専門家 大岡氏
第一に、道が混んでいない時間帯を選んだり、時間に余裕を持って出発すると良いでしょう。焦って運転すると、どうしても事故を起こしやすいので。
第二に、車間距離をとるのも重要です。運転に慣れたベテランドライバーも「前を走るクルマは初心者かも知れない」という気持ちで、車間距離を維持して運転してください。
専門家 大岡氏
街中での車間距離は、30~40mくらい確保できていると良いでしょう。だいたいの目安ですが、前を走行している車が電柱を通り過ぎたら、3秒後に同じ電柱を通り過ぎるとよいと言われてます。
不安だったら、ペーパードライバー講習などを活用するのも一つの手ですよ。
初心者 岡村
なるほど。帰省の時などは、レンタカーの方が安心できそうですね。
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車検や免許更新の期限の延長
初心者 岡村
感染が拡大しているので、車検や免許手続きが不安な人も多いと思います。期限延長という話も聞きましたが、具体的に教えてもらえますか?
専門家 大岡氏
実は免許と車検で対応が少し違うので注意が必要です。2020年12月1日段階では、以下のようになっています。
初心者 岡村
免許は有効期限を延長できるんですね。通知が届くんですか?
専門家 大岡氏
誕生日の前後一ヶ月に「更新してください」という通常の通知が届きますが、「延長できます」という通知が届くわけではないようです。ただし、以下のいずれかの方法で延長手続きが必要です。
初心者 岡村
県や市町村によって対応が異なりそうなので、それぞれの県警ホームページでチェックしたほうがいいですね。
専門家 大岡氏
そうですね。これから感染が再拡大したら、また車検に対する延長措置なども発表されるかもしれません。国交省からの情報に注意しておきましょう。
お店に行けない時の修理や不具合
初心者 岡村
スタッフが感染した時など、ディーラーや販売店が臨時休業になることもあると思います。年末年始の帰省シーズンはそもそもお休みですし。いざというときに自分でも簡単にできる点検や修理方法ってありますか?
専門家 大岡氏
第一に、道が混んでいない時間帯を選んだり、時間に余裕を持って出発すると良いでしょう。焦って運転すると、どうしても事故を起こしやすいので。
故障や不具合の度合い、その人のクルマの知識にもよるので、以下を参考に自分に合うものを選んでください。
【故障や不具合の時の対応法】
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大きな修理が必要な場合、不具合の原因が分からない場合はディーラーへ
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簡単な交換や補給ならガソリンスタンドでも (※ラジエーターやウィンドウォッシャーの水の補給、エンジンオイルの交換、タイヤの空気圧チェックや交換など)
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エンジンオイルやバッテリーの交換は、自信があれば自分で行っても大丈夫
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初心者 岡村
ガソリンスタンドだったら数も多いから、営業中のお店も見つけやすいですね。
自分でできるパンクチェック
専門家 大岡氏
自分でもできる点検といえば、パンクチェックがあります。他のタイヤと比べて「ふにゃ」っと潰れていたら、タイヤ交換をするか、JAFを呼びましょう。
初心者 岡村
JAFが呼べない場合、タイヤを交換してもらうにも移動する必要があると思うのですが…
専門家 大岡氏
最近の車は、パンク修理キットという修理剤が付属していることもあります。またランフラットタイヤというパンクしても一定距離が走れるタイヤもあるので、これを装備している場合はそのままカーショップに駆け込むことはできます
初心者 岡村
そんな便利なタイヤがあるんですね!
専門家 大岡氏
あくまで応急処置で、タイヤの空気圧をこまめにチェックするのが大原則です。空気が抜けたまま速道路などを走行すれば、タイヤが破裂して大事故になります。ハンドルを取られる、タイヤが少し滑るなど、違和感があればそのまま走らず、タイヤをチェックしてみてください。
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これからの車の買い方・使い方
初心者 岡村
一時期、輸入が遅れて「欲しいものがなかなか買えない」ということがありましたよね。これからクルマを購入する上で気を付けた方がいいことはあるでしょうか?
専門家 大岡氏
そもそも、最近は新型車の納車が遅くなるというケースも目立ちますしね。クルマを買う時は以下の点に気を付けましょう。
【車購入の注意点とポイント】
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新車を買う時は「この日までに欲しい」というデッドラインを決めないこと
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特に車検のタイミングで乗り換えを考えている場合は余裕を持って
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代車サービスもあるが、何か月も借りられるものではないので注意
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すぐに車が必要なら、目の前に在庫がある中古車を
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「災害に備えられる」など新たな価値も
初心者 岡村
2019年の夏に大規模な台風が起こったとき、ハイブリッドカーのような災害に強い車のニーズが増えた記憶があります。車って、ひとつひとつの災害や事象によって、ニーズが左右されやすいんでしょうか?
専門家 大岡氏
そういった側面はあるかもしれません。
台風や地震で停電したと時、ハイブリット系車両に装着されているコンセントが高く評価されました。ハイブリッド車は車が発電機になるので、電力のない環境では大きなメリットになったんじゃないかと思います。
これまで車は移動できることが価値でしたが、今後はこうした付加価値が大事なのかなって思います。
初心者 岡村
日本って災害大国って言われていますし、いつどんな災害が起きるかわからないということも考えると、走るだけじゃなく「生活の役に立つプラスαの観点」で選ぶのもアリってことですね。
専門家 大岡氏
これからはその視点で選んだほうが、賢い買い物になる気がします。今はスマートフォンがないと情報収集もしづらいので、「停電でも車に電源がついてるから充電できるぜ!」くらいのほうが気楽ですよね。
今後、車に乗る人は増えるのか?
初心者 岡村
今回の状況が影響して、車のある生活が広がっていくのかなって思ったりもしています。
専門家 大岡氏
確かに、自動車学校に通う人が増えているという話も聞きます。地方移住する人も増えているようですし、その点では車に乗る人は増えるかもしれません。
ただ、もう少し時間が進んだら「車を売りたい人」が増えるとかもしれません。
初心者 岡村
確かにボーナスカットというのも他人事ではないですし、生活のコストを抑えるために車を手放すという人もいるんですかね。
でも急に「車がない生活」になると不便ですよね。
専門家 大岡氏
それはそうなんですけどね。
でも、私の立場でこんなことは言いたくないのですが、今って車を所有する意義がだんだん薄れてきちゃってると思うんです。だから、使いたいときに使える方が、これからの時代に合っているのかなと思います。
初心者 岡村
カーシェアリングや車のサブスク、いろんなサービスを利用して慣れ親しんでおくといいねってことですか?
専門家 大岡氏
そうですね。それで好きな車に出会えれば最高ですね。
買い方も変化しているから、車に関するいろんなサービスがあるってことを知っておくべきだと思うし、それぞれのサービスの特長を理解することが大切です。
初心者 岡村
なるほど!コロナ禍では外出も少ないしカーシェアリングは使いにくいですが、色々と試してみたいと思っています。
今日はありがとうございました!
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