スズキ ワゴンR
<スズキの底力を見せつけたワゴンR>
スズキ ワゴンR スズキ ワゴンRスティングレー
スズキ ワゴンRは、2010年末に国内累計販売台数が350万台を超え、まさに、スズキの大黒柱となっている車種。これまで5年ごとにフルモデルチェンジを重ねてきたクルマだが、今回は4年でフルモデルチェンジを迎えた。これは、スズキの危機感の表れでもある。ホンダがNシリーズで、軽自動車マーケットに本格参戦し販売が好調だからだ。

1年前倒ししてフルモデルチェンジしたワゴンRだが、ただ新型にして新鮮感を出したモデルではない。ここまでやるか? と、思わせるくらいの新技術を投入してきた。話題となったのは、渡辺謙を使ったインパクトのあるCM。このCMでアピールされたキーワードは「発電エコカー」と「エネチャージ」。そして、ダイハツ ムーヴに抜かれてしまったものの、当時は燃費クラスナンバー1だった。

<スズキの低燃費技術を満載>
スズキ ワゴンR エネチャージ走行時
このクラスナンバー1燃費を達成するために使われた技術の総名称が「スズキ クリーンテクノロジー」。エネチャージもそのひとつ。大きめのオルタネーター(発電機)を装備し、減速エネルギーを使って発電する。いわゆる減速エネルギー回収機能だ。今までは、加速時にもオルタネーターで発電していたものを切り離すことで、エンジン負荷を減らして低燃費化する。オルタネーターが発電しないと、車内で使う電力が無くなるので、燃費に影響しない減速時にオルタネーターを接続して発電する。

 

 

 

スズキ ワゴンR エネチャージ減速時
ワゴンRは、発電した電力を高価なリチウムイオン電池を使い蓄電。鉛バッテリーとリチウムイオン電池を併用し、アイドリングストップ中などに使う車内の電力として使う。アイドリングストップしている時間を、さらに有効活用するために開発されたのがエコクール。エアコン内に蓄冷剤を入れ冷やす。アイドリングストップ中は、送風状態なのだが、この蓄冷剤を経由して送風されるので、車内の温度上昇を遅らせることができる。通常、車内の温度が一定以上になると、バッテリーに余力があってもエンジンを始動させエアコンを使う。このエコクールは、出来る限り車内温度の上昇を抑え、アイドリングストップでる時間を多く取り、燃費アップに貢献しようというものなのだ。この機能は、実燃費アップにも期待できる技術だ。さらに、13km/hでアイドリングストップさせる機能もつく。こういった新技術の結果、ワゴンRは28.8km/Lという低燃費を実現している。

 

<走りの質が高いワゴンRスティングレーがイチオシ>
スズキ ワゴンR スズキ ワゴンRスティングレー
ワゴンRには、標準車とスティングレーという2つのボディタイプが用意されている。見た目の違いだけでなく、走りの装備も違う。標準車には、フロントスタビライザーが付いていない。そのため、クルマの傾きが多く、スピードが出ると今ひとつ安定感がない。スティングレーには、全車標準なので、キビキビとした走りを望むならスティングレーだ。また、標準車には横滑り防止装置(ESP)がオプションでも用意されていない。もう、普通車は法律で装着が義務付けられている安全装備。安全装備を重視するのなら、標準車は選ばないほうがよい。スティングレーは、オプション装着が可能だ。

 

 
スズキ ワゴンR ワゴンR標準車インパネ
そのため、ワゴンRのオススメは、スティングレーのXグレードとなる。走りの質も高く、装備関連も充実しているので満足度も高い。予算があれば、ターボ車のTも良い。ワゴンRのターボ車は、26.8km/Lと燃費が良く静粛性も高い。普段の足としてだけでなく、ロングドライブも十分に楽しめる余裕のある走りがウリだ。

<スズキ ワゴンR/ワゴンRスティングレー価格>
■ワゴンR
・FX 2WD 1,109,850円
4WD 1,227,450円
・FXリミテッド 2WD 1,249,500円
4WD 1,367,100円
■ワゴンRスティングレー
・X 2WD 1,333,500円
4WD 1,451,100円
・T(ターボ) 2WD 1,496,250円
4WD 1,613,850円

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