ここでは、現行セレナ（6代目、C28）のカタログ燃費と実燃費、過去モデルやライバル車との燃費比較を解説します。
セレナ（6代目）のカタログ燃費と実燃費
現行型セレナ（6代目、C28）のカタログ燃費はガソリン車で約11.6～13.4km/L、ハイブリッド（e-POWER）車で約16.1～20.6km/Lです。
実燃費はガソリン車で9～12km/L前後、ハイブリッド（e-POWER）車で15～18km/L程度と考えられます。
セレナのエンジン性能や走りの特徴
現行のセレナはエンジン性能や走りにおいて、以下のような特徴を備えています。
- 走行モードを選べる
- e-POWER車は電気自動車のような走り
- e-POWER車はアクセルペダルの制御力が秀逸
セレナはガソリン車、ハイブリッド（e-POWER）車ともに走行モードの選択が可能です。ECOモードでは、標準（STANDARD）モードより燃費を抑えられます。
また、日産のハイブリッド技術「e-POWER」はエンジンで電力を生成し、走行はすべてモーターで担います。だからこそ、走りは電気自動車のように滑らかです。現行セレナは第2世代のe-POWERを搭載。過去のモデルと比べて出力や走りの滑らかさが増しています。
ガソリン車のカタログ/実燃費
| グレード | 乗車定員 | WLTC燃費 ※[ ]内は4WD |
|---|---|---|
| X | 8人 | 13.4 km/L [11.6 km/L] |
| XV | 13.0 km/L [11.6 km/L] |
|
| ハイウェイスターV | 13.0 km/L [11.6 km/L] |
現行セレナのガソリン車のカタログ燃費（WLTC燃費）は、11.6～13.4km/Lです。
また、一般に実燃費はカタログ燃費の8～9割程度といわれています。セレナの場合、上記のカタログ燃費から考えると実燃費は9～12km/L程度と考えられます。ユーザーの実測値としても、同様の数値を挙げる人が多い傾向です。
この数値は、ノア/ヴォクシーやステップワゴンと比べて少々劣っています。
ハイブリッド（e-POWER）車のカタログ/実燃費
| グレード | 乗車定員 | WLTC燃費 ※[ ]内は4WD |
|---|---|---|
| e-POWER X | 2WD：8人 4WD：7人 |
20.6 km/L [17.0 km/L] |
| e-POWER XV | 19.3 km/L [16.2 km/L] |
|
| e-POWER ハイウェイスターV | 19.3 km/L [16.1 km/L] |
|
| e-POWER LUXION | 7人 | 18.4 km/L |
現行セレナのハイブリッド（e-POWER）車のカタログ燃費（WLTC燃費）は、16.1～20.6km/Lです。
実燃費をカタログ燃費の8～9割と考えた場合、実燃費は2WD車で約13～15km/L、4WD車で約14～19km/L程度と推測されます。
この数値は、ノア/ヴォクシーより劣っていますが、ステップワゴンとは殆ど変わりません。
Q. 1000km走行時のガソリン代は？
セレナのe-POWER Xグレード（2WD車、カタログ燃費20.6km/L）で1000kmを走行した場合、レギュラーガソリン価格を174円/Lとすると、燃料代の目安は約8500円です。
ただし、実燃費で考えるともう少し燃料代が高くなると考えられます。
なお、以下のページでは他のモデルについてもガソリン代の目安をご紹介しています。
セレナの過去モデルとの燃費比較
| 世代・年式 | グレード | カタログ燃費 ※2WD車 |
|---|---|---|
| 現行6代目（C28型） | e-POWER ハイウェイスターV | 19.3 km/L |
| 5代目（C27型） ※最終モデル |
e-POWER ハイウェイスターV | 18.0km/L |
| 4代目（C26型） ※最終モデル |
ハイウェイスターVセレクション セーフティS ハイブリッド | 15.4km/L ※JC08 |
上記は、セレナの人気グレード「ハイウェイスターV」（ハイブリッド車）について、現行6代目～4代目モデルの燃費を比較した表です。
現行モデルと5代目はともにe-POWER採用で、燃費の差は大きくありません。
一方、4代目はe-POWER導入前で、燃費性能は5代目以降と比べて大きく劣ります。また、4代目はJC08モードでの数値であり、WLTC燃費に換算すれば現行モデルの6～7割程度と考えられます。
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セレナとライバル車との燃費比較
| 車種 | ガソリン車 WLTC燃費 |
ハイブリッド車 WLTC燃費 |
|---|---|---|
| 日産「セレナ」 | 11.0～13.4km/L | 16.1～20.6km/L |
| トヨタ「ノア」 | 14.3～15.1km/L | 22.0～23.4km/L |
| ホンダ「ステップワゴン」 | 13.1～13.9km/L | 19.5～20.0km/L |
上記では、セレナと同じくガソリン車・ハイブリッド車の展開があるノア（※）とステップワゴンについて、カタログ燃費をまとめました。
※ヴォクシーはノアと殆ど同様の燃費性能です。
ガソリン車の燃費は、セレナが最も悪いです。一方、ハイブリッド車の性能はモデルによって異なり、2WD車に限ればセレナとステップワゴンがほぼ同等の数値です。
ライバル①トヨタ「ノア/ヴォクシー」
※上記画像はノア
- ガソリン車の最高燃費：15.1km/L（ノアの場合）
- ハイブリッド車の最高燃費：23.4km/L（ノアの場合）
トヨタのハイブリッド車は、他社に比べて燃費性能が優れている傾向があります。ノア/ヴォクシーもその例外でなく、Mクラスミニバンのなかでは最も低燃費です。また、ガソリン車についても、セレナやステップワゴンより燃費性能が優れています。
なお、ミニバンでは走りの質やシートアレンジの利便性も重要です。セレナは快適性重視のミニバンなので、燃費以外の点も考慮して選ぶと良いでしょう。
ライバル②ホンダ「ステップワゴン」
- ガソリン車の最高燃費：13.9km/L
- ハイブリッド車の最高燃費：20.0km/L
現行モデルのステップワゴンは、セレナやノア/ヴォクシーと比べてサイズが大きいです。その代わり、シートを縦横に幅広くスライドできます。また、3列目のシートを床下収納でき、少人数×大荷物の組合せにも便利です。
燃費性能はガソリン車ならセレナより良く、ハイブリッド車ではセレナと殆ど同等の数値です。なお、ステップワゴンのハイブリッド車には4WD車が存在しません。
セレナは中古で5代目の購入もアリ
セレナの燃費性能を考えると、おすすめはハイブリッド（e-POWER）車です。
現行セレナは第2代のe-POWERを搭載し、先代モデルと比べて燃費性能や加速力、静粛性など多くの面がグレードアップしています。
ただし、セレナは5代目でもe-POWER車を選べます。セレナの新車時価格は比較的高いので、コスト重視であれば中古もおすすめです。
