車中泊に適した車といえばミニバンなどの大きい車を想像しますが、最近では車中泊が可能な軽自動車も増えています。
これは、軽自動車の購入傾向が強い層を中心に、楽しく快適に車中泊できる軽自動車が欲しい、という需要が高まったからです。
そこで本コラムでは、車中泊に適した車種や、快適に過ごせる室内装備などわかりやすくご紹介します。
車中泊にもおすすめの軽自動車5選
車中泊できる軽自動車の中でも、車中泊での空間づくりにこだわりを感じる車や、フルフラットといったシートアレンジに定評のある軽自動車をピックアップしました。
車中泊を快適に過ごせる軽自動車を厳選してご紹介します!
広さはないけれど可愛い「ラパン」
可愛いルックスに一目惚れする人も多いスズキのラパン。「車内が広い軽自動車」という訳ではありませんが、シートを倒せば車中泊をすることもできます。
ただし室内高がある訳ではないので、車内で着替えたり、食事をしたりと過ごすには少し窮屈。またアウトドアに向いた車でもないので「アウトドアなどレジャーで車中泊を楽しみたい」という人にはあまり向いていません。
そのため「可愛い車で、車中泊もできれば更に良い」という人にオススメの一台です。
【利用者口コミ】
主人が仕事で車を使ってしまうので、平日に私が運転する用として購入しました。外観も内装もとにかくかわいくて満足です! 後部座席がフラット(手もたれなどで盛り上がっていない)のでチャイルドシートの取り付けが楽です。もともとの車は手もたれや背中のデザインがぼこぼこしていて、座り心地はとてもよかったのですが、チャイルドシートが取り付けづらくて困っていたので、安定性よくつけられるこちらはとても嬉しいです。車体の小ささのわりに中は広めで、運転しやすく乗りやすい車だと思います。内装がかわいいので乗る気にもなるし、ペーパードライバーを脱却するのに最適の車でした!
日常使いも便利な人気No1「N-BOX」
広い車内、高い安全性、洗練されたスタイリングなど隙がない出来栄えで販売台数No.1に何度も輝いているホンダのN-BOX。子どもが立つことができる約140センチの室内高で、男性が座っても頭上に充分な余裕を感じることができます。
完全なフルフラットとはいえないものの、シートアレンジ次第で車中泊も可能。人気車種なので、N-BOXのサイズに合った車中泊グッズも多く売られています。
また既に新車販売は終了してしまいましたが、「N-BOX+」はレジャーやアウトドアを想定した仕様で車中泊もしやすくなっていました。中古車で考えているなら、併せて検討してみると良いでしょう。
【利用者口コミ】
5ナンバーの普通車から乗り換えました。波に乗ってしまえば高速道路でも問題なく走れます。(中略)後部座席は前後に動かせませんが、背もたれを倒せばフラットに広く使えます。逆に座席を起こせば高さを有効活用できるので、1人で運べる程度の大きさの洋服タンスを立てたまま乗せることができました。前座席も完全フルフラットにすることはできませんが、エアーベットを持ち込んで車中泊をしたことがあります。この車内の広さが何より魅力的です。
アウトドアにも使える「ハスラー」
よりアクティブな可愛らしさを備えた軽自動車のハスラー。軽SUVという位置づけの車で、アウトドアなどレジャーで使われることも想定しているため、車中泊がしやすい工夫もされています。
後部座席も格納することができるので、フラットにすれば男性でも充分寝転がれるスペースが確保できます。また凸凹も少ないので、車中泊用のマットやシートが1枚あれば、寝心地も問題ないでしょう。
【利用者口コミ】
ハスラーの魅力は、かわいい外見と男前な性能です。カラフルできれいな色に、丸いヘッドランプとテールランプが特徴的です。続いて、性能に移ります。アウトドア仕様のためシートを寝せて車中泊もできるし、後ろは濡れたものをしまう場所もあり、取り外して洗えます。ブーツや水着も入れられるので便利です。室内は広く、小型でも4人は余裕で乗れます。軽なの?と思うくらい座り心地の良い椅子に、ドリンクホルダーや物入れも豊富にあります。最新式のナビでは、前後4つけられたカメラで、3D映像で周囲を写し出してくれます。障害物があると警報でお知らせしてくれます。かわいらしいのに男前なハスラー、大好きな車です。
車内空間の広さはピカイチ「ウェイク」
今回紹介する5台の中で最も車高が高く、室内高は約145センチを誇るウェイク。シートアレンジも多彩なので、全てのシートを倒して車中泊用にするのはもちろん、前列だけを倒せば足を伸ばして後列でくつろぐこともできます。
アウトドアで使われることを想定して作られているので、自転車やキャンプ道具などの多いなど荷物が載せられます。また小物収納のスペースも充実しており、シートも撥水加工がされているなど、アウトドアで車中泊もしたい人には嬉しい一台でしょう。
【利用者口コミ】
タイトルの通り大きな荷物でもラクラク乗ります。車内が広々としており天井も高い。アウトドア好きなど、荷物をたくさん積み込む必要がある方には非常におすすめだと思います。後部座席のシートを倒すと自転車なども積み込むことができる。また、CMでやっていたように、やろうと思えば車中泊や車内で着替えたりも、容易にできる思う。内装はシンプルなデザイン。車高が高く窓も大きいため、運転席からの見晴らしも良く、運転しやすい車と思います。
2段ベッドにもなる「エブリィワゴン」
商用車をベースにしていることもあり、たっぷり荷物を積めるように設計されているエブリィワゴン。ディーラーで販売しているオプションを使えば、車中泊はもちろん、2段ベッドにすることもできるほどです。
そのため4人で乗っても未だ荷物を積むことができます。またシートアレンジ次第で、サーフボード、自転車など長いものも載せられるので、大きな荷物を持ってレジャーに行きたい人には頼れる一台です。
【利用者口コミ】
エブリイワゴンは運転席と助手席を残して後部座席をフルフラットにシートアレンジすることができる(中略)大人二人が横になれるだけの空間を確保出来る車は普通乗用車でもなかなかありませんが、エブリいワゴンは軽自動車なのに車中泊を可能にするだけの空間確保に成功しています。ちょっとしたアウトドアならテントが無くてもこれ一台で宿泊できますから、気軽に小旅行に出かけたい一台です。
車中泊の注意点と用意したいグッズ
車中泊は、ホテルや旅館で宿泊するのと比べて安く、また予定も柔軟に変えられるようになるなど魅力が多くあります。
しかし、慣れるまでは特に以下のような点に注意してください。
・しっかり眠り、翌日の運転に備える
・安全で、設備が整った場所を選ぶ
・冬の寒さ対策はしっかりと準備しておく
特に冬の車中泊は「思った以上に寒かった」という人も多いものです。寒くて眠りが浅くなれば翌日の運転も危険ですので、しっかり対策をしておきましょう。
車中泊に便利なグッズ
車中泊をするに当たっては、最低でも以下のようなものがあると便利です。
・外からの視線や光を遮るカーテン
・シートの凹凸を均すマット
・掛け布団代わりになる寝袋やブランケット
・車内での食事に使える簡易テーブルや紙食器
冬であればカイロなどの寒さ対策グッズ、夏であればクーラーボックスなどの暑さ対策グッズがあると快適に過ごせます。以下の記事でも車中泊のポイントなどご紹介していますので、参考にしてみてください。
車中泊できる軽自動車選び よくある質問
車中泊には軽自動車がいいの?
車中泊に軽自動車がいい理由は2つあります。
- 燃費がいい
- 普段使いも運転がしやすい
車中泊をする場合として、レジャーや旅行といった時が考えられます。ただ、普段利用も重視したい場合は燃費が良くまた、小回りが利いて運転がしやすい軽自動車を選ぶことをおすすめします。
車中泊する用の軽自動車はどう選べばいい?
軽自動車の選び方としては大きく2つあります。
- 車内空間は広い?
- フルフラットにできる?
寝るためはもちろんのこと、車中拍の際は荷物も多くなりがちです。荷物を多めに積んでも大丈夫かという視点で選ぶといいでしょう。
また、シートがフルフラットに出来れば寝るときも快適です。シートアレンジがどの程度まで出来るのかも大切な選ぶポイントです。
車中泊にできる軽自動車を中古で探すメリット
海や山など、アウトドアで車中泊する機会も多いなら、中古で購入するのもおすすめです。
中古車市場では、キャンプや車中泊に適したカスタマイズが施された軽自動車が見つかることもあり、自分でカスタムするよりもお得に入手できるかもしれませんよ。
norico編集部オススメ記事
軽自動車でのレジャーを考えているなら、軽SUVや荷室が広い車種を候補に入れてみても良いでしょう。noricoでは目的に合わせたオススメを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
- Supervised by norico編集長 村田創
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中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!