クルマを購入する時に必要な税金。購入時にだけ支払うものから、毎年支払うものまで、その種類や金額を分かりやすく解説します。
購入時に支払う2つの税金
クルマの購入にかかる税金は、消費税と環境性能割の2種類です。それぞれについて以下で詳しく解説します。
(※購入時には、その年の自動車税や次の車検までの自動車重量税もまとめて支払います。これについてはクルマを所有している間は支払い続ける税金ですので「クルマの維持に必要な税金」として後ほど解説します。)
消費税
クルマに限らず、商品を買ったときには必ずかかる税金。私たちが日常的な買い物に払っているのと同じ10%の税率になっています。
クルマ本体だけでなく、オプションのパーツや付属品を購入する際にもかかるので、購入時に最も多く払うことになる税金です。
環境性能割
環境性能割は、2019年に自動車取得税に代わり導入された税金です。購入したクルマの環境性能に応じて、取得価額の0~3%を支払います。
取得価額とは、新車の場合は「税事務所が定めた車種ごとの課税標準基準額+オプション価格」を指し、目安は「その車種の希望小売価格×90%+オプション価格」です。中古車の場合は、更に経過年数を考慮して計算されます。
クルマの維持に必要な税金
購入したクルマを所有している間は、1年に1回自動車税・軽自動車税を、また車検のタイミングで自動車重量税を支払わなくてはなりません。
自動車税・軽自動車税
4月1日時点でのクルマの所有者が、向こう1年分をまとめて支払うのが自動車税・軽自動車税です。排気量と新車購入の時期によって、以下のように税額が決まっています。
排気量 |
2019年9月までに購入 |
2019年10月以降購入 |
1万800円 |
1万800円 |
|
排気量1000cc以下 |
2万9500円 |
2万5000円 |
排気量1000cc超から1500cc以下 |
3万4500円 |
3万500円 |
排気量1500cc超から2000cc以下 |
3万9500円 |
3万6000円 |
排気量2000cc超から2500cc以下 |
4万5000円 |
4万3500円 |
排気量2500cc超から3000cc以下 |
5万1000円 |
5万0000円 |
排気量3000cc超から3500cc以下 |
5万8000円 |
5万7000円 |
排気量3500cc超から4000cc以下 |
6万6500円 |
6万5500円 |
排気量4000cc超から4500cc以下 |
7万6500円 |
7万5500円 |
排気量4500cc超から6000cc以下 |
8万8000円 |
8万7000円 |
排気量6000cc超 |
11万1000円 |
11万0000円 |
4月2日以降にクルマを購入した場合の扱いは、自動車税と軽自動車税で異なります。自動車税の場合は、月割りで年度の残り期間分を支払うことになるので、「早く購入した方がお得」といったことはありません。
それに対して軽自動車税の場合は、翌年度からの支払いになります。そのため4月2日以降できるだけ早く購入した方が、軽自動車税の納税という観点ではお得です。
自動車重量税
新車購入時やその後の車検時に、次の車検までの税額をまとめて支払うのが自動車重量税です。
クルマの重さ0.5トンごとに税額が増えていき、軽自動車と普通車でも税額が異なります。加えて、新車登録から13年以上経過すると税額が上がり、18年以上経過するとさらに税率が上がります。
経過年数 |
普通自動車(自家用) |
軽自動車(自家用) |
新車登録~12年経過 |
0.5トンごとに4,100円 |
1台で3,300円 |
13年~17年経過 |
0.5トンごとに5,400円 |
1台で3,900円 |
18年以上が経過 |
0.5トンごとに6,300円 |
1台で4,400円 |
自動車重量税もクルマ購入時に支払わなければなりません。新車を購入した場合は初回の車検までの3年分をまとめて払います。その後は車検のたびに2年分を支払うことになります。
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ここまでクルマに関する税金について紹介しました。クルマに乗るには、他にもガソリン代や車検代など様々な費用がかかります。Noricoでは燃費の良いクルマや車検代の節約方法などご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
- written by norico編集部
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