ヴォクシー90系のカタログ燃費と実燃費、ライバル車との燃費比較を解説。また、「ヴォクシーの燃費が悪い」といわれる理由もご紹介します。
※車両情報は2024年11月20日時点のガリバー「車カタログ」より引用
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ヴォクシーのカタログ燃費と実燃費
迫力系のフェイスを持つからか、「燃費が悪い」と思われがちなヴォクシー。
しかし、現行モデルの90系はガソリン車・ハイブリッド車ともにクラストップレベルの燃費性能です。
ガソリン車のカタログ燃費と実燃費
グレード | S-G | S-Z |
---|---|---|
乗車定員 | 7人または8人 | 7人 |
車両価格 | 309万円~328.8万円 | 339万円~358.8万円 |
WLTCモード km/L | 15.0 [4WD:14.3] | |
市街地モード km/L | 11.4 [4WD:11.1] | |
郊外モード km/L | 15.3 [4WD:14.6] | |
高速道路モードkm/L |
16.9 [4WD:16.1] |
上記はガソリン車のカタログ燃費です。現行ヴォクシーはグレードによる燃費性能の違いがなく、他のMクラスミニバンと比べても優れています。
実燃費はカタログ燃費の8~9割程度といわれることが多く、ヴォクシーでは約12~13km/L程度と推測されます。実際にユーザーの反応では概ね12km/L前後という回答が多いです。ただし、市街地走行が多いと10km/L前後の場合もあります。
ハイブリッド車のカタログ燃費と実燃費
グレード | HYBRID S-G | HYBRID S-Z |
---|---|---|
乗車定員 | 7人または8人 | 7人 |
車両価格 | 344万円~366万円 | 374万円~396万円 |
WLTCモード km/L | 23.0 [4WD:22.0] | |
市街地モード km/L | 22.2 [4WD:22.0] | |
郊外モード km/L | 25.0 [4WD:23.9] | |
高速道路モードkm/L | 22.1 [4WD:20.9] |
上記はハイブリッド車のカタログ燃費です。こちらもグレードによる燃費性能の違いはありません。現行ヴォクシーでは、トヨタ初の新世代ハイブリッドシステムを採用。Mクラスミニバンでトップレベルの燃費性能を誇ります。
実燃費は、概ね18~21km/L程度と推測されます。実際に、ユーザーの反応を見ても左記に近い実燃費となっているようです。
【関連記事】燃費の良いミニバンランキング!ハイブリッドとガソリンの差は?
Q. 1000km走行時のガソリン代の目安は?
たとえばHYBRID S-Z(2WD車、WLTC燃費23.0km/L)で1,000km走行する場合、レギュラーガソリン価格を174円/Lとすると、燃料代は約7,300円です。
以下のページでは、ヴォクシー90系の各モデルについてガソリン代目安をご紹介しています。
【関連記事】ヴォクシー(トヨタ)の燃費情報|中古車のガリバー
Q. 「燃費が悪い」と言われるのはなぜ?
ご紹介した通り、現行ヴォクシーの燃費はクラストップレベルです。
しかし、ヴォクシーの燃費に関しては「悪い」「悪すぎ」といった検索ワードもみられます。
これは、過去のモデルや経年劣化したガソリン車について「燃費が悪い」という反応が見られるからです。また、カタログ燃費との数値の乖離を気にする声もあります。
ヴォクシーとライバル車との燃費を比較
車種 | ガソリン車 WLTC燃費 |
ハイブリッド車 WLTC燃費 |
---|---|---|
トヨタ「ヴォクシー」 | 15.0km/L | 23.0km/L |
日産「セレナ」 | 13.0km/L | 20.6km/L |
ホンダ「ステップワゴン」 | 13.9km/L | 20.0km/L |
トヨタ「シエンタ」 ※7人乗りモデル |
18.3km/L | 28.5km/L |
ここでは、ヴォクシーと同じMクラスミニバンのライバル「セレナ」「ステップワゴン」と、同じトヨタ車の中で検討されることが多い「シエンタ」の燃費を比べました。
※それぞれ最も燃費の良いモデルの数値を抽出
同じMクラスミニバンの中ではヴォクシーが最も燃費性能に優れています。しかし、コンパクトミニバンのシエンタに比べると、さすがのヴォクシーでも燃費性能が劣ります。
ライバル①日産「セレナ」
- ガソリン車の最高燃費:13.0km/L
- ハイブリッド車の最高燃費:20.6km/L
日産車のハイブリッドシステム(e-POWER)はエンジンで電力を生成し、走行にはモーターの力のみを使います。そのため、セレナe-POERの走りは非常に滑らかで、発進時からの加速力も優れています。
8人乗りモデルでもシートアレンジがしやすく、使い勝手が良い点が魅力です。ただしオプション装備が多く、価格はやや高くなりがちです。
ライバル②ホンダ「ステップワゴン」
- ガソリン車の最高燃費:13.9km/L
- ハイブリッド車の最高燃費:20.0km/L
現行モデルのステップワゴンは、ヴォクシーやセレナと比べて少々サイズが大きいです。その代わり、シートを縦横に幅広くスライドできます。また、3列目のシートを床下収納できるので、少人数×大荷物の組合せにも便利です。
燃費性能はヴォクシーに劣るものの、ホンダ車らしいプレーンなデザインも魅力です。
【関連記事】ホンダ ステップワゴン vs トヨタ ヴォクシー&ノア
ライバル③トヨタ「シエンタ」
- ガソリン車の最高燃費:18.3km/L
- ハイブリッド車の最高燃費:28.4km/L
ヴォクシーよりコンパクトで運転しやすく、且つ車両価格も安いシエンタ。ハイブリッド車の上位グレードを選んでも、車両価格はヴォクシーのガソリン車・廉価グレードとほぼ変わりません。
サイズが小さいからこそ、ヴォクシーより燃費性能も圧倒的に優れています。ただし、7人乗りの3列目シートは窮屈です。
Q. 先代ヴォクシーの燃費性能は?
先代のヴォクシー80系最終モデルの最高燃費は19.0km/L(WLTC、2WD)。現行モデルと比べると、その性能は大きく異なります。また、ハイブリッド車に関しては燃費性能だけでなくパワーにも差があります。
ただし、90系のデザインに対する評価は賛否分かれるところ。「80系の方がデザインが好き」という場合は、80系も検討しましょう。
ヴォクシーの魅力
現行ヴォクシーは先代の80系から大きく進化。燃費性能だけでなく、安全性能や快適性も大きく増しています。ただし、現在は姉妹車のノアに売上台数を超されている状態です。
魅力①広々とした車内空間
ヴォクシーは一般的なMクラスミニバンのサイズですが、3列目までしっかり広さが確保されています。特に、7人乗りでは2列目のシートが745mmも前後にスライドするため、3列目を使わない時は思い切り足を伸ばせます。
魅力②静かで快適な乗り心地
現行ヴォクシーでは、モデルチェンジに合わせてプラットフォームを刷新。静粛性が高く、安定感のある乗り心地を実現しています。 また、フロントピラーが細いのでドライバーにとっても視界が広く、運転しやすいです。
魅力③トップレベルの安全性能
先代ヴォクシーは安全性能でライバルに劣る面がありました。しかし、フルモデルチェンジで安全性能も最新の装備を備え、クラストップレベルの安全性能を誇ります。特に、衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)の検知範囲が非常に広いです。
ただし、オプション設定の安全装備も複数あります。購入時は予算オーバーに気を付けましょう。
魅力④リセールバリューの高さ
ミニバンはファミリーに人気が高く、もともと中古車市場では比較的高値で取引されます。なかでもヴォクシーは人気車種のため、リセールバリューが高い傾向があります。
そのため、数年で手放すことを検討している場合にもおすすめの一台です。
使い方によっては中古も検討
現行ヴォクシーは燃費性能が良く、総合力の高い一台です。しかしながら、車両価格が廉価グレードでも300万円以上します。
「週末の利用がメインなので、燃費はあまり気にしない」「数年乗れれば良い」といった場合は中古での利用も検討しましょう。