スカイライン史上初のクロスオーバーモデル
歴代のなかでも存在しなかったSUVとの融合を果たした、日産 スカイライン クロスオーバー。じつは以前より、海外でEXシリーズとして販売されているモデルを国内向けに振り向けたモノだが、スカイラインならではのデザインやコンセプトにとてもマッチした内容になっている。
そもそもなにをクロスオーバーしているのかというと、クーペとSUV。エレガントで高性能なクーペと、アイポイントが高くてアクティブ感にあふれるSUVの持ち味をそれぞれいいとこ取りしているのが特徴で、新しい「魅惑/洗練/高性能」を提案する。
ラインナップは4モデルだが、すべて3.7リッター+7速ATの組み合わせで基本的にはひとつ。FFと4WDに分かれ、それぞれにブラウンのレザーシートと本木目が付く、上質グレードのタイプPが用意されているという、じつにわかりやすい布陣だ。
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スカイラインの名に恥じない豪快でスポーティな走り
3.7リッターのエンジンはもちろんスカイライン譲りで、リニアなアクセルレスポンスとダイレクトな吹けで定評を得ているバルブコントロールシステムであるVVELも装備。また7速ATもスカイラインなどで定評を得ているもので、不満はないだろう。
安全装備も全グレードで、横滑りを防止するVDCやカーテンサイドエアバッグ、5人分の3点式シートベルト&ヘッドレストなどが標準装備されていてとても充実。また車線逸脱防止系の各装備をセットオプションで選べるのも好評価だ。
そして、この手のタイプで気になるのは足まわりの出来。車高が高くなるし、車重もかさみがち。それでいてスポーティな味付けも要求されるだけに、開発に手間がかかるものだが、そこはすでに海外で熟成を重ねているので完成度は高い。とくに08年に欧州に導入された際に、北米仕様をベースに煮詰め直して限界レベルをさらに高めることに成功。ハンドリングはもとより乗り心地も向上しているというから、すでにレポートしているプロタイプ試乗での好印象はこの点を受けてのこと。この点もまさにスカイラインの名に恥じないといっていい。
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適度なタイト感をもつ上質なインテリア
ただし、車内は狭い。ラゲッジの容量もそこそこだ。車高はこのジャンルのSUVとしても異例に低い1575mmだけに、パッケージング的に余裕を出すのは難しいのは確かで、この点はスカイラインらしい"スポーツカーのようなタイト感"と、いいように受け止めればいいのだが、単純に広さを求めるユーザーには適さないだろう。もちろん各部の質感は高く、高級感も漂ってくるだけに、パーソナルユースメインとなってくるハズだ。
気になる価格は370GTの420.0万円から370GT FOUR タイプPの499.8万円と、すべて400万円台という高めの設定。加えて、スカイラインということもあり、ターゲットの年齢層は高くなってしまうのは致し方ないか。ライバルはBMW X3やアウディ Q5、ボルボのXC60あたりがライバルになってくるというか、世界的にもホットなカテゴリーだけに、国内でももう少し幅広い年齢層に売れればいいのだが……。
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代表グレード
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日産 新型 スカイライン クロスオーバー 370GT FOUR
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ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
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4635×1800×1575mm
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車両重量[kg]
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1820kg
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総排気量[cc]
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3696cc
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最高出力[ps(kw)/rpm]
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330ps(243kw)/7000rpm
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最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
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36.8kg-m(361N・m)/5200rpm
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ミッション
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7速AT
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10・15モード燃焼[km/l]
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9.1km/l
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定員[人]
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5人
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税込価格[万円]
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447.3万円
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発売日
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2009/7/13
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レポート
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近藤暁史
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写真
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近藤暁史
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スカイラインのカタログ情報
- 現行モデル
- 平成26年2月(2014年2月)〜現在
- 新車時価格
- 307.6万円〜948.0万円
スカイラインの在庫が現在26件あります
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