クルマでしか行けないVol.6 童心に帰る日帰りトリップ。
森の中で乗馬と蕎麦を堪能し、学校給食であの日を思い出す。
南からの温かい風が吹き込み、日本全国が春本番を向かえた4月。今回は、肌寒さが少し残る八ヶ岳へとクルマを走らせてみました。

目的は、ホーストレッキング。

その名の通り、馬に乗り森の中を散策します。その魅力は、リズムと目線。ゆっくりと4拍子のテンポで歩く常足(なみあし)は心地よく、森の中を流れる時間と一体化できます。木々の間から差し込む光は美しく、森林浴をたっぷりと浴びることもできます。そして、馬の背にまたがることで少しだけ目線が高くなり、木々達が眺める同じ景色が目の前に広がります。

馬はとても優しい動物、初心者に優しく接してくれます
今回お世話になったホワイトサドルの福田さん。乗馬の魅力についてお聞きしました。
「乗馬の魅力は、馬と一つになって同じところを目指すために気持ちを重ねるところです。難しことはありません。はじめに馬場で練習してから森に入りますから、初心者でも問題ありません」

オーナーの福田さん
東京からならクルマで2時間程度。日々の生活に疲れた時は、馬にまたがり四季折々の森の風景を楽しんでみては如何でしょうか。

「右に曲がる時は、手綱を右に…」。森に入る前に20分間練習を行います

この日撮影に協力して頂いた植竹さんと山嵜さん
「森林でのトレッキングは最高に気持ちがよくて、大満足でした」と、感想を聞かせてくれました

 

これは蕎麦?それとも芸術品?森の中で蕎麦を味わう
乗馬で凹んだお腹を満たすために、ホワイトサドルさんからクルマで20分程度の場所にある手打ち蕎麦の名店へ。信州蕎麦の代表とも言える、「長坂 翁」さんです。

この看板が名店への道案内です。
翁さんの蕎麦打ちは、そば粉の栽培から拘っており、ご主人が信用できる契約農家に納得のいくソバの栽培を依頼しているほどです。

「お客様に満足してもらうことが一番大切だと思いますし、その満足は先代が与えてくれた“翁”の看板を守るということにもつながります」と、2代目店主の大橋さん。そんな大橋さんの宝物の一つが、「おいしいおそばをごちそうさまでした。とても心地よかったです」と、お客様が置いていった1枚のメモ用紙で、今でも大切に保管されているとのことでした。


日本全国にある「翁」の総本店でもある、長坂 翁。2代目店主の大橋さん

まずは、この美しい蕎麦の色に感動します。
そして、のどごしと香りは正に一級品。味わいを伝えられないのが残念です。
うーん、おかわり!!!

美味しさだけではなく、自然の中にある店舗はロケーションもバツグンです。

 

「先生、おはようございます!」と、言っちゃいそうです。三代校舎で給食を!
自然に触れ心が童心に返った?皆様に、とってもお勧めの場所があります。それが三代校舎です。近代西洋風木造建築の明治校舎・大正校舎・昭和校舎の3校舎があり、昭和28年に建てられた昭和校舎『津金中学校』は、現在、改装されレストランや宿泊施設になっています。

階段を駆け上がると下駄箱!ではなく、物産展の新鮮な野菜がならんでいます。

明治校舎の中に足を踏み入れると、懐かしい黒板が。「今日の日直は誰かな?」、そんな先生の声が聞こえてきます。今では100円の電卓ですが、当時はそろばんも勉強の一つ。そう言えば、昭和生まれのわたしもそろばん塾に通っていました…。

津金学校(明治校舎)の教室風景

展示されている懐かしの教具
懐かしさが頂点に達したのが、昭和校舎『おいしい学校』の施設内で食べられる、給食!!このアルミのお皿とお盆が、あの日のままです。では、コッペパンから、いただきます。

給食??はレストラン「古宮」で食べることができます

今回ご紹介した他にも、美術館やカフェなど小淵沢にはステキな場所が沢山あります。また、次回の小淵沢編をお楽しみに。

■ホワイトサドル
山梨県北杜市白州町大坊665
0551-35-2695
公式HP http://homepage2.nifty.com/whitesaddle/
■長坂 翁
山梨県北杜市長坂町中丸2205
0551-32-5405
営業時間:午前11:00~午後3:00
月曜定休日(火曜日は休みが不定です)
公式HP http://www1a.biglobe.ne.jp/okina/okina.html

■三代校舎
山梨県北杜市須玉町下津金2963
0551 – 20 – 7100
おいしい学校(昭和校舎)
公式HP http://www.oec-net.ne.jp
大正館(大正校舎)
公式HP http://www.taishoukan.jp/
津金学校(明治校舎)
公式HP http://tsugane.jp/meiji/