たま電気自動車

立川飛行機の流れを汲むのがたま自動車

 すでに紹介したように、プリンス自動車の前身はスバルと同じ中島飛行機なのだが、じつはもうひとつ流れがあり、同じ立川飛行機(中島飛行機の機体製作を担当)も源流となっている。
 こちらも終戦で飛行機製造は禁止され、自動車製造に転換。東京電気自動車−たま電気自動車−たま自動車と名前を変え、最終的にプリンス自動車となった。つまりこちらのほうがプリンス自動車の本流ともいえるのだが、注目なのは電気自動車と社名に付いていた時代。もちろんその名の通り、終戦直後の1947年(昭和22年)に電気自動車を開発し、実用化にもこぎつけている。セダンとトラックがあるのだが、性能的にはセダンで最高速度35km/h、航続距離65kmを誇り、当時の商工省のテストではカタログ値以上の性能を発揮したというから、実用度は予想以上に高かったようだ。

日産記念庫探訪記part3 スカイライン前史[プリンス自動車とは?]

【特集】  written by CORISM編集部 (2006.10.11)

スカイラインは元々は日産ではなく、吸収合併されたプリンス自動車が生み出したクルマだ。技術屋集団と呼ばれたプリンス自動車のクルマ造りに迫る! >> 記事全文を読む


スペシャリティカー時代を先取り、スカイライン・スポーツ

【特集】  written by CORISM編集部 (2006.10.11)

初代スカイラインをベースにして、イタリアのカロッツェリア、ミケロッティがデザインしたボディを載せたのがスカイライン・スポーツだ >> 記事全文を読む


国際記録樹立も狙ったR380、谷田部でトライ

【特集】  written by CORISM編集部 (2006.10.11)

日本初のプロトタイプレーシングとして登場したR380。世界記録のために2回測定を行ない、2回目には7つの国際記録を樹立した >> 記事全文を読む


エンジンは自社製、プロトタイプの最終形R382

【特集】  written by CORISM編集部 (2006.10.11)

エンジンを自社製へとコンバートし、さらにボディもシェイプアップしたR382。これがプリンスが手がけたプロトタイプの最終形となってしまった >> 記事全文を読む


初代に設定されていたワゴン、それがスカイウエイ

【特集】  written by CORISM編集部 (2006.10.11)

現存台数ごくわずか。初代スカイラインに用意されていたバンモデルが、スカイウエイ。セダン譲りの走行性能で、スポーツワゴンの風格すら漂う >> 記事全文を読む