プリウス(60系)vs中古BMW3シリーズセダン(G20系)徹底比較!

プリウス(60系)vs中古BMW3シリーズセダン(G20系)徹底比較!

5代目となるトヨタ プリウス(60系)は、優れた低燃費性能に加え、スタイリッシュなデザインとスポーティな走りにもこだわったモデルだ。新車価格は約300万~400万円台と、比較的手が届きやすい価格帯で人気を集めている。2025年の登録車新車販売台数ランキングでも14位と、好調な販売を維持している。

そして今回比較するのは、7代目にあたるBMW 3シリーズ セダン(G20系)の中古車だ。ドイツのプレミアムブランドを代表する1台で、日本でもなじみ深い存在。スポーティな走りを持ち味とし、新車価格は約690万~1000万円に達する高級車である。

そんな3シリーズ セダン(G20系)だが、中古車になると非常にコストパフォーマンスに優れたモデルとなる。なんと、新車のプリウスと同程度の予算で狙えるのだ。そこで今回は、この2台を徹底比較。失敗や後悔のないクルマ選びの一助となるよう、わかりやすくまとめた。

*BMW3シリーズセダンの画像はM340i x Drive。

要点:トヨタ プリウス(60系)がお勧めな人 POINT

トヨタ プリウス(60系)がお勧めな人

  • 燃費最優先
  • 走行性能も一定レベル以上を求める
  • スタイリッシュなデザインが好き
BMW 3シリーズセダン(G20系)がお勧めな人 POINT

BMW 3シリーズセダン(G20系)がお勧めな人

  • プレミアムブランドのBMW車に乗りたい
  • 卓越した走行性能をもつセダンに乗りたい
  • 燃料費もちょっとだけ気にする(ディーゼルエンジン車)

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60系プリウスは国産車トップクラスの燃費性能に加え、デザインと走行性能にも磨きをかけた

5代目プリウス(60系) の特徴

プリウス(60系)の車両全景の画像

※上図:プリウス(60系)の全景

2023年1月に登場した5代目プリウス(60系)は、先代(50系)と同じGA-Cプラットフォームをベースに大幅改良を施した、第2世代を採用している。このGA-Cプラットフォームの特徴である低重心化をさらに突き詰めることで、走行性能を大きく引き上げた。

また、ルックスを重視した19インチの大径ホイールを装着しつつ、細めのタイヤを組み合わせることで、優れた燃費性能とスタイリッシュなスタイルを両立している。

搭載されるパワートレインは、従来の1.8Lエンジンのハイブリッドシステムに加え、システム最高出力196ps(FF)を発生する2.0Lエンジンのハイブリッドシステムを設定。駆動方式は2WDに加え、最新の電気式4WDであるE-Fourも用意される。燃費性能はWLTCモードで26.7~32.6km/Lと、トップレベルの実力を誇る。

 

60系プリウスは2025年7月に一部改良を実施。人気のメーカーオプションを標準装備化することで、商品力をさらに高めている。具体的には、ETC2.0(Xを除く全グレード)をはじめ、最上級のZグレードではデジタルインナーミラーや前後ドライブレコーダー、12.3インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusなどが標準装備となった。

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G20系3シリーズセダンはスポーツセダンの代名詞といえる存在

7代目BMW 3シリーズセダン(G20系)の特徴

G20系3シリーズセダンの車両全景の画像

※上図:G20系3シリーズセダンの全景

2019年に登場した7代目BMW 3シリーズ セダン(G20系)は、これまでに2度のマイナーチェンジを受けている。

2022年に実施された1回目のマイナーチェンジでは、内外装デザインをアップデート。エクステリアでは、デイタイム・ランニング・ライト機能付きの最新LEDヘッドライトを採用し、よりシャープな印象とした。さらに、ダブル・バーを採用したBMW伝統のキドニー・グリルや、ワイド化されたフロント・エプロンにより、力強さを強調している。リアまわりでは、リアコンビネーションランプを細く水平基調のデザインとし、テール・パイプ径も90mmまたは100mmとすることで、スポーティさと存在感を高めた。

インテリアでは、12.3インチのメーターパネルと14.9インチのコントロールディスプレイを一体化した「BMWカーブドディスプレイ」を採用。高い視認性と操作性を実現している。また、トランスミッションのシフトレバーを廃止し、BMW特有のiDriveコントローラー周辺は、すっきりとしたモダンな空間へと進化した。なお、シフトレバーの廃止に伴い、パドルシフトは全モデルに標準装備となっている。

 

続く2024年の2回目のマイナーチェンジでは、最新世代のコネクティビティを採用。Apple CarPlayへの対応に加え、スマートフォンで検索した目的地を車両に送信できるなど、利便性が大きく向上した。

さらに、BMWデジタルキーを標準装備。対応するスマートフォンをドアハンドルにかざすことで解錠・施錠が可能となり、車内の指定位置にスマートフォンを置いてスタートボタンを押せば、エンジン始動も行える。

また、BMW M社が手がけるMパフォーマンスモデルも設定。サーキットで培われた技術を投入した高性能モデルで、赤く塗装されたMスポーツブレーキやブラックのキドニーグリル、ライトシャドウライン、Mシートベルトなどを含む「Mスポーツ・プロ」が標準装備される。

 

プラグインハイブリッドモデルの330eでは、ハーマンカードン製サウンドシステムやTVチューナー、アコースティックガラスなどを含むサウンドパッケージに加え、上質なヴァーネスカレザーシートを標準装備。さらに、モーターによるEV走行可能距離は最大101kmへと伸長し、商品力を大きく高めている。

パワートレインは、318i/320iに2.0L直列4気筒ガソリンターボ(8速AT)、320dに2.0L直列4気筒ディーゼルターボ(8速AT)、330eに2.0Lガソリンターボ+モーターのプラグインハイブリッド、そしてM340iに3.0L直列6気筒ガソリンターボ(8速AT)と、多彩なラインアップを用意している。

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燃費性能はプリウスが圧勝! しかし、3シリーズのディーゼル車も燃料費面で魅力

1.燃費性能

トヨタ プリウス(60系)の 評価は5.0

BMW 3シリーズセダン(G20系)の評価は3.0

 

5代目プリウス(60系)の燃費(WLTCモード)は下記の通り。

 

2WD

4WD

1.8Lハイブリッド

32.6km/L

30.7km/L

2.0Lハイブリッド

28.6km/L

26.7km/L

2.0L PHEV

26.0km/L

7代目3シリーズセダン(G20系)の燃費は下記の通り。

 

2WD

4WD

2.0L直4ターボエンジン

13.0km/L

2.0L直4ディーゼルターボエンジン

15.6km/L

2.0L直4ターボエンジンPHEV

12.8km/L

3.0L直6ターボエンジン

10.6km/L

PHEVの330eを除き、3シリーズにはハイブリッドシステムの設定がない。さらに、3シリーズは後輪駆動(FR)をベースとしたセダンで、プロペラシャフトを備えるほか、ボディサイズもプリウスより大きく、車重も重い。そのため、燃費面では不利な要素が重なっている。

こうした背景から、燃費性能においては3シリーズはプリウスに大きく差をつけられる結果となった。また、PHEVの330eについても、1モーター式でパワー志向の特性を持つことから、ハイブリッド燃費はプリウスに及ばない。

一方で、燃料費という観点で見ると注目したいのが、2.0Lディーゼルターボエンジンだ。ディーゼル車は燃料に軽油を使用するため、ガソリンよりも燃料単価が安い。軽油とレギュラーガソリンの価格差は約12円前後(2026年3月時点)。それでもプリウスほどの燃料経済性には届かないが、3シリーズのガソリン車と比べれば、その差は大きく縮まる。

こうした理由から、3シリーズでは2.0Lディーゼルターボエンジンを搭載する320d系の人気が高い。

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価格、装備面で3シリーズセダンが優位

2.価格比較

トヨタ プリウス(60系)の評価は3.5

BMW 3シリーズセダン(G20系)の評価は4.5

※中古車相場は、2026年3月調べ

 

プリウス(60系)と3シリーズ セダン(G20系)の最量販グレードについて、新車価格と中古車相場を比較したのが以下の通りだ。

  • プリウス0Z(2WD):387万500円
  • 320d Mスポーツ xDrive(4WD/2023年式):370万~440万円
    当時の新車価格:約720万円

3シリーズ セダンの中古車相場は、高価格帯の個体を除けば、プリウスとほぼ同水準にまで下がっている。しかも2026年時点で3年落ちと、比較的高年式なのもポイントだ。新車価格に対する中古車価格の残価率は約51~61%となっており、値落ちの大きさがうかがえる。プレミアムブランドのモデルとしては、非常に割安感のある中古車といえるだろう。

さらに、320d Mスポーツ xDriveは4WDモデルであり、降雪地域でも安心して使える走破性を備えている点も魅力だ。

装備面では、プレミアムブランドである3シリーズ セダンが優勢だ。プリウスは助手席がマニュアルシートであるのに対し、3シリーズはパワーシートを採用。ワイヤレスチャージングも標準装備されている。

 

一方でプリウスの特徴的な装備として挙げられるのが、100V・1500Wのアクセサリーコンセントだ。この機能により車両を電源として使用でき、アウトドアでの家電利用はもちろん、災害時の非常用電源としても活用できる。

 

また、3シリーズ セダンは高額オプションが多い点も中古車選びでは重要だ。装着オプションの内容によって満足度が大きく変わるため、装備が充実した個体を選びたい。

中でも320d Mスポーツ xDriveでは、「Mスポーツ・シート・パッケージ」装着車がおすすめだ。Mスポーツシートなどが備わり、スポーティさとホールド性が向上する。加えて、MスポーツブレーキやアダプティブMサスペンションなどを含む「ファスト・トラック・パッケージ」も魅力的なオプションといえる。

なお、プリウスでおすすめしたいオプションは、開放感を高めるパノラマルーフだ。

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プリウスは値引きガードが若干緩んできたものの、厳しい新車値引き

3.購入時の値引き術

トヨタ プリウス(60系)の 評価は3.0

BMW 3シリーズセダン(G20系)の評価は3.0

 

プリウスは人気モデルであることに加え、納期の長期化もあり、これまで値引きはほぼゼロベースの状況が続いてきた。しかし、2023年のデビューから2026年時点で約3年が経過したこともあり、徐々に値引き額は拡大傾向にある。

とはいえ、値引き額は10万円前後にとどまっており、依然として強気の販売姿勢といえる。また、デビューから一定期間が経過していることから、近い将来に大幅改良が実施される可能性も高い。その場合、再び値引きが引き締まることも考えられるため、購入タイミングには注意したい。

こうした状況では、下取り車の扱いが重要なポイントとなる。ディーラーで提示された下取り価格は、そのまま受け入れるのではなく、買取専門店でも査定を受けて比較するのがおすすめだ。下取り価格の妥当性や、愛車の本来の価値を把握できる。仮に新車の値引きで5万円上乗せできても、下取りで10万円損をしてしまっては意味がない。

 

一方、3シリーズ セダンは中古車での購入となるため、基本的に値引きはないと考えておきたい。中古車は総額表示が一般的で、各販売店も限られた利益幅で価格設定しているケースが多いためだ。

そのため、容易に大幅な値引きに応じる中古車店には注意が必要。車両状態や諸費用の内訳などを含め、慎重に内容を確認することが重要だ。

デザインが先鋭的なプリウス。伝統に先進性を加えた3シリーズセダン

4.デザイン比較

トヨタ プリウス(60系)の 評価は4.5

BMW 3シリーズセダン(G20系)の評価は4.5

まるで、スポーツカー!? ハッとさせるユニークさ際立つプリウスのデザイン

60系プリウスの全景

※上図:60系プリウスの全景

プリウスは「Hybrid Reborn」をコンセプトに、「一目惚れするデザイン」と「虜にさせる走り」を両立した、エモーショナルなモデルへと進化した。

エクステリアは、プリウスのアイコンともいえる「モノフォルムシルエット」を継承しつつ、第2世代TNGAプラットフォームを採用。これにより、さらなる低重心化と19インチ大径タイヤの装着を実現し、スタイリッシュなプロポーションを生み出している。

60系プリウスのフロントフェイスの画像

※上図:60系プリウスのフロントフェイス

ハンマーヘッドをモチーフとしたフロントデザインは、機能性とデザイン性を高次元で両立。

60系プリウスのリヤエンドの画像

※上図:60系プリウスのリヤエンド

さらに、薄型の一文字リアコンビネーションランプを採用したリアデザインが、先進性を強調している。加えて、スポーツカーを思わせる大きく傾斜したAピラーなど、先鋭的なデザインにも積極的に挑戦している。

インテリアは「アイランドアーキテクチャー」をコンセプトに、開放感のある空間と運転に集中しやすいコクピットを両立。ブラックを基調とした室内に、インストルメントパネルやシートのステッチ加飾をコーディネートすることで、スポーティさと上質感を高めている。

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3シリーズセダンは伝統的な手法にデジタル的な要素を上手く使ってモダン化

G20系3シリーズセダンの全景

※上図:G20系3シリーズセダンの全景

3シリーズ セダンは、BMW伝統のスポーティで精緻なプレスラインや、象徴的なキドニー・グリルなど、40年以上にわたるデザインの系譜を受け継ぐモデルだ。さらに、新世代のBMWデザインコンセプトを取り入れることで、より洗練されたスタイルへと進化している。

G20系3シリーズセダンのフロントフェイスの画像

※上図:G20系3シリーズセダンのフロントフェイス

BMWのアイコンであるキドニー・グリルは、従来の2分割デザインを踏襲しつつも、1つのフレームで縁取ることで、より立体的な造形へと進化。水平方向への広がりを強調すると同時に、低重心でアグレッシブな印象を与えている。

G20系3シリーズセダンのリヤエンドの画像

※上図:G20系3シリーズセダンのリヤエンド

さらに、空力性能を高めるためにアクティブ・エア・ストリームを採用。これは、エンジンやブレーキの冷却が不要な場面では、ラジエターグリル内のエアベントを電動で閉じ、エンジンルームへの空気流入を制御する機能だ。これにより、空力性能と燃費性能の最適化を図っている。

インテリアは、当初「BMWライブ・コクピット」を採用していたが、2022年のマイナーチェンジで進化。12.3インチのメーターパネルと14.9インチのコントロールディスプレイを一体化した「BMWカーブドディスプレイ」を採用し、先進性と操作性を高めた。また、シフトレバーの廃止により、センターコンソールはよりすっきりとしたデザインとなっている。

内外装ともに先進性を強く打ち出したプリウスに対し、3シリーズ セダンは伝統的なデザインにデジタル技術を融合させた仕上がり。方向性は異なるものの、それぞれに魅力があり、甲乙つけがたい完成度といえる。

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傾斜したAピラーが死角と圧迫感を与えるプリウス。広い後席と荷室をもつ3シリーズセダン

5.室内空間と使い勝手

トヨタプリウス(60系)の 評価は3.5

BMW 3シリーズセダン(G20系)の評価は4.0

 

5代目プリウス(60系)と7代目3シリーズセダン(G20系)のボディサイズ・室内サイズ・荷室容量を比較した。

プリウス(60系)

全長×全幅×全高

4,600mm×1,780mm×1,430mm

ホイールベース

2,750mm

荷室容量

342~422L

BMW 3シリーズセダン(G20系)

全長×全幅×全高

4,720mm×1,825mm×1,445mm

ホイールベース

2,850mm

荷室容量

480L

60系プリウスの運転席の画像

※上図:60系プリウスの運転席

60系プリウスの後席の画像

※上図:60系プリウスの後席

両車のボディサイズで大きく異なるのは全長で、3シリーズ セダンのほうが120mm長い。また、室内空間の広さに直結するホイールベースも、3シリーズ セダンが100mm長い。

G20系3シリーズセダンの運転席の画像

※上図:G20系3シリーズセダンの運転席

G20系3シリーズセダンの後席の画像

※上図:G20系3シリーズセダンの後席

この数値からも、後席の居住性は3シリーズ セダンが優れているといえる。

60系プリウスの荷室の画像

※上図:60系プリウスの荷室

G20系3シリーズセダンの荷室の画像

※上図:G20系3シリーズセダンの荷室

ラゲッジ容量についても、プリウスの342~422Lに対し、3シリーズ セダンは480Lと上回る。ただし、3シリーズ セダンは独立したトランクを持つ4ドアセダンであるのに対し、プリウスは室内と荷室がつながった5ドアハッチバック。このため容量自体は劣るものの、シートアレンジによっては長尺物の積載など、使い勝手の面で優位となる場面もある。

取り回しの指標となる最小回転半径は、19インチホイール装着のプリウスが5.4m。3シリーズ セダンはグレードにより異なり、FRモデルは5.3mと小回り性能に優れる一方、4WDモデルは5.7mとやや大きめだ。

 

また、プリウスはデザイン性と空力性能を重視した結果、Aピラーの傾斜が強く、前席ではやや圧迫感があり、視界にも死角が生じやすい。一方の3シリーズ セダンは視界に大きな違和感はなく、日常的な運転のしやすさという点では優位といえる。

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制御の質は3シリーズセダンが上回る

6.安全装備&運転支援機能の比較

トヨタ プリウス(60系)の 評価は4.0

BMW 3シリーズセダン(G20系)の評価は4.5

60系プリウスのインパネデザインの画像

※上図:60系プリウスのインパネデザイン

プリウスは、昼夜の歩行者や自転車運転者、昼間の自動二輪車を検知するプリクラッシュセーフティをはじめ、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)など、10の機能をパッケージ化した「トヨタセーフティセンス」を全車に標準装備する。さらに、後側方の車両を検知するブラインドスポットモニターも、多くのグレードで標準装備されている。

60系プリウスのメーターの画像

※上図:60系プリウスのメーター

加えて、高度運転支援システム「アドバンストパーク(リモート機能付き)」も設定し、駐車操作を自動で行うことが可能だ。システムは単眼カメラとミリ波レーダーの組み合わせとなっている。

 

G20系3シリーズセダンのインパネデザインの画像

※上図:G20系3シリーズセダンのインパネデザイン

一方、3シリーズ セダン(G20系)は、13の機能を統合した「ドライビングアシスト・プロフェッショナル」を全グレードに標準装備。さらに、駐車支援機能「パーキングアシスト・プラス」も全車に標準装備される。システムは、近・中・長距離をカバーする3眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせた構成だ。

G20系3シリーズセダンのメーターの画像

※上図:G20系3シリーズセダンのメーター

機能数自体は大きな差はないが、システム構成の違いにより、作動の精度や自然さでは3シリーズ セダンがやや優勢といえる。高速道路でのアダプティブクルーズコントロールにおける減速制御や、レーンキープ時のステアリング操作は非常に滑らかで、ドライバーの操作に近い自然な挙動が特徴だ。

 

また、3シリーズ セダンは全グレードで先進安全装備・運転支援機能の内容が統一されている点も強み。一方のプリウスは、グレードによって装備がオプション扱いとなる、あるいは設定されないケースもあり、同一車種内でも安全性能や支援機能に差が生じる点は留意したい。

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純粋な走行性能重視なら、3シリーズセダン一択

7.走行性能の比較

トヨタ プリウス(60系)の 評価は4.0

BMW 3シリーズセダン(G20系)の評価は4.5

 

プリウスと3シリーズセダンのパワートレインのスペックは以下のとおり。

プリウス

  • 1.8Lハイブリッドシステム最高出力:140㎰(FF/E-Four)
  • 2.0Lハイブリッドシステム最高出力:196㎰(FF)/199㎰(E-Four)
  • 2.0LPHEVシステム最高出力:223㎰(FF)

3シリーズセダン

 

最高出力

最大トルク

2.0L直列4気筒DOHCターボエンジン(ガソリン・156ps)

156ps

250N・m

2.0L直列4気筒DOHCターボエンジン(ガソリン・184ps)

184ps

300N・m

2.0L直列4気筒DOHCディーゼルターボエンジン

190ps

400N・m

2.0L直列4気筒DOHCターボPHEV

292ps

3.0L直列6気筒DOHCターボエンジン(ガソリン)

285ps

500N・m

プリウス:モーターでの走行領域の拡大とシームレスな切替が絶妙

60系プリウスのエンジンルームの画像

※上図:60系プリウスのエンジンルーム

プリウスのハイブリッドシステムは、1.8L、2.0L、そして2.0LのPHEVという3タイプが用意される。中でも主力となるのは、システム最高出力196psを発生する2.0Lハイブリッドだ。

この2.0Lハイブリッドは、高い環境性能に加え、鋭い加速と優れたレスポンス性能が特徴。システム出力の向上により、従来のプリウスとは一線を画す力強い加速フィールを実現している。

 

また、モーターで走行できる領域が従来モデルより拡大。市街地ではバッテリー残量が十分であれば、ほとんどのシーンをモーター走行でカバーできる。さらに、エンジン始動時の振動や騒音も巧みに抑えられており、室内の静粛性は非常に高い。

加えて、FF(前輪駆動)でありながら、大容量のリチウムイオンバッテリーをリアシート下付近に配置することで、前後重量配分の最適化にも寄与している。荒れた路面ではやや硬さを感じる場面もあるが、スポーティで安定感のあるハンドリング性能を備えている点も魅力だ。

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セダン:卓越した走行性能は、クラストップレベルの超実力派

G20系3シリーズセダンのエンジンルームの画像

※上図:G20系3シリーズセダンのエンジンルーム

3シリーズ セダンは、出力の異なる2.0L直列4気筒ガソリンターボをはじめ、2.0L直列4気筒ディーゼルターボ、2.0Lガソリンターボ+モーターのPHEV、さらに3.0L直列6気筒ガソリンターボまで、多彩なパワートレインをラインアップしている。

 

中でも高い人気を集めているのが、最高出力190ps、最大トルク400Nmを発生する2.0L直列4気筒ディーゼルターボエンジンだ。xDriveと呼ばれる4WDシステムと組み合わされ、優れた走行安定性を発揮する。この4WDは後輪寄りのトルク配分を基本とし、前後重量配分もほぼ50:50を実現しているため、4WDでありながら後輪駆動モデルに近いシャープなハンドリングが味わえる。

このディーゼルエンジンは、車外ではディーゼル特有の音を感じる場面もあるものの、車内の静粛性は高く、プレミアムモデルらしい質感を備えている。また、回転フィールも滑らかで、ディーゼルであることを意識させにくい仕上がりだ。

 

さらに、人気のMスポーツ系グレードは、引き締まったサスペンションセッティングが特徴。正確で応答性の高いハンドリングを実現している一方で、乗り心地はやや硬めに感じられる。そのため、乗り味の好みが分かれる部分でもあり、購入前には試乗で確認しておきたいポイントだ。

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プリウスのリセールバリューは高い水準を維持

8.リセールバリュー

トヨタ プリウス(60系)の 評価は4.0

BMW 3シリーズセダン(G20系)の評価は3.0

*中古車相場は2026年3月調べ

 

トヨタ プリウス(60系)Z(FF)

  • 中古車相場2023年式:約310~370万円
  • 当時の新車価格比:約84~100% 

BMW 3シリーズセダン(G20系) 320d xDrive Mスポーツ(4WD)

  • 中古車相場2023年式:約370万円~440万円
  • 当時の新車価格比:約51~61% 

日本市場ではSUVの人気が高く、ハッチバックやセダンはリセールバリューが低くなりやすい傾向にある。ところが、プリウス(2023年式)は中古車価格が新車価格の約84~100%に達しており、非常に高い水準を維持している。これは人気SUVと同等レベルといえる。

中には新車価格を上回る中古車も見られ、高年式の中古車を選ぶメリットは限定的だ。この背景には、新車の納期長期化がある。早期納車を希望するユーザーが中古車市場に流入し、相場を押し上げている状況だ。

こうした状況は、納期が1~2カ月程度に短縮されれば落ち着くと考えられる。その場合、中古車価格は下落に転じる可能性があり、リセールバリューを重視した購入には一定のリスクが伴う。

 

一方、3シリーズ セダンは新車価格に対する中古車価格の割合が約51~61%まで低下している。セダン不人気の影響はあるものの、プレミアムブランドの高年式モデルとしては割安感が大きく、中古車としての魅力は高い。

 

今後のリセールバリューは緩やかな下落傾向が続くと見られるが、すでに価格が大きく下がった中古車を購入する場合、価格下落による影響は相対的に小さい。そのため、コスト重視で考えるなら、3シリーズ セダンは有力な選択肢といえるだろう。

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何を最も重視するか、明確にすることが重要

まとめ

プリウスと3シリーズ セダンは、いずれも完成度の高いモデルだけに、どちらを選ぶべきか悩ましい存在だ。満足度の高い1台を選ぶためには、自分が何を重視するかを明確にすることが重要になる。

まずプリウスは、クラストップレベルの低燃費性能が最大の魅力だ。燃料価格の変動が続くなか、ランニングコストを最優先するのであれば最有力候補となる。燃費性能という点では、3シリーズ セダンとの差は大きい。一方で、走行性能も十分に高く、スタイリッシュなデザインも兼ね備えており、総合力の高さが際立つ。多くのユーザーにとって、バランスの取れた選択肢といえるだろう。

対する3シリーズ セダンは、正確で一体感のあるハンドリング性能が最大の魅力。前後重量配分50:50による自然な挙動は、ドライバーとクルマの一体感を強く感じさせる。さらに、プレミアムブランドであるBMWのスポーツセダンを、中古車であれば現実的な価格で手にできる点も大きな魅力だ。

燃費や実用性を重視するならプリウス、走りの質や運転する楽しさ、そしてブランド価値まで含めた満足感を求めるなら3シリーズ セダン。それぞれの強みは明確に異なるため、自身のライフスタイルや価値観に合わせて選びたい。

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プリウス(60系)

BMW 3シリーズセダン(G20系)

総合得点(40点満点)

31.5

31.0

1.燃費

5.0

3.0

2.価格

3.5

4.5

3.購入時の値引きしやすさ

3.0

3.0

4.デザイン

4.5

4.5

5.室内空間と使い勝手

3.5

4.0

6.安全装備

4.0

4.5

7.走行性能

4.0

4.5

8.リセールバリュー

4.0

3.0

トヨタ プリウス(60系)の価格とスペック

※新車価格とスペックは、2026年3月現在の最新モデル

  • 1.8X 2WD:2,769,800円~2.0Z 4WD:4,070,700円
  • 2.0G 2WD:3,847,300円~2.0Z PHV Z 2WD:4,608,900円

代表グレード

2.0Z 2WD

ボディサイズ

4,600mm×1,780mm×1,430mm

ホイールベース

2,750mm

最低地上高

150mm

車両重量

1,420kg

エンジン型式

M20A-FXS

エンジンタイプ

直列4気筒DOHC

総排気量

1,986cc

最高出力

152ps(112kW)/6,000rpm

最大トルク

188N・m(19.2kgm)/4,400~5,200rpm

モーター型式

1VM

モーター最高出力

113ps(83kW)

モーター最大トルク

206N・m(21.0kgm)

燃費(WLTCモード)

28.6km/L

駆動方式

前輪駆動(2WD)

トランスミッション

CVT

サスペンション型式

前:マクファーソンストラット式/後:ダブルウィッシュボーン式

タイヤサイズ前後

195/50R19

最小回転半径

5.4m

BMW 3シリーズセダン(G20系)の価格とスペック

※価格とスペックは、2026年3月現在

新車価格の例:

  • 318i Mスポーツ:6,870,000円
  • 320i Mスポーツ:7,330,000円
  • 320d xDrive Mスポーツ:7,660,000円
  • M340i xDrive:9,900,000円

中古車価格の例:

  • 320d Mスポーツ xDrive(4WD/2023年式):370万~440万円

代表グレード

320d xDrive Mスポーツ(4WD)

ボディサイズ

4,720mm×1,825mm×1,445mm

ホイールベース

2,850mm

最低地上高

135mm

車両重量

1,670kg

エンジン型式

B47D20B

エンジンタイプ

直列4気筒DOHCディーゼルターボ

総排気量

1,998cc

最高出力

190ps(140kW)/4,000rpm

最大トルク

400N・m/1,750〜2,500rpm

燃費(WLTCモード)

15.6km/L

駆動方式

四輪駆動(4WD)

トランスミッション

8速AT

サスペンション型式

前:ダブル・ジョイント・スプリング・ストラット式/後:マルチリンク式

タイヤサイズ前後

225/45R18

最小回転半径

5.7m

ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員