コンパクトカー(国産) おすすめランキングベスト3 2015秋

車種選びにお悩みの方へ。
コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、この秋おすすめの新車・コンパクトカー(国産)を聞きました。

  • RANKING BEST 1日産 ノート

    日産 ノート

    ノートは、2015年7月にマイナーチェンジした。このマイナーチェンジで、ノートには歩行者検知式の自動ブレーキであるエマージェンシーブレーキが全車に標準装備された。コンパクトカークラスで、歩行者検知式の自動ブレーキは非常に珍しく、そして全車に標準装備化されたことは高く評価できる。同時に、燃費も向上され、ガソリン車で免税対応になっている数少ないモデルだ。

  • RANKING BEST 2マツダ デミオ

    マツダ デミオ

    スタイリッシュでユニークなデザインで、このモデルからイッキに人気コンパクトカーとなったデミオ。このデミオに、さらに個性的な内装とした特別仕様車「ミッドセンチュリー」と「アーバンスタイリッシュモード」が加わり、選ぶ楽しさが増えた。このクラスでは、唯一の1.5Lクリーンディーゼルエンジンが搭載されていて、低燃費と力強い走行性能を実現している。

  • RANKING BEST 3ホンダ グレイス

    ホンダ グレイス

    フィットをベースとしたコンパクトセダンがグレイスだ。今までのように、フィットの派生車であることを感じさせない独自のデザインをもつ。なかなか若々しく見えるスポーティなデザインで、ダウンサイザーの受け皿としての役割も担う。
    ライバルのカローラアクシオには無い、4WDがハイブリッド車にも用意されていて、降雪地域の人にもエコカー減税の恩恵が得られる。

新車オススメランキングの3台を比較

燃費・経済性
  • ノート

    アイドリングストップ機能を改善し、ブレーキを踏んで車速が8㎞/h以下になるとエンジンを停止する停車前アイドリングストップ機能を採用。さらに、エンジンやミッションの制御を最適化した結果、26.8㎞/Lという低燃費を実現。2015年度のエコカー減税で、がぞ輪車では数少ない免税対応車。燃料費経済性だけでなく、購入時にはX DIG-Sグレードなら約9万円も減税される。

  • デミオ

    デミオの燃費は、ガソリン1.3Lが24.6㎞/L、ディーゼルは26.4㎞/L。お勧めは、ディーゼル車。ディーゼル車に使う、軽油はガソリン車に比べ20円/L以上安い。そのため、燃料費ではハイブリッド車並みとなるので経済的。また、ディーゼル車の価格は、ガソリン車に比べかなり高価な価格設定となっている。だが、ハイブリッド車と比べると価格は同程度。ハイブリッドとディーゼル車の燃料費や価格は、大差ないので試乗したときのフィーリングで選ぶといいだろう。

  • グレイス

    フィット ハイブリッドと同じ1.5Lハイブリッド+7速DCTの組み合わせで、34.4㎞/Lという超低燃費を誇る。売れ筋グレードのLXで204万円と安くはないが、ライバルのカローラアクシオハイブリッドに比べるとやや安めの価格設定だ。また、パワフルな直噴1.5Lエンジンを搭載したガソリン車もある。燃費21.8km/Lで、燃費性能はカローラアクシオに負けるが、その分、パワーでは勝る。

装備・使い勝手
  • ノート

    ノートの全長は4,100㎜。このクラスのコンパクトカーとしては、すこし大きい。そのため、室内スペースは広大でゆとりある空間を誇る。クルマを上空から見下ろしているように見えるアラウンドビューモニターは、運転が苦手な人にもお勧め。周囲の状況がひと目で把握できるため、狭い場所での車庫入れも簡単になる。

  • デミオ

    デミオには、一部グレードを除き30㎞/h以下の低速域で作動する自動ブレーキが標準装備されている。歩行者検知もできないので、やや物足りない仕様となっている。オプションで、後側方の車両を検知し注意喚起してくれるブラインド・スポット・モニタリング(BSM)が用意されている。この機能は、車線変更などでの使用頻度も高く運転の苦手な人や高齢者などには安心で便利。

  • グレイス

    スポーティなルックスにするために、傾斜を強めたCピラーのため、若干後席のヘッドクリアランスは少な目だが、足元などは広い。30㎞/hの低速域の自動ブレーキが用意されるが、最上級グレードのEX以外オプション設定と、機能だけでなく設定も物足りない状況。全幅は1,695㎜という5ナンバーサイズで、日本の狭い道でも使いやすい。

走行性能
  • ノート

    1.2Lミラーサイクル+スーパーチャージャーというユニークな組み合わせをもつエンジンを搭載。通常時には、1.2L並みの低燃費を誇り、パワーが欲しいときにはスーパーチャージャーの効果で、1.5L車並みの142N・mというトルクを誇り、なかなか力強い走りが印象的だ。ただし、乗り心地面では、やや粗さを感じる部分がある。高い走行性能を求めるのなら、日産のモータースポーツを担当するニスモ(NISMO)がチューニングしたノートニスモがあり、こちらの走りは秀逸だ。

  • デミオ

    ディーゼル車は、エンジンが重いため、全体的に重厚な走り。カーブを曲がるのが得意というより、250N・mという2.5Lクラス並みの大トルクを生かし、余裕ある高速クルージングを得意とする。逆にガソリン車は、軽い車重を生かしキビキビ感ある走りが得意。どちらも、運転が楽しく感じるクルマである。

  • グレイス

    ハイブリッド車は、1.8L級の実力をもつこともあり、力強くスムースに走る。フィットハイブリッドをベースとしているものの、乗り心地は快適で静粛性も高い。全体的な基本性能が高く、ひとクラス上のセダンに乗っている感覚になる。価格も高めということもあり、なかなか上質な大人のセダンに仕上がっている。

デザイン
  • ノート

    日産 ノート

    全体的にシャープな印象が強いデザインで、スポーティさを感じる。ノートの魅力は、標準車の他に多彩な仕様があることだ。よりスポーティなルックスと走りのニスモ、エアロパーツを装着したエアロスタイルとライダー、上質な内装や外観にこだわったアクシスなどが用意されている。ここまで多くの仕様があるコンパクトカーも珍しく、自分好みの1台が探せる魅力もある。

  • デミオ

    マツダ デミオ

    マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)」デザインが採用されたモデル。躍動感あふれるスタイルが特徴だ。インテリアデザインも同様で、色味や質感にも徹底的にこだわっている。その結果、コンパクトカーの平均値を超えたクオリティとユニークさを得た。このクラスでは、トップレベルの上質感あるコンパクトカーに仕上がっている。

  • グレイス

    ホンダ グレイス

    前後のピラーをかなり傾斜させ、かなりスポーティなスタイルにしている。さらに、ボンネットも先端部に行くほど低くなり、グッと低く構えたフォルムで精悍さをアピール。今まで無かったスポーティなコンパクトセダンとしての価値あるデザインとなった。これなら、若年層でも乗ってみたいと思うスタイルになっている。

新車値引き交渉術

日産ノートは、日産の国内販売を支える柱ということもあり、またハイブリッド車を持たないためキッチリ値引き対応してくれる。車種はフィットやデミオ、ヴィッツなどと必ず競合させたい。

マツダ デミオの場合、人気車ということもあり値引き対応は渋い状態。とくに、ディーゼル車はユニークな存在ということもあり、かなり強気だ。少なくとも、トヨタ アクアと競合させジックリと時間をかけて商談したい。デミオの場合、指名買いの顧客が多いが、あくまで「デミオ、アクアどっちでもいい」といった姿勢で望みたい。

ホンダ グレイスは、カローラアクシオ ハイブリッドと必ず競合させたい。グレイスは、カローラアクシオハイブリッドに対して、明確に安い価格帯で対抗しているので、このマーケットのシェアをある程度取りたいと考えている。グレイスの泣き所は、安全装備。30㎞/h以下の自動ブレーキしか用意されていない。それも一部グレードを除きオプション設定。対してカローラアクシオハイブリッドの上級グレードGには、トヨタ セーフティセンスCが標準。こちらは、80㎞/hという中速域から自動ブレーキが作動する。こうした性能差をアピールして「やっぱり、カローラアクシオハイブリッドかな」という雰囲気を出せばある程度の値引きが出てくるとだろう。

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クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏
クルマ評論家 CORISM代表
大岡智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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