乗り心地性能は、コンパクトクラスに属するDS3でも同様。ドイツ車とのやや硬めの乗り心地とは全く違う乗り味。フカフカのソファーにでも座っているような快適さがある。それでいて、カーブなどではキビキビと走ってくれるので、快適で頼もしい1台と言える。

デザイン
  • ゴルフ 6

    フォルクスワーゲン ゴルフ6

    好みの問題はあるものの、ゴルフのデザインは地味目に見える。ある意味、多くの人に嫌われないデザイン。これが、ゴルフの伝統で磨き抜かれた隙の無いデザインともいえるだろう。こうしたテイストは、インテリアも同じ。まさに、質実剛健といった世界観をもつ。

  • 1シリーズ

    BMW 1シリーズ

    マイナーチェンジ前のデザインは、やや精悍さに欠け可愛らしい感じに見える。ちょっとポテッとしたシルエットということもあり、スポーティな走りをもつクルマとは思えないのが難点。エアロパーツ類が装備されているMスポーツなら、そうしたイメージがやや緩和される。

  • DS3

    シトロエン DS3

    DS3は、かなり好き嫌いが出るデザイン。そのため、このデザインが気に入った人にとっては、とても愛着の持てるクルマになることは確実。ただの移動の足としてだけでなく、普段の生活を豊かにしてくれるデザイン力がある。流通量も少ないクルマなので、街で注目されるのは確実だ。

中古車値引き交渉術

ゴルフの場合、クセも無くクルマとしての完成度は世界トップレベルにあるため、多くの中古車店で売られている。さらに、流通量も多いので国産車同様に同じような年式・距離・グレードなど条件を揃えて選んだクルマ同士を複数の店舗で競合させるといい。

1シリーズは、流通量がやや少ない。ディーラー系中古車店やドイツ系輸入車専門店などに多い傾向。基本的にディーラー系中古車店は、高値傾向なのでドイツ系輸入車専門店と競合させてみるといいだろう。

DS3は、ディーラー系中古車店以外だと、こうしたラテン系輸入車専門店の在庫が多い。どちらもマニアックな顧客に売るという姿勢なので、価格はやや高め。ほとんど指名買いの顧客が多く、商談相手も強気。同じDS3だけでなく、ミニやゴルフなども加えて競合させるといいだろう。

注意しなくてはならないのは、相場より妙に安いクルマや容易に値引き対応するお店だ。中古車の場合、相場より妙に安い場合や簡単に大幅値引きがあるときは、何らかのトラブルを抱えていて早く売りたがっているなどの理由があることが多いからだ。また、輸入車の場合、国産車より修理費が高額になる場合が多い。保証の期間は長い方がリスクは小さいので、チェックしておきたい部分だ。

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  • 軽自動車ハイト

    燃費、小回り、街で乗るならやはり便利な軽。

  • 軽自動車スーパーハイト

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  • コンパクト国産車

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  • SUV

    デザインと走りを重視する人へ

  • 高級セダン

    いつかは乗りたい、王道スタイル。

クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏
クルマ評論家 CORISM代表
大岡智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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