image2一般的にクルマを購入する際は、ローン(分割払い)を利用する方が多いと思います。ローンの利用方法としては、銀行などの金融機関の自動車ローンを利用したり、自動車販売店が扱っている「自社ローン」を利用するのが一般的でしょう。


ひとくちにローンと言ってもいろいろな種類があり、初めてクルマを購入する方は、自動車ローンの仕組みや違いがイマイチ分からず、どの方法を選べば良いのか悩まれることがあるかもしれません。また、ローンの組み方によっては、トータルで支払う金額に大きな差が出ることもあり得ます。


クルマの販売店で取り扱う自社ローンを利用するのと、販売店以外のローンを利用するのとでは、どのような違いがあって、いったいどちらがお得なのでしょうか?今回は販売店以外で契約する代表的な手段である「銀行系ローン」と比較をしてみましょう。


▶︎自社ローンと銀行系ローンの違い

通常の自動車ローンでは、販売店と購入者の間にローン会社(信販会社)が入り、購入者はローン会社から融資を受ける形になりますが、自動車販売店の自社ローンの場合は自動車販売店が立て替える形となります。つまり、購入者は自動車販売店に直接返済することになります。


一方、銀行系の自動車ローンは、銀行、信用金庫、JAバンク、労働金庫などの金融機関が取り扱っている自動車ローンのことで、自分自身で各金融機関のサービスや金利を比較しながら選ぶことになります。ローンの審査は、それぞれのローン会社や金融機関が基準をもち、個人のローン利用状況を登録管理している信用情報機関に対して、購入者の支払い能力や過去のローン履歴を照会したうえで判断をしています。そのため、購入者の過去の支払い状況によってはローンが通らないということも起こりえます。


しかし、自社ローンの場合、自動車販売店が購入者の支払い能力を独自の審査基準で判断して、分割払いに応じています。そのため、比較的審査も通りやすいといえるでしょう。


では、「金利」「審査基準」「手続き」「所有権」の4つのキーワードでその違いを見ていきましょう。


‖金利

自社ローンの方が金利は高め。しかし、銀行ローンには別途必要金額が発生し、結果的に高くつく可能性があるようです。

・自社ローンの場合

銀行系ローンに比べるとやや高めに設定されていて、4~10%程度が相場です。低額の中古車を購入する場合なら、多めに頭金を用意すれば支払い回数が10回程度になるので、金利の負担を軽くすることができます。


・銀行系ローンの場合

基本的に銀行系自動車ローンは金利が低めに設定されており、自社ローンを利用する場合と比べた場合、一番のメリットと言えます。金利の目安は2%~5%程度で、地方銀行やインターネット銀行の方が、都市銀行よりも低く設定してある場合が多いようです。ただ、金利以外に保証料が別途必要になる場合もあるので注意が必要です。「保証料無料」を謳っているローンでも、毎月の金利に上乗せされ支払っている場合があります。
通常の自動車ローンであれば、保証料は実質年率に含まれているものですので、金利上乗せ型のローンはその分を損しているということになります。


‖審査基準

銀行ローンは金利の低い分、審査基準が高く、時間もかかる傾向。

・自社ローンの場合

自動車ローンの審査に通りづらい方でも利用できる可能性が高いローンです。審査でチェックされるのは、勤務先、勤続年数、年収、過去の借入といった項目です。雇用形態に明確な基準はなく、アルバイトであっても特に問題はありませんが、年収が200万円に満たない場合は、審査に通らないこともあります。
また、審査時間が短いので、すぐにローンが利用でき、その分納車も早くなります。


・銀行系ローンの場合

銀行系の自動車ローンは金利を低く設定している分、自動車販売店による自社ローンより審査が厳しい傾向があるようです。審査が厳しいなら「たくさん受ければ1つくらいは通るかもしれない」と考える方もいるかもしれませんが、それはおすすめできません。多くの低金利ローンの審査を受け、もし全ての審査に落ちてしまったら、その記録が信用情報機関に記録され、新たなローンを組む際に不利になってしまうからです。


‖手続き

手続きは早く進みそうなのは、自社ローンです。

・自社ローンの場合

必要書類が少なく、契約書に必要項目だけ記入すれば、あとは販売営業マンが代理でやってくれるので、申込み手続きが楽です。書類を準備する手間が省け、借り入れまでの時間も短いので、手早く済ませたいという方にもオススメでず。


・銀行系ローンの場合

必要な書類が複数あり、やや手続きが面倒です。


‖所有権

自社ローンでは、返済中は購入者が所有者にならないことに注意。

・自社ローンの場合

ローンを完済するまでは、クルマの所有者は購入者ではなく、自動車販売店やローン会社と所有するクルマとなります。ローンの完済後には所有権解除の手続きを行い、名義変更をしなければいけません。

また、新しい車に乗り換えたくても、自分の所有しているクルマではありませんから、簡単に売ることはできません。
クルマの買取金額で販売店やローン会社に残りのローンを完済したうえで、所有権解除の手続きを行います。


ただ、これらの手続きはクルマ買取の業者や、乗り換えるクルマを買う販売店が手続きを代行してくれますので、それほど難しくはありませんし、ローンが残っている中古車が取引されるのは珍しいことではありません。

さらに、買取の金額がローン残額を上回りって現金が戻ってくる場合もありますが、逆に買取金額が低く、ローンを完済するために追加のお金が発生する場合もあります。ローン中のクルマを乗り換える場合は、クルマの買取価格に十分注意しましょう。


・銀行系ローンの場合

銀行でお金を借りてクルマを買う、ということになりますから、クルマを購入した時点で自分の所有物となります。
銀行が所有者ではないので、クルマの名義変更も簡単にできますし、売却等も自由に行えます。


ローンの比較

▶︎支払い計画は慎重に!

このように、ローンでクルマを購入する場合、利用する自動車販売店や銀行・金融機関によって条件は異なります。
どのような内容の自動車ローンなのか、じっくりと調べて詳細を把握してからローンの申込みを行うことが大切です。


また、無理のない返済プランを立てることも、自動車ローン選びと同じくらい重要なことです。


クルマは購入後に何かと出費がかさむもの。ローンの返済分だけでなく、ガソリン代、自動車税、任意保険、車検代、駐車場代など、クルマ購入後の維持費も含めた毎月の負担額を計算し、返済計画を立てることが大切です。
確実にローンを返済しつつ楽しいカーライフを過ごすためにも、全ての条件を検討したうえで、最もお得な自動車ローンを選びましょう。


ガリバーでもライフスタイルに合わせたローンプランをご用意しています。
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