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トヨタ カローラ フィールダー
日産 ウイングロード

ライター紹介

CAR-TOPICS編集長

村田 創 氏

大学卒業後新車ディーラーにて5年勤務。その後、中古車のガリバーへ入社。車一筋20年以上のベテランが新車から中古車まで幅広く解説します。

カローラのフルモデルチェンジが話題になっているが、セダンと同時にワゴンであるフィールダーも登場した。スタイル的には、ただセダンをワゴンにしたのではなく、しっかりと自らの個性を演出しており、実際販売直後から好調な販売を記録している。
さらに対するは日産のウイングロード。流星をイメージしたデザインからもわかるように、若者向けのイメージを強くアピールする。それだけに、ディテールにはさまざまなアイデアが採用され、あらゆるシーンで頼もしさを発揮してくれる。
どちらも高い経済性と使い勝手の両立が絶対条件だけに、レベルの高い対決になりそう!

PHOTO/森山良雄 構成/近藤暁史

トヨタ カローラ フィールダー

シャーシは先代を流用して 5ナンバーサイズを維持

過去にはカロゴンなどの愛称で親しまれるなど、トヨタだけでなく、日本を代表するモデルといっていい。新型フィールダーについては、ヨーロッパ車のような洗練したスタイルを採用。さらにカローラとしては10代目となるだけに、充実した装備と性能に注目だ。5ナンバーサイズを維持するためにあえてシャーシは先代から流用しているが、とくに不満はなく完成度は高い。

エンジンは1.5リッターと1.8リッターの2本立て。前者は従来通りで、後者は最新のデュアルVVT-iを採用する新開発ユニット。経済性とパワーを高いレベルで両立させているのが特徴だ。さらにミッションは一部に5MTが用意される以外は、すべてスーパーCVT-iと呼ばれるトヨタが満を持して開発した最新のタイプを採用している点に注目。坂道を感知したり、さらにナビデータとリンクしたりと、じつに緻密な制御を行なうのだ。

もちろんワゴンとしての実力もかなりのもので、広いスペースを確保しているだけでなく、レバーを引くだけでリヤシートの座面まで跳ね上がる、「ワンタッチ格納リヤシート」を世界初で採用。価格も含めて、かなりの実力派だ。

[カローラ・フィールダー価格帯]
151.2〜222.6万円

エンジン

1.5リッターと1.8リッターの直4となるが、1.8リッターは最新のデュアルVVT-iを搭載する。1.5リッターでも不満はない。

タイヤ

エアロツアラーは専用デザインの15インチホイールになる。乗り味はしっかりとしていて、硬めな味付けでヨーロッパ的。

インパネ

セダンに準じたインパネのデザイン。派手なところはないが、質感も高く、今までのコンパクトワゴンのイメージを覆す出来のよさだ。

フロントシート

シートもスポーティな形状で、しかもクッションは硬め。しっかりと体を支えてくれ、長距離ドライブでも疲れない。着座姿勢も自然。

リヤシート

リヤシートのスペースはゆったりではないが、不満のない程度は確保されている。またウイングロードにはない、アームレストを装着。

ラゲッジ

5ナンバーサイズといっても、サスペンションの張り出しも少なく、スペースは余裕たっぷりで、荷物の出し入れも楽にできる。

ワンタッチでリヤシートを倒せばここまで一気に広くなる。かなりの長尺物も積めるようになるのはじつに頼もしい。

ワンタッチ格納リヤシート

レバーを引くだけで、倒すことができる「ワンタッチ格納リヤシート」。世界初なのだが、ポイントは座面が跳ね上がる点だ。

トヨタ カローラ フィールダー  1.5Xエアロツアラー
ボディサイズ(全長x全幅x全高) 4410×1695×1480mm
車両重量 1210kg
エンジンタイプ 直列4気筒DOHC
総排気量 1496cc
最高出力 110ps(81kw)/6000rpm
最大トルク 14.3kg・m(140N・m)/4400rpm
ミッション CVT
10・15モード燃費 18.0km/L
サスペンション(前/後) マクファーソン・ストラット/トーションビーム
ブレーキ(前/後) ベンチレーテッドディスク/ドラム
税込価格 185.85万円

日産 ウイングロード

充実した装備と使い勝手のよさ 価格も安く、手頃な設定

そもそもはサニー・カリフォルニアとして誕生した伝統ある日産のコンパクトワゴンだ。先代はビッグマイナーチェンジでメタルちっくな塊感を強調し、人気を博していた。それが現行車では、流星の残像をイメージしたラインをベースに、流麗なスタイルへと変貌した。また顔はお馴染みの日産顔で、大胆なツリ目が個性を強調している。

サイズ的には今まで同様、5ナンバーを踏襲しており、扱いやすさは上々。エンジンは1.5リッターと1.8リッターで、前者に4速ATが用意されるほかは、すべてCVTとなる。

パッケージングもよく考えられており、たとえばフロントシートはフルリクライニングしつつ、助手席がテーブルになったりもする。またリヤシートもさらにシートスライド&リクライニング機構付きで、さまざまなシーンに柔軟に対応できるのがポイントだ。

若者をターゲットとしているだけに、ウォッシャブルタイプのラゲッジボードやラゲッジ後端がシートになるイージーラゲッジベンチなど、さまざまなアイデア装備が充実。またこちらにもリモコンフォールディングシステムと呼ばれるワンタッチでリヤシートを畳める機能が付いている。

[ウイングロード価格帯]
149.31〜189.21万円

エンジン

エンジンは日産が熟成してきた直4ユニットを搭載。1.5リッターと1.8リッターの2タイプを用意する。1.5リッターでも非力ではない。

タイヤ

15インチホイールでタイヤサイズはフィールダーとほとんど同じ。注目すべきは、足まわりの味付けで、懐が深く、あたりもしなやかだ

インパネ

曲線をうまく取り入れつつ、開放感を演出しているのが特徴となる。こちらも質感も高く、安っぽさはない。シフトなどの操作性もいい。

フロントシート

コンパクトワゴンのメリットは自然な取り回しだろう。見切りもよく、街中での楽に運転ができる。シートの座り心地もいい。

リヤシート

リヤシートはスペースや機能などは十分なのだが、出来自体はそこそこのレベル。座った感じが、少々、落ち着きがないのは残念なところ。

ラゲッジ

ラゲッジスペースはかなりのもの。さらに装備的にも撥水フロアとすることで、汚れ物もガンガン積める。フロア下にも収納がある。

さらにリヤシートを倒せばここまで広くなるし、フロアもフラット。さらに助手席も写真のように倒せるので、さらに長い物が積める。

ラゲッジシート

道具としての使い勝手を追求しているというだけに、こんな機能も。アウトドアで活躍する装備だ。両隣にはドリンクホルダーも付く。

日産 ウイングロード 15RXエアロ
ボディサイズ(全長x全幅x全高) 4935×1805×1510mm
車両重量 1710kg
エンジンタイプ V型6気筒DOHC
総排気量 3498cc
最高出力 313ps(230kw)/6800rpm
最大トルク 36.5kg-m(358N・m)/4800rpm
ミッション 5速AT
10・15モード燃費 9.3km/l
サスペンション(前/後) ダブルウィッシュボーン/マルチリンク
ブレーキ(前/後) ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク
税込価格 468.3万円

どちらもCVTがメインだが、フィールダーのほうが新しい分、より滑らかなフィーリングといっていいだろう。今回は1.5リッター同士となったが、ウイングロードのほうが少々粗さが目立った。