
2022年にフルモデルチェンジを果たした日産 セレナとトヨタ ノア。ここでは、両者のサイズや価格、燃費、使い勝手、安全性能をわかりやすく比較しています。
※本記事の車両情報は、2025年10月17日時点のメーカー公式ページより引用
セレナとノアの比較ポイント
- サイズ:セレナは5ナンバー選択可能
- 価格:人気グレードなら、ほぼ同等
- 燃費:ノアの方が良い
- 使い勝手:両者それぞれ工夫あり
- 安全性能:ノアの方が良い
- キャラクターが明確化した現行モデル
- 1. サイズの比較…セレナは5ナンバーも選べる
- 2. 価格の比較…コスパではセレナとノアは同等か
- 3. 燃費の比較…ノアの圧勝
- 4. 内装と使い勝手の比較…セレナとノアともに魅力的
- 5. 安全性能の比較…ノアの勝利
- 総合評価:セレナとノアがおすすめのケース
- 中古で購入する場合のおすすめは?
キャラクターが明確化した現行モデル
セレナとノアの現行モデルは、ともに2022年。フルモデルチェンジで、両者のキャラクターの違いはより明確になりました。そのため、どちらを選ぶべきか悩んだ場合は「何を重視するか」で概ね判断できるでしょう。
以下では、まず両者の特徴を解説します。
日産 セレナ(6代目)の特徴
- 新車時価格:2,719,200円~4,847,700円
- WLTC燃費:11.6 km/L~20.6 km/L
- サイズ:全長4,690-4810mm×全幅1,695-1,725mm×全高1,865-1,895mm
C28型と呼ばれる6代目セレナは、2022年11月に登場しました。迫力を備えながら、先進性も感じられるデザインに仕上がっています。また、疲れにくさや酔いにくさなど、移動時の快適性を追求された一台となっています。
ハイブリッド技術「e-POWER」は第2世代へと進化。発電用エンジンの排気量拡大や電動パワーユニットの刷新で、パワフルに走ります。
さらに、最上級グレード「ルキシオン」では、運転支援機能「プロパイロット2.0」を搭載。高速道路上で条件を満たすと、ドライバーの監視下において通常走行時でもハンズオフにできます。
トヨタ ノア(4代目)の特徴
- 新車時価格:2,830,300円~4,149,200円
- WLTC燃費:14.1km/L~23.4km/L
- サイズ:全長4,695mm×全幅1,730mm×全高1,895-1,925mm
4代目となる現行ノアは、2022年1月に登場しました。ヴォクシーとは姉妹車の関係で、両者のスペックは基本的に変わりません。先代まではファミリー感のある優しいデザインでしたが、4代目はトレンドを強く意識した迫力系デザインに仕上がっています。
ノアはプラットフォームを刷新し、走行性能が大きく向上しました。さらに、燃費性能はクラスナンバー1となり、予防安全性能も国産車トップレベルです。
2025年9月に一部改良が実施され、従来メーカーオプションだった装備が一部標準化されています。
1. サイズの比較…セレナは5ナンバーも選べる
以下に、セレナとノアのボディサイズ(一部グレード抜粋)をまとめました。
| 車種・グレード | ボディサイズ | ホイールベース | 最小回転半径 |
|---|---|---|---|
| セレナ e-POWER (ハイウェイスターV FF) |
全長4,765mm×全幅1,715mm×全高1,870mm | 2,870mm | 5.7m |
| セレナ e-POWER (XV FF) |
全長4,690mm×全幅1,695mm×全高1,870mm | ||
| ノア ハイブリッド (S-Z FF) |
全長4,695mm×全幅1,730mm×全高1,895mm | 2,850mm | 5.5m |
セレナはグレードによって大きさが異なり、人気のハイウェイスター系は3ナンバーサイズです。一方、ハイウェイスター系やオーテック以外では5ナンバーサイズを維持しています。狭い道が多い日本において、5ナンバーのサイズ感は便利です。
ノアは先代よりサイズアップしており、全車3ナンバーサイズです。ただし、ノアは最小回転半径が小さく、セレナより小回りが利きます。
2. 価格の比較…コスパではセレナとノアは同等か
以下に、セレナとノアの売れ筋グレードの新車時価格をまとめました。
| 車種・グレード | 新車時価格(全車FF) |
|---|---|
| セレナ ハイウェイスターV | 3,169,100円 |
| セレナ e-POWER ハイウェイスターV | 3,735,600円 |
| ノア S-Z | 3,579,400円 |
| ノア ハイブリッドS-Z | 3,929,200円 |
価格は、全体的にノアの方が高いです。デビュー当時はこれほどの差がありませんでしたが、ノアは2025年9月の一部改良で価格が改定されました。ただし、その分だけ装備も充実しています。
装備や性能を考えれば、セレナとノアの価格設定はどちらも「概ね妥当」といえます。
セレナとノアの装備の違い
前述の人気グレードのうち、セレナに標準装備で、ノアに無い、もしくはオプションとなる装備は以下の通りです。
- ハンズフリーオートスライドドア
- デュアルバックドア
- インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)
反対に、ノアの人気グレードで標準装備され、セレナに無い、もしくはオプションとなっている装備は以下の通りです。
- 17インチアルミホイール
- 100V1500Wアクセサリーコンセント(ハイブリッド車)
- ETC2.0ユニット
- プロアクティブドライビングアシスト
- パーキングサポートブレーキ(前後方静止物+後方接近車両)
- 安心降車アシスト(ドアオープン制御付)
- ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ)Plus ※除くDVD
セレナに関しては、標準装備でハンズフリーオートスライドドアが選べるのが嬉しいポイントです。一方、ノアは2025年9月の一部改良で予防安全装備をさらに充実させています。
3. 燃費の比較…ノアの圧勝
セレナとノアの燃費(FF、WLTCモード)は、以下の通りです。
| 車種 | ガソリン車 (双方2.0L) |
ハイブリッド車 (セレナ1.4L/ノア1.8L) |
|---|---|---|
| セレナ | 13.0~13.4km/L | 18.4~20.6km/L |
| ノア | 14.8~15.0km/L | 23.0~23.4km/L |
燃費値はノアがセレナを上回り、特にハイブリッド車では差が大きいです。
これだけ大きな差がついた理由の一つとしては、車重が挙げられます。セレナのe-POWER車はノアのハイブリッド車より150~180kg重く、この重さが燃費に響いているのでしょう。
4. 内装と使い勝手の比較…セレナとノアともに魅力的
セレナとノアの室内寸法(人気グレードの場合)は、以下の通りです。
| 車種・グレード | 室内寸法 |
|---|---|
| セレナ e-POWER (ハイウェイスターV FF) |
長3,135-3,145mm×幅1,545mm×高1,400mm |
| ノア ハイブリッド (S-Z FF) |
長2,805mm×幅1,470mm×高1,405mm |
ホイールベースはセレナ2,870mm、ノア2,850mmで大きな差がありませんが、室内幅は両者で75mm異なります。そのため、3列目の広さはセレナに軍配が上がります。ただし、装備などの使い勝手を考えると、両者それぞれに魅力的です。
大人数での利便性が高いセレナ
6代目セレナは、多くのモデルが8人乗りです。しかし、2列目中央に「スマートマルチセンターシート」を採用し、利便性を高く保っています。このシートを1列目にスライドさせると、1列目にアームレストができ、2列目から3列目はウォークスルーとなります。
また、セレナは2列目シートを横にスライドできるなど、シートアレンジが豊富です。さらに、車中泊のしやすさや後席の車酔い対策など、長時間の移動を快適にするための工夫が凝らされています。
この他にも、7グレード中5グレードにハンズフリーオートスライドドアが標準装備され、バックドアは全車デュアル式(ガラス部分だけの開閉も可能)となっています。
7人乗りの2列目が魅力のノア
ノアは、6~7人乗りを中心とする人におすすめの選択肢です。7人乗りモデルは、2列目に高級感あるキャプテンシートを装備。左右にアームレストがついてセレナの2列目よりも独立性が高く、居住性の高さを堪能できます。
3列目の快適性は、前述の通りセレナが有利です。ノアの方が全幅が狭く、シートもセレナに比べて厚みがありません。
バックドアには、セレナと違った魅力があります。ノアはバックドアを好みの位置で停止でき、「開いた時にぶつけやすい」というミニバンならではのデメリットに対応しています。また、開閉スイッチがボディサイドにあるので、真後ろにいなくてもバックドアを開けることができます。
この他の魅力として、オプション設定の「ユニバーサルステップ」(助手席側)が挙げられます。スライドドア下部から200mm高さのステップを展開・格納でき、子どもや高齢者でも楽に乗り降りしやすいです。
5. 安全性能の比較…ノアの勝利
セレナは多くの予防安全装備が全車標準装備となっており、最上級グレードに高性能の運転支援機能「プロパイロット2.0」も搭載しています。しかし、衝突被害軽減ブレーキなど基本性能の高さはノアが勝っています。
ノアの優秀な予防安全装備
6代目セレナの衝突被害軽減ブレーキは、昼夜の歩行者や昼間の自転車に対応します。また、後側方車両接近警報や後退時車両接近警報を標準装備しており、決して性能が低いわけではありません。
しかし、4代目ノアの予防安全装備は、国産車トップレベルの実力です。衝突被害軽減ブレーキは、昼夜の歩行者と自転車、昼間の自動二輪を検知。さらに、右左折時の対向方向者と自転車、右折時の対向車両にも対応します。
さらに、2025年9月の一部改良以降のノア(上位グレード)は、ブラインドスポットモニターや後方接近車両のパーキングサポートブレーキ、安心降車アシストも装備しています。
ただし運転支援機能はセレナに注目
運転支援機能は、セレナの最上級グレード「ルキシオン」に装備の「プロパイロット2.0」が秀逸です。高速道路の走行中、一定条件を満たすとハンズオフが可能になります。
ノアにも、ハンズオフ走行が可能な「アドバンストドライブ」という機能があります。しかし、こちらは低速時のみハンズオフが可能で、プロパイロット2.0のように高速走行でハンズオフができるわけではありません。
そのため、長時間の高速移動においては、セレナのルキシオンの方がドライバーの負担が少ないです。そうはいっても、プロパイロット2.0は搭載グレードが限られ、ルキシオン自体の車両価格も高いです。
総合評価:セレナとノアがおすすめのケース
今回の比較内容をまとめると、ノアの方が装備は充実しており、コストパフォーマンスが優れています。一方で、セレナは長時間移動での快適性が高いです。そのため、車の使い方によって適する車も変わると考えられます。
セレナがおすすめの人
以下のような人は、セレナとの相性が良いでしょう。
- 先進性のあるデザインが好き
- 長距離移動が多い
- 車中泊に使う
- 時々8人乗りもする
セレナは先進性を感じられるデザイン、そして長時間移動でも疲れたり、酔ったりしにくい構造が魅力です。また、スマートマルチセンターシートによって臨機応変に7人乗りや8人乗りに切り替えができます。
ノアがおすすめの人
以下のような人には、ノアをお勧めします。
- 迫力系デザインが好き
- 安全性能を重視したい
- 燃費と安全性のバランスが重要
- 8人乗ることはない
ノアは、安全性能の高さが魅力です。燃費も良いですが、セレナとの車両価格の差を埋められるほどではありません。
一方で、この車両価格の差には安全装備の差も含まれるため、その点を踏まえた上でコストパフォーマンスを考えるならノアの方が良いでしょう。
中古で購入する場合のおすすめは?
セレナを中古車で購入する場合は、2018年8月に追加されたハイフェイスターVをお勧めします。中古車流通量も比較的多いため、価格希望に沿った車を選びやすいです。
一方、ノアを中古車で購入する場合は2019年1月の改良モデル以降をお勧めします。衝突被害軽減ブレーキが歩行者検知式となっており、安全性能が向上しています。