コンパクトカー(輸入車) おすすめランキングベスト3 2015秋

車種選びにお悩みの方へ。
コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、この秋おすすめの新車・コンパクトカー(輸入車Cセグメント)を聞きました。

  • RANKING BEST 1BMW 1シリーズ

    BMW 1シリーズ

    2015年5月に大幅マイナーチェンジが施されたBMW1シリーズ。価格や装備もかなり見直され、エントリグレードの118iは298万円からとかなりお買い得感が増している。また、デザインも変更され、かなり精悍な顔つきに変更された。そして、1シリーズの魅力は、なんといってもこのクラス唯一のFR車であるということ。BMW特有のFRらしいスポーティな走りが298万円から味わえるようになった。

  • RANKING BEST 2ボルボ V40 D4

    ボルボ V40 D4

    2015年7月に2.0Lクリーンディーゼルが追加された。このクリーンディーゼルエンジンの搭載で、燃費性能や走行性能が大幅に強化された。また、V40は歩行者や自転車を検知できるトップレベルの自動ブレーキ関連安全装備インテリセーフ10標準装備されていて、高い安全性能を誇るクルマとなっている。

  • RANKING BEST 3フォルクスワーゲン ゴルフ

    フォルクスワーゲン ゴルフ

    フォルクスワーゲン ゴルフ2013年に投入されたフォルクスワーゲン ゴルフは、このモデルで7代目となる歴史あるモデル。1.2Lと1.4Lの低燃費ダウンサイジングターボエンジンは、クラストップレベル。さらに、車線からはみ出しそうになると、自動でステアリングを修正する機能をもつ自動ブレーキを含んだ安全装備も用意され、全方位で隙の無い完成度を誇る。

新車オススメランキングの3台を比較

燃費・経済性
  • 1シリーズ

    1.6Lのダウンサイジングターボを使った118iとややハイパワーの120iが用意されている。燃費はなぜかハイパワーの120iの方が良く16.8㎞/Lで118iが16.6㎞/Lになっている。燃費性能は、このクラスの平均値といったところ。エコカー減税にも対応している。

  • V40 D4

    2.0Lクリーンディーゼルエンジンを搭載したモデルの燃費は、20.0㎞/Lを達成している。もちろん、エコカー減税は免税対象。同じ輸入車のガソリン車と比べた場合、輸入車はハイオクを使用することからガソリンに比べ約30円/L燃料費が安くなる。こうなると、車両コストは若干アップするものの大幅に燃料コストを下げることが可能。ロングツーリングでは、給油回数も減るので時間の節約にもなる。

  • ゴルフ

    1.2Lエンジン車の燃費は21.0㎞/Lで、1.4Lが19.9㎞/Lという低燃費を誇る。車両価格が264万円からと、国産車とあまり変わらないリーズナブルな価格も魅力だ。しかし、国産車と競合すると、ゴルフの場合燃料がハイオク指定。燃費が良くても、燃料費が高くなるので、国産車と比べると本来の低燃費性能を生かし切れていない状況だ。

装備・使い勝手
  • 1シリーズ

    歩行者検知式の自動ブレーキやLEDランプがエントリグレードを除き全車に標準装備されているなど、充実した装備が魅力だ。また、高額なナビゲーションシステムは、標準装備されているのも特徴。全幅は1,765㎜と、1,800㎜が標準となったこのクラスでは、道の狭い日本でも使いやすいサイズを保っている。

  • V40 D4

    ボルボのウリである高い安全性能を誇る自動ブレーキ関連の安全装備「インテリセーフ10」は全車に標準装備されているので、どのグレードを買っても安心。基本的な装備はほぼ標準装備されているが、エントリグレードのみナビがオプションになっている。荷室は、ライバルなどと比べると、やや小さめだ。

  • ゴルフ

    安全装備類は、どのグレードを選んでも平均値以上の装備となっている。その他の装備関連では、エントリグレードのトレンドラインでは、オートライトやフォグランプ、アダプティブクルーズコントロール“ACC” (全車速追従機能付)が装備されていないので、やや物足りない印象。中間グレードのコンフォートライン以上なら、満足度の高い装備となる。

走行性能
  • 1シリーズ

    スポーツドライビングの醍醐味を思う存分楽しめるクラス唯一の後輪駆動車。切れ味抜群のハンドリング性能と相まって、走り楽しさを小さなボディに凝縮したようなモデル。ボディが小さいこともあり、クルマとの一体感もある。ハイパワーの120i(177ps)でなくても、118i(136ps)でも必要十分なパワーがある。

  • V40 D4

    わずか1,750回転で400N・mというV8 4.0L級の大トルクを発揮するので、とても力強い。1,540㎏という車両重量に、400N・mという大トルクなので、その加速感はスポーツカー並み。サスペンション関係も、ややカタ目の味付けとなっていて、とてもスポーティな仕上がりになっている。

  • ゴルフ

    世界中の自動車メーカーがベンチマークにするモデルだけあり、粗を探すのが困難なほど完成度が高く、力強く気持ちのいい走りが可能。1.2Lと1.4Lでは、エンジンが違うだけでなく、リヤサスペンションの形式も異なる。1.4L車の方が、乗り心地に優れ操縦安定性も高い傾向にある。さらに、スポーティな走行性能を求めるのなら、ゴルフGTIとゴルフRが用意されていて、幅の広い選択肢がある。

デザイン
  • 1シリーズ

    BMW 1シリーズ

    マイナーチェンジでデザインは大幅に変更された。それまでは、やや可愛い感のあるデザインだったが、フロントヘッドライトやフロント・フェイスの存在感を主張するキドニーグリル、ワイドなスタンスを強調するL字型リヤコンビネーションライトなどにより、3シリーズなどと共通する精悍なスタイルとなった。小さなボディながら、存在感のあるデザインとなった。

  • V40 D4

    ボルボ V40 D4

    ドイツ車とは明らかに違うデザインがV40の魅力のひとつ。シャープなラインだけでなく、北欧のデザインがもつ柔らかさが絶妙に組み合わされている。インテリアパーツなどは、まるでオシャレな調度品のようで、機能美とは違う美しさをアピール。ボルボならではの独特な空間を創り出している。

  • ゴルフ

    フォルクスワーゲン ゴルフ

    前後のピラーをかなり傾斜させ、かなりスポーティなスタイルにしている。さらに、ボンネットも先端部に行くほど低くなり、グッと低く構えたフォルムで精悍さをアピール。今まで無かったスポーティなコンパクトセダンとしての価値あるデザインとなった。これなら、若年層でも乗ってみたいと思うスタイルになっている。

新車値引き交渉術

コンパクトカーランキング(輸入車)ベスト3の知って得する新車値引き交渉術Cセグメントと呼ばれる輸入車のコンパクトカーは、世界中で激戦を繰り広げている。今回のベスト3には入れていないが、メルセデス・ベンツのAクラスなども良く売れている。まず、BMW1シリーズ、ボルボV40、フォルクスワーゲン ゴルフ、メルセデス・ベンツAクラスのどのクルマを購入するにせよ、この4台の内数台と競合させたい。とくに、フォルクスワーゲンは、販売台数が落ちていて、2015年上半期はメルセデス・ベンツに販売台数で負けているので、値引きに応じる可能性が高い。

また、輸入車の場合、オプションの選択によっては数ヶ月待ちになる可能性もある。まずは、一度そうしたオプション選択をして商談を進め、数か月待ちになることが分かった時点で「納車時期が遅すぎる」と交渉しよう。そこで営業マンが在庫車を勧めてきたら「もう少し値引きしてくれたら、こっちも装備を妥協する」と、交換条件を出すというのも効果的。長期在庫車種は、想像を超えた値引きがあるので、これも要チェックだ。

さらに、輸入車のインポーターの決算は12月末。そのため、販売実績を少しでも多くしたい場合、買い手がいないのに新車を自社の名義で登録する。いわゆる登録済み未使用車というクルマがそれだ。色や装備など、一定の妥協ができるのなら、12月末に登録済み未使用車になりそうなクルマを狙い大幅値引きで購入する技もある。

その他のボディタイプ別新車オススメランキング

  • 軽自動車ハイト

    燃費、小回り、街で乗るならやはり便利な軽。

  • 軽自動車スーパーハイト

    燃費と小回りに加えて、アウトドアにも!

  • ミニバン

    広くて便利、ファミリーカーの代名詞

  • コンパクト国産車

    無難に選びたいなら、おいしいとこ取りのコレ!

  • SUV

    デザインと走りを重視する人へ

  • 高級セダン

    いつかは乗りたい、王道スタイル。

クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏
クルマ評論家 CORISM代表
大岡智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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