【2023年】新型セレナVS新型ヴォクシー、ノアを徹底比較!人気Mクラスミニバン

【2023年】新型セレナVS新型ヴォクシー、ノアを徹底比較!人気Mクラスミニバン

2022年11月に日産セレナ、2022年1月にトヨタ ヴォクシー、ノアのフルモデルチェンジが登場した。Mクラスミニバンは人気車種が多く、どれを買うか判断に悩む人もいるだろう。

今回は、各車の大きさ、価格、燃費、運転性能を比較評価してお伝えする。

ヴォクシー・ノアとセレナの比較概要 POINT

ヴォクシー、ノアとセレナの比較要約

  • 大きさ:ヴォクシー、ノアとセレナであまり変わらず。共に室内空間に工夫がある
  • 燃費:ヴォクシー、ノアの方が良い
  • 走行性能:両車で特徴がある

2022年に全車フルモデルチェンジ!それぞれのキャラクターがより明確化

2022年にトヨタ ヴォクシー、ノア、ホンダ ステップワゴン、日産セレナは、フルモデルチェンジし、最新モデルとなった。

そのため、それぞれのキャラクターがより明確化してきた印象だ。燃費や居住性、使い勝手など、どのポイントを重視するかで選択肢が変わる。

SUVブームが続く中、Mクラスミニバンの販売台数は堅調に推移し、人気カテゴリーを維持している。その理由のひとつは、日本専用車であることだ。日本人のために開発されているため、痒い所に手が届くような魅力が満載である。

購入後に失敗した、後悔したと思わないように、日産セレナとトヨタ ヴォクシー、ノアについて徹底比較評価する。

日産セレナの特徴

第2世代のハイブリッド、1.4Le-POWERを搭載

6代目セレナ

※上図:6代目セレナ

2022年11月にC28型と呼ばれる6代目セレナはデビューした。

セレナは、初代から「BIG、EASY、FUN」のコンセプトを継承している。6代目日産セレナは、室内空間の広さや利便性はそのままに、移動時の快適性を追求し、様々な最先端技術を搭載した。

そのひとつが、第2世代へと進化した「e-POWER」だ。発電用エンジンは従来の1.2Lから1.4Lへ排気量を拡大し、電動パワーユニットも刷新され、大幅にパワーアップした。

もうひとつは、新最上級グレードの「ルキシオン」に標準装備された運転支援機能「プロパイロット2.0」だ。ドライバーの監視下であれば、ナビで目的地を設定後、高速道路上で条件を満たすと通常走行時でもハンズオフが可能である。スイッチを押すだけで車線変更などがほぼ自動で行われる。

この最先端の運転支援機能は、自動運転時代の到来を感じさせるレベルにある。

 

6代目セレナのボディサイズは、一部グレードを除き、基本的に全幅1,695mmの5ナンバーサイズだ。ライバル車が軒並み全幅1,695mm以上になり、3ナンバーに変わるなか、セレナは独自の選択をしている。

狭い道が多い日本での使い勝手を考えると、5ナンバーサイズであることは一定のメリットである。

トヨタ ヴォクシー、ノアの特徴

圧倒的燃費性能!

4代目ヴォクシー

※上図:4代目ヴォクシー

2022年1月に4代目となるトヨタ ヴォクシー、ノアは登場した。ライバル車であるステップワゴンやセレナがプラットフォーム(車台)をキャリーオーバーしているなか、ヴォクシー、ノアは最新のGA-Cプラットフォームをベースに開発された。

全幅は全車1,730mmとなり3ナンバーとなった。横方向の室内スペースもやや広くなっている。全幅がワイドになったことで、トレッドも広くなり、低重心化されたプラットフォームの効果もあいまって走行性能は大幅に向上している。

予防安全装備「トヨタセーフティセンス」は、3代目ヴォクシー、ノアから国産車トップレベルのモデルに進化している。

さらに、燃費性能は、圧倒的クラスナンバー1となった。1.8Lハイブリッドシステムが刷新されたからだ。排気量こそ同じ1.8Lだが、よりパワフルになり、燃費も向上している。

ただし、2.0Lガソリン車には、アイドリングストップ機能が装備されていない。

燃費性能はヴォクシー、ノアがセレナより良い

1.燃費比較

セレナの評価は 3.5

ヴォクシー、ノアの評価は 4.5

セレナの燃費、車重は以下の通りだ。

 

燃費(FF、WLTCモード)

車重

1.4L e-POWER

18.4~20.6km/L

1,790~1,850kg(FF)

2.0Lガソリン車

13.0~13.4km/L

1,670~1,690kg

ヴォクシー、ノアの燃費と車重は以下の通りだ。

 

燃費(FF、WLTCモード)

車重

1.8Lハイブリッド

23.0km/L

1,640~1,670kg(FF)

2.0Lガソリン車

15.0km/L

1,610~1,640kg

燃費値に関しては、トヨタ ヴォクシー、ノアが日産セレナを上回る結果となった。とくに、ハイブリッド車に関しては、ヴォクシー、ノアの方がセレナより約12~25%も燃費がよくなり、大差がついている。

ガソリン車もヴォクシー、ノアが約12~15%ほど優れている。しかし、ヴォクシー、ノアにはアイドリングストップ機能が装備されていない。アイドリングストップ機能が無いのに、アイドリングストップ機能があるセレナの燃費を大きく上回っているのは凄いことだ。もしヴォクシー、ノアにアイドリングストップ機能が付いていれば、燃費差がさらに大きくなりCO2減に貢献できるだろう。

 

燃費に大きな差がついた要因のひとつは、車重だ。ハイブリッドシステムやエンジンの性能差だけではない。セレナのe-POWERは、ヴォクシー&ノアのハイブリッド車より150~180kgも重い。これだけ重いと燃費は厳しくなる。

これはセレナが、やや古いプラットフォーム(車台)を使っているのに対して、ヴォクシー、ノアは最新のプラットフォームを使っている差ともいえる。逆に言えば、軽量化ができれば、セレナもヴォクシー、ノアに近い燃費値になると予想できる。

新車価格は、ほぼ同等か!?

2.価格比較

セレナの評価は 3.5

ヴォクシー、ノア 3.0

セレナとヴォクシー、ノアの売れ筋グレードの価格は以下の通りだ。

 

FF

日産セレナ ハイウェイスターV

3,269,200円

日産セレナe-POWER ハイウェイスターV

3,686,100円

トヨタ ヴォクシーS-Z

3,390,000円

トヨタ ヴォクシーS-Zハイブリッド

3,740,000円

新車価格はほぼ同等レベルだが、ややヴォクシーが高価になっている。

上記のグレードのうち、セレナに標準装備で、ヴォクシーに無い、もしくはオプションとなる装備は下記の通りだ。

  • ハンズフリーオートスライドドア
  • デュアルバックドア
  • インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)
  • BSW(後側方車両検知警報)
  • RCTA(後退時車両検知警報)

逆にヴォクシーに標準装備で、セレナに無い、もしくはオプションとなっている装備は、下記の通りだ。

  • 17インチアルミホイール
  • 100V1500Wアクセサリーコンセント(ハイブリッド車)
  • プロアクティブドライビングアシスト

どちらも、オプション選択で解決できる装備も多い。

ただ、ヴォクシーが予防安全装備の一部が、オプション設定されているため、少々割高な印象が強い。それでも、価格はヴォクシーが割高に感じるが、性能差まで含めると、同等、もしくはヴォクシーの方がコストパフォーマンスに優れるように感じる。

ヴォクシーとの競合は絶対条件

3.購入時の値引き術

セレナの評価は 2.5

ヴォクシー、ノアの評価 3.5

 

セレナは、発売直後のモデルということもあり、大幅値引きを引き出すのは、なかなか難しい。ただし、何もしなければ値引きゼロが基本になってしまう。

そこで必要なのが、ヴォクシーと競合させることだ。事前にヴォクシーの見積りを取っておくことで、購入の本命がヴォクシーだと思ってくれるだろう。見積りは、ステップワゴンも加えると、さらに効果的だ。

ヴォクシーは、発売から1年が経過しているので、値引きのガードは徐々に下がってきており、10~20万円くらいの値引き額が提示されるだろう。

そこで、「すでにヴォクシーの見積りをとっている」、「ヴォクシーもそれなりに値引きしてくれている」、さらに「セレナの値引きにも期待したい」と伝えることが大切だ。一旦訪れた顧客を返すわけにはいかないので、それなりの値引きが提示される可能性が高くなる。その後は、少し長めに商談し、徐々に値引き額を引き上げていくとよいだろう。

 

値引きが厳しくなってきたと感じた場合、ディーラーオプションをサービスしてもらえるように交渉する。それでも厳しい場合は、納車時にガソリン満タンをお願いするのもよいだろう。

本命がヴォクシーの場合は、セレナと逆の交渉を行うとよい。

【新車値引き】週末2日で決める交渉術 13のテクニック|中古車のガリバー

先進性で勝負するセレナのデザイン。トレンドど真ん中のヴォクシー&ノア

4.デザイン比較

セレナの評価は 3.5

ヴォクシー、ノアの評価 4.0

6代目セレナは少し未来感のあるデザイン

6代目セレナ

※上図:6代目セレナ

先代の5代目セレナでは、デザインを迫力重視系にマイナーチェンジした。Mクラスミニバンにおいて、人気なのは迫力系のデザインだからだ。

6代目セレナでは、デザインの傾向が変化していないこともあり、迫力あるフェイスに仕上げた。ボンネットの位置を高くし、より大きな顔にVモーショングリル的なデザインの大型グリルを組み合わせにしている。また、フェイスサイド上部に小型のLEDランプを設置し、鋭い眼光をもつ睨みの効いた顔とした。

6代目セレナのフロントフェイス

※上図:6代目セレナのフロントフェイス

しかし、単なる人気ミニバントレンドデザインを詰め合わせただけでは、個性的とは言えない。そこで、少し未来感のあり、個性を主張するデザインに仕上げた。

6代目セレナのリヤエンド

※上図:6代目セレナのリヤエンド

センター部分をブラックアウトし、サイド部分にメッキ調のバーを組み合わせ、先進感をプラスした。さらに、キャラクターラインをフロントフェイスサイドから跳ね上がるようにボディサイドへ入れることで、サイドビューをスポーティに見せている。

ヴォクシー、ノアはわずかに先を行くトレンドど真ん中のデザイン

4代目ヴォクシー

※上図:4代目ヴォクシー

ヴォクシー、ノアは、マーケットイン型の非常に優れたデザインが採用された。

ヴォクシーは、大きな顔に大きなグリル、薄型のヘッドライトをフェイスサイド上部に設置したことで精悍さをプラスした。さらに、分厚くスクエアな超大型グリルをプラスしたことで、やや先鋭さが増し斬新感がアップしている。

4代目ヴォクシーのフロントフェイス

※上図:4代目ヴォクシーのフロントフェイス

4代目ヴォクシーのリヤエンド

※上図:4代目ヴォクシーのリヤエンド

トヨタのデザイナーは1歩先では無く、半歩先くらいの絶妙な斬新感でユーザーのハートを鷲掴みにしている。

4代目ノア

※上図:4代目ノア

従来のノアは、ややファミリー感のある優しいデザインでヴォクシーと差別化してきた。

しかし、新型のノアではドッシリとした安定感あるフォルムだ。超大型のグリルの中に、3本の極太バーがあることで重厚さをプラスした。

4代目ノア

※上図:4代目ノア

またヴォクシー、ノアは全幅がやや広がったことで、より安定したシルエットになった。一方、5ナンバーサイズを維持したセレナは、狭い道など実用面では優れているが、正面から見ると少し細く見えてしまう印象だ。

両車、考え抜かれた使い勝手のよい移動空間

5.室内空間と使い勝手

セレナの評価は 4.0

ヴォクシー、ノアの評価 4.0

セレナとヴォクシーのボディサイズは以下の通りだ。

 

ボディサイズ

ホイールベース

セレナe-POWER

(ハイウェイスターV FF

全長4,765mm×全幅1,715mm×1,870mm

2,870mm

ヴォクシーハイブリッド(S-Z FF

全長4,695mm×全幅1,730mm×全高1,895mm

2,850mm

全長とホイールベースは、セレナよりヴォクシー、ノアのほうが、やや短い。そのため、3列目シートの広さはセレナがやや上回るといったくらいで大差はない。

※上図:6代目セレナの運転席

新型セレナe-POWERから8人乗りも選択できるようになった。先代セレナe-POWERでは、駆動用バッテリーの積載位置の関係で7人乗りしか設定がなかった。

6代目セレナの2列目シート

※上図:6代目セレナの2列目シート

セレナのユニークなシートが「スマートマルチセンターシート」(ルキシオンを除く)だ。2列目中央のシートをスライドさせて、1列目移動させるとアームレストになる。この状態で2列目シートを横スライドさせるとキャプテンシートになるというものだ。

8人乗りをベースとしながら、2列目キャプテンシートとして使えるフレキシブルなシートである。

6代目セレナの3列目シート

※上図:6代目セレナの3列目シート

ただし、ヴォクシー、ノアのキャプテンシートほど独立した印象が少ない。どうしても2列目シートは、ベンチシート形状になってしまうからだ。そのため、2列目が完全に独立し高級感あるキャプテンシートを望むのならヴォクシー、ノアになる。

4代目ヴォクシーの運転席<

※上図:4代目ヴォクシーの運転席

4代目ヴォクシーの2列目シート

※上図:4代目ヴォクシーの2列目シート

4代目ヴォクシーの3列目シート

※上図:4代目ヴォクシーの3列目シート

しかしセレナは、ハンズフリーオートスライドドアが、7グレード中5グレードに標準装備だ。両手が荷物などでふさがれている場合、足をスライドア下に出し入れするだけで、スライドドアが開くようになる。一方、ヴォクシー、ノアには一部グレードにオプション装備となっている。

6代目セレナの荷室

※上図:6代目セレナの荷室

大きなバックドアをもつMクラスミニバンは、後方に一定のスペースが無いと、バックドアを開けることができなかった。

6代目セレナのバックドア機能

※上図:6代目セレナのバックドア機能

だがセレナは、バックドアの約中央から上のガラス部分が分割して開閉可能なため、ちょっとした荷物の出し入れが可能となっている。

4代目ヴォクシーの荷室

※上図:4代目ヴォクシーの荷室

ヴォクシー、ノアの場合、バックドアの開閉スイッチをボディサイドへ移動したことで、真後ろにいなくてもバックドアを開けることができる。さらに、好みの位置で停止させることも容易にしたことで、利便性を高めている。

 

また、安価な機械式の「ユニバーサルステップ」(助手席側)をオプション設定した。

スライドドア下部からステップを展開・格納が可能だ。ステップ高を200mmと低く設定したことで、子供から高齢者までより楽に乗り降りが可能となった。とくに、高齢者の送迎時には便利な機能だ。

予備安全性能はヴォクシー、ノアがセレナを上回る

6.安全装備&運転支援機能の比較

セレナの評価は 4.0

ヴォクシー、ノアの評価 4.5

6代目セレナのインパネデザイン<

※上図:6代目セレナのインパネデザイン

6代目セレナの予防安全装備は「360°セーフティアシスト」と呼ばれ、360°で衝突リスクなどを検知する。

重要な自動ブレーキは、昼夜の歩行者や昼間の自転車を検知し、衝突回避・被害軽減が可能だ。また、後側方車両接近警報や後退時車両接近警報も標準装備化した。

4代目ヴォクシーのインパネデザイン

※上図:4代目ヴォクシーのインパネデザイン

これに対して、ヴォクシー、ノアに搭載された予防安全装備「トヨタセーフティセンス」は、先代モデルから比べ物にならないくらい国産車トップレベルに進化した。自動ブレーキの検知対象は、昼夜の歩行者と自転車、そして昼間の自動二輪と広い。さらに、右左折時の対向方向者と自転車、右折時の対向車両も検知し衝突回避・被害軽減が可能になっている。

ただし、下記装備はオプション設定だ。

  • ブランドスポットモニター
  • 安心降車アシスト(ドアオープン制御付)[SEA]
  • パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)などはオプション設定

6代目セレナのメーター

※上図:6代目セレナのメーター

ブランドスポットモニターは、車両変更時に後側方から接近する車両を検知し、警報を発する。安心降車アシスト(ドアオープン制御付)[SEA]は、降車時に後方からの自転車を含む接近車両などを検知し、降車した乗員と衝突する可能性があるとシステムが判断した場合、警報を発しパワースライドドアを途中停止または開操作をキャンセルする。

日々の運転で頼りになる使用頻度の高い予防安全そうなだけに、全車標準装備が望ましい。積極的にオプションを選択したい装備だ。一部オプションとはいえ、予防安全装備では、ヴォクシー、ノアがセレナを上回っている状態といえる。

 

運転支援機能では、トヨタセーフティセンスにPDA(プロアクティブドライビングアシスト)機能が全車標準装備だ。路肩にいる歩行者や自転車を検知し、車両との距離が近過ぎている場合は、一定の距離を取るようにステアリング操作をアシストする。また、カーブ手前で、進入速度が速い場合アシストしてくれる。街中では、先行車が信号で停止しようとしている場合、アクセルオフであれば、一定の距離を保ちながら減速する。

停止は自らブレーキを踏む必要があるが、アクセルとブレーキの踏みかえ回数が大幅に減り疲労軽減に効果がある。

アドバンストドライブは、ドライバーの疲労軽減が可能だ。クルーズコントロールとレーントレーシングアシストを使って高速道路などを走行中、約40km/h以下でシステムの要件を満たすと、ハンズオフが可能になる。

4代目ヴォクシーのメーター

※上図:4代目ヴォクシーのメーター

アドバンストドライブの一歩先を行くのが、セレナのルキシオンに搭載されたプロパイロット2.0だ。目的地をナビで設定後、高速道路を走行中、システムが条件を満たしたと判断するとハンズオフが可能になる。

ヴォクシー&ノアのアドバンストドライブと異なるのは、低速時だけでなく通常の高速走行もハンズオフが可能なことだ。長時間の高速移動では、非常に頼りになる機能である。車線変更時は、ステアリングに手を添える必要があるものの、ほぼ自動運転状態といえる。車線変更時やカーブなどでのステアリング操作も、熟練ドライバー並みで安心して乗っていられる。

ただし、どちらの運転支援機能もドライバーが前方を注視していること、すぐに運転をシステムからドライバーに代われることなどが条件になる。

車の安全装備の選び方|中古車のガリバー

低中速域の走行性が良いセレナ。安定性に工夫があるヴォクシー、ノア。

7.走行性能の比較

セレナの評価は 3.5

ヴォクシー、ノアの評価は 4.5

日産セレナの最高出力、最大トルクは以下の通りだ。

 

最高出力

最大トルク

1.4L e-POWER

163ps

315Nm

2.0Lガソリン車

150ps

200Nm

トヨタ ヴォクシー、ノアの最高出力、最大トルクは以下の通りだ。

 

最高出力

最大トルク

1.8Lハイブリッドシステム

140ps

185Nm

2.0Lガソリン車

170ps

202Nm

6代目セレナのエンジンルーム

※上図:6代目セレナのエンジンルーム

セレナe-POWERの最高出力163psは、ヴォクシー、ノアを大きく上回る出力を誇る。だが、加速感そのものは、わずかにセレナの方が力強いかな、という程度の差だ。これは、燃費同様、セレナの車重が重いからだ。高速域でのスピードの伸びが、やや鈍ってくる印象だ。

しかし、低・中速の加速感や、停止からのアクセルをグッと踏み込んだときの加速感は、セレナe-POWERが勝る。最大トルク315Nmあるため、モータートルクの立ち上がりが鋭いからだ。

4代目ヴォクシーのエンジンルーム

※上図:4代目ヴォクシーのエンジンルーム

ガソリン車の最高出力は、ヴォクシー&ノアがセレナより20ps上回る。ヴォクシー&ノアに搭載されたM20A-FKSと呼ばれる直4 2.0Lエンジンは、高回転型のエンジンだ。レヴリミットまでエンジンを回すと、パンチのある加速を披露する。ただし、高回転域では、かなり賑やかなエンジン音が車内に鳴り響くため、低中速域での静粛性では、セレナがやや上回っている。

 

大きな差になっているのが操縦安定性だ。Mクラスミニバンは、全幅が狭く背が高い。セレナは、先代からのプラットフォーム(車台)をベースに改良している。そのため、リヤサスペンション回りも進化させ、快適な乗り心地となっている。

一方、ヴォクシー、ノアはセレナより少し硬めのサスペンションセッティングになっているため、乗り心地はやや硬めだがキビキビ走る。

また、トレッド(左右タイヤ接地面の中心間距離)はヴォクシー、ノアが上回る。トレッドは、カーブなどでの安定性に大きく関与する数値だ。数値の広い方が、カーブでは安定傾向になる。

 

トレッド前

トレッド後

セレナ

1,475mm

1,485mm

ヴォクシー&ノア

1,500mm

1,515mm

さらにヴォクシー&ノアは、最新のGA-Cプラットフォームを改良し、採用した。

GA-Cプラットフォームは、低重心化されている。本来ならば、全高の高いヴォクシー、ノアには不利な要素だ。しかし、低重心プラットフォームとワイドなトレッドにより、カーブや高速道での車線変更時などで、フラフラしない安定感のある走りをみせる。

両車、高いリセールバリューだが、セレナはグレード選びに注意。

8.リセールバリュー比較

セレナの評価は 4.0

ヴォクシー&ノアの評価は 4.0

 

セレナのリセールバリューは、ハイウェイスターか、基準車かで差が出る。

ハイウェイスターは人気が高いので、リセールバリューも当然高い。とくに、短期で乗り換えるとき有利になる。乗り潰すという人でない限り、基準車ではなくハイウェイスターを選んだ方が無難だ。

リセールバリューが不透明なのが、新設定された最上級グレードのルキシオンだ。不透明な理由は、高価な新車価格である。売れ筋ハイウェイスターVより、約110万円も高い。これだけ高価だと、逆に敬遠され、リセールバリューはあまり上がらないかもしれない。新車で、どれだけ人気が出るのかがカギを握っている。

ただし、圧倒的に高いグレードで中古車流通量が少なく、ルキシオンを好む中古車ユーザーがたくさんいる場合、リセールバリューは一気に跳ね上がる可能性がある。

ルキシオンは、不透明感が強いグレードのため、リセールバリューばかりを期待して買うと後悔するリスクもある。

 

セレナで、より高いリセールバリューを求めるのなら、e-POWERのハイウェイスター系を選んだ方が良い。ボディカラーは、白・黒系と白黒2トーンだ。装備面では、死角を減らすアラウンドビューモニターや純正ナビ、12.3インチカラーディスプレイなどがお勧めだ。査定価格アップの対象になるだろう。

総合力ならセレナよりヴォクシー、ノアか!?

9.まとめ・総合評価

ヴォクシー、ノアが走行性能や燃費、予防安全装備など、多くの部分で上回る結果となった。

これは、ヴォクシー&ノアが最新プラットフォームを採用したことによるものだ。より軽量・低重心化されたことによるメリット大きい。先代モデルのプラットフォームを使うセレナでは、改良しているとはいえ、太刀打ちできない状況となっている。総合力では、ややヴォクシー、ノアといった印象になる。

だからといって、セレナをおすすめしないわけではない。3列目シートの広さや「スマートマルチセンターシート」、リヤドアガラスエリアのみ分割開閉するバックドアなど、利便性が高い。また、走行性能面でも、瞬時にモータートルクが発揮するモータードライブ車らしい走りはセレナe-POWERならではのものだ。デザインも含め、こうした部分の優先順位が高いのであれば、セレナという選択もありだ。

 

ただ、どちらの車種も半導体や部品不足の影響があり、納期は超長期化している。高年式の中古車の中には、新車価格を大幅に超えている車両も珍しくない。

乗換えを急いでいて、新車の納期が1年以上というのであれば、先代ヴォクシー&ノアやセレナの中古車購入を検討したい。その後、新車の注文をして、気長に待つこともよいだろう。先代モデルでもMクラスミニバンは、リセールバリューが高いので、それほど損をするようなことはないだろう。

また、中古ヴォクシーを買って、新車ヴォクシーも買う、そんなパターンであれば、新車値引きも期待できるだろう。

 

セレナを中古車で購入する場合は、2018年8月に追加されたハイフェイスターVがおすすめだ。中古車流通量も比較的多いため、価格希望に沿った車を選びやすいだろう。

セレナの2018年式以降の中古車をチェック>

ヴォクシー・ノアを中古車で購入する場合は2019年1月の改良モデル以降がおすすめだ。

歩行者検知式自動ブレーキの装備で安全性能が向上している。

ヴォクシー・ノアの2019年式以降の中古車をチェックする>

どの程度の予算で探したら良いか分からない…

中古車探しをガリバーに相談
 

セレナ

ヴォクシー&ノア

総合得点(40点満点)

28.5

32.0

1.燃費

3.5

4.5

2.価格

3.5

3.0

3.購入時の値引きしやすさ

2.5

3.5

4.デザイン

3.5

4.0

5.室内空間と使い勝手

4.0

4.0

6.安全装備

4.0

4.5

7.走行性能

3.5

4.5

8.リセールバリュー

4.0

4.0

 

日産セレナ(C28型)価格

■1.4L e-POWER(全車FF、ルキシオンを除き8人乗り)

 車種

価格

e-POWER X

3,198,800円

e-POWER XV

3,499,100円

e-POWER XV(防水シート車)

3,543,100円

e-POWERハイウェイスターV

3,686,100円

e-POWERハイウェイスターV

(防水シート車)

3,730,100円

e-POWER AUTECH

4,150,300円

e-POWER LUXION(7人乗り)

4,798,200円

■2.0Lガソリン車

 車種

FF

4WD

X

2,768,700円

3,034,900円

XV

3,088,800円

3,355,000円

XV(防水シート車)

3,132,800円

3,399,000円

ハイウェイスターV

3,269,200円

3,535,400円

ハイウェイスターV

(防水シート車)

3,313,200円

3,579,400円

日産セレナ(C28型)燃費、ボディサイズなどスペック

代表車種

e-POWER ハイウェイスターV

ボディサイズ

全長4,765mm×全幅1,715mm×全高1,870mm

ホイールベース

2,870mm

最小回転半径

5.7m

乗車定員

8名

車両重量

1,810kg

サスペンション形式前/

ストラット/トーションビーム

エンジン型式・種類

HR14DDe型直3DOHC

排気量

1,433cc

エンジン最高出力

72kW(98ps)/5,600rpm

エンジン最大トルク

123Nm(12.5kgf・m)/5,600rpm

フロントモーター最高出力

120kW(163ps)

フロントモーター最大トルク

315Nm(32.1kgf・m)

燃費(WLTCモード)

19.3km/L

バッテリー種類

リチウムイオン

タイヤ前/

205/65R16

 

トヨタ ヴォクシー価格

■1.8Lハイブリッド

 

FF

E-Four

S-G(7/8人乗り)

3,440,000円

S-G(7人乗り)

3,660,000円

S-Z(7人乗り)

3,740,000円

3,960,000円

■2.0Lガソリン

 

FF

4WD

S-G(7/8人乗り)

3,090,000円

3,288,000円

S-Z(7人乗り)

3,390,000円

3,588,000円

トヨタ ヴォクシー燃費、ボディサイズなどスペック

代表グレード

トヨタ ヴォクシーS-Z(FF)

ボディサイズ

全長4,695mm×全幅1,730mm×全高1,895mm

ホイールベース

2,850mm

車両重量

1,670kg

総排気量

1,797cc

サスペンション前/

マクファーソンストラット/トーションビーム

最小回転半径

5.5m

エンジン型式・種類

2ZR-FXE型直4DOHC

エンジン最高出力

82kw(98ps)/5,200rpm

エンジン最大トルク

142Nm(14.5kg-m)/3,600rpm

モーター最高出力

70kw(95ps)

モーター最大トルク

185N・m(18.9kg-m)

システム出力

103kw(140ps)

WLTCモード燃費

23.0km/l

バッテリー種類

リチウムイオン

タイヤサイズ

205/55R17

 

セレナのカタログ情報

日産,セレナ
現行モデル
令和4年12月(2022年12月)〜現在
新車時価格
276.9万円〜479.8万円

セレナの在庫が現在668件あります

以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。

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ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員