RVとはどんな車?特徴とメリット、おすすめの12車種!

RVとはどんな車?特徴とメリット、おすすめの12車種!

RVとは「楽しむための車」

RVの車の例

RVとは"Recreational Vehicle(レクリエーショナル・ビークル)"の略で、直訳すると「楽しみを得るための車」です。RVに明確な定義はありませんが、一般にアウトドアやレジャーを楽しむ車全般を指します。

欧米では、RVはキャンプカーなど生活空間を確保した車を指します。しかし、RVという言葉が日本に広まった1980年代後半は車中泊が普及しておらず、一方でアウトドア人気は高まっていました。その結果、日本ではミニバンやステーションワゴン、SUVなど幅広い車が「RV」と呼ばれるようになりました。

RVの特徴

そもそもRVには明確な定義がないため、「この条件を満たす車」といったルールもありません。ただし、以下のような特徴を備えた車を指すことが多いです。

  • 車内空間が広く、積載量が多い
  • 走行性能が高く、オフロードも走れる
  • 日常使い以外でも幅広い用途に使える

レジャーやアウトドアに向く車として、一般的には広さや走行性能を備えた車がRVと呼ばれやすいです。

RVとSUVの違い

前述のように、RVは特定のボディタイプを指す言葉でなく、アウトドアやレジャーを楽しめる車全般を指します。一方、SUV(Sport Utility Vechicle)は明確な定義こそないものの、今や一つのボディタイプとしてその地位を確立しています。

ただし、狭義では「RVとSUVはほぼ同義」と捉えられることもあります。

RVのメリット/デメリット

RVに数えられる車は、基本的にレジャーやアウトドアに向いている一方、日常使いに向いていない場合もあります。

RVのメリット3つ

  • デザイン性の高い車が多い
  • 基本的に走行性能が高い
  • 車内空間の広い車が多い

「レジャーやアウトドアに向く車」として、RVは迫力あるデザインなど外観もこだわって造られている車種が多いです。また、ミニバンであれば大荷物や大人数に対応でき、ステーションワゴンやSUVであれば走行性能も高いです。

RVのデメリット3つ

  • 車両価格はやや高め
  • 燃費が悪い車もある
  • 機械式駐車場を使えない車が多い

RVは、デザインが凝った車種やサイズの大きい車種が多いです。そのため、移動の足としてコスト重視で造られる車に比べると、価格は高い傾向があります。また、走行性能重視で燃費があまり良くない車もあります。
さらに、ミニバンやSUVは全高が高く、機械式駐車場を使えない車種が殆どです。

車中泊にも使える!おすすめのRV12選

ここでは、軽自動車/SUV/ステーションワゴン/ミニバン(バン含む)のおすすめRVとして、以下の12車種をご紹介します。
※車種情報は2025年9月4日時点のガリバー「車カタログ」より引用

番号 車種 新車時価格 ボディタイプ
スズキ「ジムニー」 165.4万円~ 軽自動車
三菱「デリカミニ」 183.7万円~ 軽自動車
日産「エクストレイル」 360.1万円~ SUV
スバル「フォレスター」 404.8万円~ SUV
三菱「アウトランダーPHEV」 526.4万円~ SUV
トヨタ「ランドクルーザー250」 520万円~ SUV
マツダ「MAZDA6 ワゴン」 (生産終了) ステーションワゴン
スバル「レヴォーグ」 363万円~ ステーションワゴン
日産「セレナ」 271.9万円~ ミニバン
ホンダ「ステップワゴン」 316.9万円~ ミニバン
三菱「デリカD:5」 422.3万円~ ミニバン
トヨタ「ハイエース バン」 245万円~ バン

①スズキ「ジムニー」

RVのおすすめの例:ジムニーの車両画像

  • ボディタイプ:軽自動車(SUV)
  • 新車時価格:165.4万円~200.2万円
  • サイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1725mm
  • WLTC燃費:14.3~16.6km/L

軽自動車にして本格オフローダーのジムニー。全車4WD採用で最低地上高も205mmあるので、オフロードも難なく走れます。無骨さのあるデザインも人気が高いです。

4人乗り/3ドアであるため、日常使いや家族での利用にはあまり適していません。しかし、前席と後席を倒せば、大人でも寝ることができます。フルフラットにはなりませんが、ベッドマットがあれば車中泊も可能です。

【関連記事】ジムニーのグレードごとの違いを比較!おすすめは?

ジムニーの中古車を見てみる|ガリバー

②三菱「デリカミニ」

RVのおすすめの例:デリカミニの車両画像
※上図は初代モデル

  • ボディタイプ:軽自動車
  • 新車時価格:183.7万円~227.2万円
  • サイズ:全長3395mm×全幅1475mm×全高1800-1830mm
  • WLTC燃費:17.5~20.9km/L

デリカミニは広い車内空間を確保しており、かつ、SUVに近い悪路走破性を有しています。坂道でのずり下がりや急加速を防ぐ装備、滑りやすい道での発進サポートなども標準装備。さらに、4WD車では大径タイヤと専用開発のショックアブソーバーも装備しています。

2025年秋に2代目が発売される予定で、こちらは先進装備がさらに充実し、フルフラット時の段差も少なくなっています。一方、今後は初代の中古価格低下も期待できます。

デリカミニの中古車を見てみる|ガリバー

③日産「エクストレイル」

RVのおすすめの例:エクストレイルの車両画像

  • ボディタイプ:SUV
  • 新車時価格:360.1万円~533.3万円
  • サイズ:全長4660-4675mm×全幅1840mm×全高1715-1720mm
  • WLTC燃費:18.3~19.7km/L

エクストレイルは最低地上高が185-200mmと高く、日常使いにもアウトドアにも使えるSUVです。タフな外観ながら、室内は上質感のある仕上がりになっています。現行モデルは全車e-POWER(ハイブリッドシステム)搭載で、燃費も良いです。

グレードによっては、防水シートの設定が可能です。また、7人乗りを選択できるグレードもあります。後席を倒せばフルフラットになり、車中泊も可能です。

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④スバル「フォレスター」

RVのおすすめの例:フォレスターの車両画像
※上図は先代モデル

  • ボディタイプ:SUV
  • 新車時価格:404.8万円~459.8万円
  • サイズ:全長4655mm×全幅1830mm×全高1730mm
  • WLTC燃費:13.6~18.8km/L

フォレスターは、ファミリーやアウトドア好きに人気の一台です。現行モデルは2025年4月の登場で、最新の予防安全性能を備え、ストロングハイブリッドモデルも導入されました。

現行モデルの最低地上高は220mmと高く、走行性能が優れている点も人気です。また、積載量は標準時でも500L以上と大容量。後席を倒せば完全なフルフラットになり、車中泊にも向いています。

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⑤三菱「アウトランダーPHEV」

RVのおすすめの例:アウトランダーPHEVの車両画像

  • ボディタイプ:SUV
  • 新車時価格:526.4万円~668.6万円
  • サイズ:全長4720mm×全幅1860mm×全高1745-1750mm
  • 一充電航続距離:83km(WLTC)

アウトランダーPHEVは、重いバッテリーを搭載しているからこそ安定性が高く、あらゆる路面を力強く走行します。2024年10月のビッグマイナーチェンジでは駆動用バッテリーを刷新し、サスペンションも改善されました。

5人乗りと7人乗りが存在し、車中泊にも充分な広さを有しています。走りや内外装の質感として現行モデルがおすすめですが、初代でも充分な実力です。予算オーバーの場合は、中古での購入をお勧めします。

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⑥トヨタ「ランドクルーザー250」

RVのおすすめの例:ランドクルーザー250の車両画像

  • ボディタイプ:SUV
  • 新車時価格:520万円~735万円
  • サイズ:全長4925mm×全幅1940-1980mm×全高1925-1935mm
  • WLTC燃費:ガソリン7.0km/L、ディーゼル11.0km/L

ランドクルーザー250は、ランドクルーザープラドの後継モデルです。プラドよりサイズアップし、見た目もより角張った印象に仕上がっています。

後席を倒せば、若干段差はあるものの、フルフラットに近い状態です。また、荷室は腰掛けるにもちょうど良い高さで、バックドアで大きな軒を作ることもできます。よりアウトドア利用に振り切るなら、ランドクルーザー300でも良いでしょう。

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⑦マツダ「MAZDA6 ワゴン」

RVのおすすめの例:MAZDA6 ワゴンの車両画像

  • ボディタイプ:ステーションワゴン
  • 新車時価格:-(生産終了)
  • サイズ:全長4805mm×全幅1840mm×全高1480mm
  • WLTC燃費:ガソリン車14.2~15.0km/L、ディーゼル車17.0~17.8km/L

かつて「アテンザ」の車名で販売されていたMAZDA6。2024年4月で販売を終了してしまったため、現在は中古での購入となります。ステーションワゴンなので走行安定性が高く、車両価格以上の上質な車内空間も魅力的です。

全高は低いものの、全長は大きめのミドルサイズミニバンほどあり、後席を倒せば寝るのに充分なスペースを確保できます。積載量も標準時で500L以上あるので、家族で遠出するにも安心です。

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⑧スバル「レヴォーグ」

RVのおすすめの例:レヴォーグの車両画像
※上図はマイナーチェンジ前のモデル

  • ボディタイプ:ステーションワゴン
  • 新車時価格:363万円~536.8万円
  • サイズ:全長4755mm×全幅1795mm×全高1500mm
  • WLTC燃費:11.0~13.5km/L

レヴォーグは後席を倒して完全フルフラットで寝ることが可能。走行安定性の高さ、スバル自慢の高い予防安全性能を備え、家族でも安心して使える一台です。

家族3~4人での車中泊はできませんが、大人2人であれば、あまり不自由しません。グレード次第ではサンルーフを装着でき、車内から星空を楽しむこともできます。

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⑨日産「セレナ」

RVのおすすめの例:セレナの車両画像

  • ボディタイプ:ミニバン
  • 新車時価格:271.9万円~484.8万円
  • サイズ:全長4,690-4,810mm×全幅1,695mm-1,725×全高1,870-1,885mm
  • WLTC燃費:11.6~20.6km/L

セレナはロングドライブや車中泊に適した一台です。現行モデルは乗り心地の良さや酔いにくさ、車中泊における寝心地を意識して造りこまれています。また、全車プロパイロット装備で、長距離運転ではドライバーの負担も大きく軽減してくれます。

8人乗りモデルでは、2列目中央に1列目への移動も可能な「スマートマルチセンターシート」を採用。シートアレンジのバリエーションも豊富です。

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⑩ホンダ「ステップワゴン」

RVのおすすめの例:ステップワゴンの車両画像

  • ボディタイプ:ミニバン
  • 新車時価格:316.9万円~406.7万円
  • サイズ:全長4,800-4,830mm×全幅1,750mm×全高1,840-1,855mm
  • WLTC燃費:12.0~19.8km/L

ステップワゴンは、ミドルサイズミニバンの中では比較的大きめのミニバンです。広い分だけ車内にゆとりがあり、さらに3列目のシートを床下格納すれば巨大な荷室空間を作ったり、2列目をロングスライドさせたりできます。

2列目シートの可動域が広いことも特徴で、前後左右にシートを動かせます。大きいので多少運転の難度が上がりますが、ロングドライブが多い場合におすすめです。

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⑪三菱「デリカD:5」

RVのおすすめの例:デリカD:5の車両画像

  • ボディタイプ:ミニバン
  • 新車時価格:422.3万円~479.9万円
  • サイズ:全長4800mm×全幅1795mm×全高1875mm
  • WLTC燃費:12.6km/L(ディーゼルのみ)

ミニバンとSUVの特性を併せ持つデリカD:5。スライドドアを搭載しながら最低地上高が185mmと高く、充分な悪路走破性を有しています。

車内も充分すぎるほどに広く、2~3列目を倒すと段差はありながらも寝心地の良い空間になります。さらに、シート下にも収納空間が残るため、家族で車中泊に出かけるならぜひお勧めしたい一台です。予算オーバーなら、中古車も検討しましょう。

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⑫トヨタ「ハイエース バン」

RVのおすすめの例:ハイエース バンの車両画像

  • ボディタイプ:バン
  • 新車時価格:245万円~450.1万円
  • サイズ:全長4695-5380mm×全幅1695-1880mm×全高1980-2285mm
  • WLTC燃費:ガソリン車9.2~9.4km/L、ディーゼル車11.7~12.4km/L

趣味用の車として使われることも多いハイエース。2列目を倒せば、3000mm近いフルフラット空間を確保できます。自分流にカスタマイズする人も多く、社外品も含めて専用のカスタマイズ用品が豊富です。

ベッドキット付きの中古車や、事前にカスタマイズされたコンプリートカーもあるので、長旅に出たい場合はこうした選択肢を視野に入れても良いでしょう。

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RVの選び方のポイント

RVには多くの種類が存在するからこそ、買って後悔しないよう慎重に車を選びましょう。特に注目すべきは、用途と乗車定員、積載性です。

ポイント①車の用途

用途は、たとえば車中泊に使うならシートアレンジやフルフラットになるかを見る必要があります。また、雪上スポーツを楽しむなら、雪道に対応できるよう最低地上高の高い車、スキー板やスノーボード板を積める車が必要です。

さらに、日常生活にも使うのであれば、座り心地の良さなども考慮しましょう。

ポイント②乗車定員と積載性

車を使う時に、たとえば家族3人で車中泊をするなら、全員が横になることができ、3人分の荷物も載る車にする必要があるます。一方、1人で使うのであれば、軽自動車でも事足りるでしょう。

6人以上乗るなら、SUVでも3列シート車の選択肢がありますが、広さを考えるとミニバンがおすすめです。

RVパークと利用時のルール

昨今のアウトドアブームや車中泊の普及に伴って、「RVパーク」と呼ばれる車中泊用の施設も増えています。ここでは、RVパークがどのような場所か、また利用時に守るべきルールについてご紹介します。

RVパークとはどんな場所?

RVパークとは、日本RV協会が定めた条件を満たす車中泊用の施設です。駐車スペースはもちろんのこと、24時間利用できるトイレ、近隣には入浴施設なども備えています。また、ゴミの処理や100V電源の使用も可能です。

一泊の料金も2,000~3,000円程度のところが多く、非常にリーズナブルです。RVパークとして認定されている場所は、2025年9月4日時点で全国に570件あります。

利用時に守るべきルール

RVパークは快適に安心して車中泊できる場所ですが、一般的なキャンプ場などとは異なります。必ず以下のルールを守りましょう。

  • 駐車中はエンジンを停止する
  • 車外での火気使用、バーベキュー、花火などをしない
  • 発電機の使用及び騒音等、周囲に迷惑のかかる行為をしない
  • ゴミ・吸い殻などのポイ捨て、不要物の置き去りをしない
  • 洗面所等での炊事・洗濯をしない
  • その他、各施設の利用ルールを厳守する

特に、駐車中にエンジンを切ることや火器の使用、炊事・洗濯といった行為には気を付けましょう。

レジャー用途の車なら中古も検討を

レジャーやアウトドアに使いやすい車は車両価格が高くなりがち。また、さまざまな活動で車自体が汚れやすいです。

さらに、利便性を意識してカスタマイズに関心が出る人も多いので、こうした時も思い切り楽しめるよう、車両価格の安い中古車もご検討ください。

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ライター紹介

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221616 編集部

世の中の自動車ニュースとは一味違う視点でスローニュースを発信。編集部員はクルマ初心者からクルマをこよなく愛するマニアまで幅広いメンバーで構成。全国のガリバーで売れている中古車や車のスタッフレポートなど、生の情報をお届け中。