自動車ローンを賢く組むために知っておくべきこと

 

自動車ローンを賢く組むために知っておくべきこと

クルマの購入には、数十万円から数百万円という多額の費用がかかるもの。
現金で一括購入する方はまれで、ほとんどの方がローンを利用してクルマを購入します。

ローンには当然金利がかかり、購入金額が大きいだけに利息の総額もかなりの金額になるでしょう。ローン会社や金利、返済方法、返済期間など、ローンを組むときには知っておかないと思わぬ損をしかねません。

本コラムでは、ローンの選び方と金利で損をしないために必要な知識をご紹介します。

 

知っていますか?金利の違いで生まれる差

知っていますか?金利の違いで生まれる差

金利はできるだけ安い方がいい――ローンを組むときに誰もが思うことです。

たとえば、200万円のクルマの購入資金を返済期間5年で借りるとします。
この場合、金利を年利1.5%と年利2.5%で比較すると、返済総額で約5万3000円もの差が生じるのです。

無駄なお金を払うことがないように、できるだけ金利が抑えられた自動車ローンを選びたいものです。

おトクな自動車ローンを見極めよう

自動車ローンの主な提供元には、“金融機関”と“信販会社”があります。

金融機関は、金利が安い反面、審査が厳しいという特徴があり、もう一方の信販会社は、審査が易しく、金利が高い傾向にあります。

金融機関というと、知名度と安心感からメガバンクなどの大手銀行を選びがちですが、実は信用金庫や信用組合、JAバンクのような地域密着型の方が金利は安い傾向にあることを覚えておくといいでしょう。

信販会社の場合は、販売会社の提携先を利用することが多く、選択肢が限られます。
さらに、事前にローン内容が分からないことがよくあるので、比較検討しにくいというデメリットもあります。提携先のローン内容を聞く前にほかの自動車ローンについて調べておくと、判断基準ができるのでおすすめです。

“上限金利”に注意!

自動車ローンについて調べていて、金利が「2.5%~3.5%」などという、幅のある表記を目にしたことはありませんか?

申込者には選ぶことができず、ローンの審査に通ると、この幅の範囲内で金利が適用されます。最も低い下限金利が適用されるかもしれないですし、最も高い上限金利が適用されるかもしれないのです。

上限金利が適用された場合のことを考えて、ローンを選ぶ際には十分注意してくださいね。

どっちがおトク?固定金利と変動金利

どっちがおトク?固定金利と変動金利

自動車ローンは、“固定金利型”と“変動金利型”を選べる場合があります。固定金利は返済終了まで同じ金利が適用されるもの、変動金利は半年ごとに金利が見直されるものとなります。

固定金利のメリットは、金利が変わらないことによる安心感です。一方で、金利相場が上がることを踏まえて、変動金利よりも金利が高く設定されることが多いのがデメリットといえます。

固定金利と変動金利。いったいどちらがよい選択なのでしょうか?

日本では、1990年代前半のバブル崩壊から現在に至るまで、低金利状態が続いています。 そして、今後も金利相場が急激に上昇することは考えにくいでしょう。

もし、あなたの自動車ローンが返済期間3~5年と短めのものなら、変動金利にした方が支払い総額を安く抑えることができるので、おトクかもしれません。返済期間が3~5年よりも長い場合、もしくは万が一金利が上がったときのリスクが不安……という方には固定金利を検討すると良いでしょう。

返済方法でも支払い総額に差が

自動車ローンを選んで、金利も決めました! でも、まだまだ決めなければならない項目が残っています。それは、ローンの返済方法です。

ローンの返済方法は2種類あります。“元利均等返済”と“元本均等返済”です。
とても難しい言葉のように見えますが、簡単に説明すると、ずっと同じ金額を返済し続ける方法と、最初は多めに返済していって段々と返済額が減っていく方法となります。

元利均等返済では、元本と利息を返済期間で割って、毎月同じ金額で返済し続けます。
返済金額が変わらないので、計画的な返済をしたい方におすすめです。

もう一方の元本均等返済は、毎月同じ金額の元本を返済して、その時々の利息を納めていきます。最初は残債額が多いので大変ですが、返済が進むごとに負担が減っていき、支払う利息の総額が少なくて済むメリットがあります。

あなたのライフスタイルや家計の状況に最適なのはどちらか、よく考えてみましょう。

今後の出費も考慮した返済期間を

今後の出費も考慮した返済期間を

最後にご紹介するのが返済期間。これも返済総額に大きく関わってきます。

金融機関や信販会社によって5~10年の間で最長返済期間が定められており、この期間内であれば自由に設定することが可能です。

返済期間を長く設定すれば、月々の返済額は少なくなりますが、利息を多く支払わなければならないので、支払い総額は増えてしまいます。

しかし、返済期間は短ければいいというものではありません。
購入したクルマに何年くらい乗るのか、子どもの教育費やマイホーム購入などの大きな出費……今後のライフプランや家計全体を考慮しておかないと、さまざまな返済や支払いが重なり、結果としてクルマを手放すことになりかねないのです。

今は余裕がない、先のことはちょっと分からないという方は、ひとまず長めに設定しておいて、余裕ができたら繰り上げ返済や一括返済を活用するのがいいかもしれません。

 

上記のように、ローンを組むためには、チェックすべき項目がたくさんあります。 無理なく返済できる範囲で検討しましょう。

written by norico編集部

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クルマのことはいろんなサイトに情報が載っているけど、言葉もわからないから調べるのも大変・・・。「クルマのわからないことを、どんなひとにも、わかりやすく。」をモットーに、いろんなテーマで記事を執筆。norico編集部に取り上げてほしいトピックや質問、ダメ出しなど、随時募集中。