ヤリスクロスのグレードごとの違いを比較|売れ筋やおすすめは?

ここでは、コンパクトSUV「ヤリスクロス」のグレードごとの違いを分かりやすく解説。売れ筋・おすすめグレードもご紹介します。

ヤリスクロスのグレード選択ポイント

ヤリスクロスの車両画像

ヤリスクロスのグレード選びに悩む場合は、以下のポイントを参考にしてください。

  • 基本的にはハイブリッド車がおすすめ
  • 迷ったら「ハイブリッドZ」を選択
  • 乗りつぶすなら「ハイブリッドG」も可

ヤリスクロスのハイブリッド車は、国産車でトップレベルの燃費性能を有しています。
また、装備面を考えるとZグレードまたはGグレードがおすすめです。

なお、ヤリスクロスは中古での流通量も多いです。車両価格を抑えたいなら、中古車もチェックしましょう。

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ヤリスクロスのグレード・モデル展開

グレード エンジン 駆動方式 WLTC燃費 新車価格
U(KINTO限定) ハイブリッド 2WD/4WD 28.1-30.2km/L 245.1万円~268.2万円
X ガソリン 2WD/4WD 18.4-19.8m/L 190.7万円~213.8万円
ハイブリッド 2WD/4WD 28.7-30.8km/L 229.5万円~252.6万円
G ガソリン 2WD/4WD 18.1-19.4km/L 215万円~238.1万円
ハイブリッド 2WD/4WD 28.1-30.2km/L 252.4万円~275.5万円
Z ガソリン 2WD/4WD 17.1-18.3km/L 243.5万円~266.6万円
ハイブリッド 2WD/4WD 26.0-27.8km/L 280.9万円~304万円
Z "Adventure" ガソリン 2WD/4WD 17.1-18.3km/L 255.1万円~278.2万円
ハイブリッド 2WD/4WD 26.0-27.8km/L 292.5万円~315.6万円
GR SPORT ガソリン 2WD 17.6km/L 257.1万円
ハイブリッド 2WD 25.0km/L 295.4万円

※車両情報はガリバー「車カタログ」より引用(2024年10月20日時点)

ヤリスクロスには、6つのグレードが存在します。エンジンと駆動方式の種類も踏まえると、選択肢は20種類と多いです。

ただし、「U」はKINTO(カーリース)限定グレードです。また「Z "Adventure"」と「GR SPORT」は、それぞれデザインや走りに特化しています。そのため、X/G/Zグレードの違いが分かればグレード選びはスムーズでしょう。

基本的にはハイブリッドがおすすめ

ヤリスクロスのハイブリッド車は、新車価格がガソリン車より37万円前後高いです。それでも以下の理由から、基本的にはハイブリッド車をお勧めします。

  • ガソリン車より燃費が1.5倍ほど良い
  • 購入時に税制優遇を受けられる
  • ガソリン車にはない装備も存在する

たとえばガソリン価格170円/Lで年間1万km走るなら、ハイブリッド車の方が1年の燃料代を3万円前後抑えられます。
また、ハイブリッド車なら環境性能割が非課税(ガソリン車は5万円前後)に、取得時の自動車重量税も免税(ガソリン車は3万6,900円)になります。走行距離の長い人なら、差額を埋められるでしょう。

各グレードの特徴

ここからは、各グレードの特徴をご紹介します。以下にX/G/Zグレードの大まかな違いをまとめました。

  X G Z
タイヤサイズ 16インチ 16インチ
※オプションで18
18インチ
ホイール スチール アルミ アルミ切削光輝
ボディカラー モノトーン7色 モノトーン7色
2トーン4色
モノトーン7色
2トーン4色
内装色 ブラックのみ ブラックのみ ブラック、カーキ
シート素材 ファブリック 上級ファブリック 合成皮革、ツィード調ファブリック
ヘッドレスト シート一体型 セパレート型 セパレート型
後部座席 6:4分割 4:2:4分割 4:2:4分割
ランプ 一部ハロゲン 一部ハロゲン フルLED
ウォッシャー 時間調整なし 時間調整なし 時間調整あり
運転席シート調整 手動 手動 電動
BSM、パノラミックビューモニター なし オプション 標準装備
シートヒーター、ステアリングヒーター なし オプション 標準装備

安さ重視の「X」

ヤリスクロスのグレードXの車両画像

エンジン ガソリン ハイブリッド
駆動方式 2WD 4WD 2WD 4WD
WLTC燃費 19.8km/L 18.4km/L 30.8km/L 28.7km/L
新車価格 190.7万円 213.8万円 229.5万円 252.6万円

Xグレードは、ハイブリッド車でも新車価格が約230万円(2WD)と比較的安価です。ただし、他のグレードと比べて装備が充実していません。特徴は以下の通りです。

  • スチール製ホイール
  • ボディカラーはモノトーン7色展開のみ
  • シートはファブリック素材
  • ウレタン製ステアリングホイール
  • ヘッドレストはシート一体型
  • 後部座席が6:4分割可倒式
  • 補助ミラー搭載(BSM非搭載のため)
  • ランプはフルLEDでない
  • 一部快適装備の搭載が不可
  • 一部安全装備の搭載が不可
  • バックガイドモニターがオプション設定
  • ディスプレイオーディオもオプション設定

特に気を付けたいのが、快適装備と安全装備です。Xグレードでは、シートヒーターやBSM(ブラインドスポットモニター)パノラミックビューモニターなどを搭載できません。

バランス重視の「G」

ヤリスクロスのグレードGの内装と車両画像

エンジン ガソリン ハイブリッド
駆動方式 2WD 4WD 2WD 4WD
WLTC燃費 19.4km/L 18.1km/L 30.2km/L 28.1km/L
新車価格 215万円 238.1万円 252.4万円 275.5万円

Gグレードは、同じエンジン・駆動方式のXグレードより車両価格が20~25万円ほどアップ。質感や使い勝手が向上しています。

  • タイヤはオプションで18インチに変更可
  • ボディカラーは2トーン含む全11色展開
  • シートは上級ファブリック素材
  • 本革巻きステアリングホイール
  • ヘッドレストはセパレート型
  • 後部座席が4:2:4分割
  • 補助ミラー搭載(BSMはオプション設定)
  • ランプはオプションでフルLEDに変更可
  • BSMやパノラミックビューモニターはオプション設定
  • ステアリングヒーターやシートヒーターもオプション設定

Gグレードの良さは、Xグレードより整った装備を備えつつ、オプション設定でさらに装備を充実させられる点です。「ほどほどの装備で価格を抑えいたい」という人は、ZグレードでなくGグレードを選ぶと良いでしょう。

安全性や快適性が充実の「Z」

ヤリスクロスのグレードZの内装と車両画像

エンジン ガソリン ハイブリッド
駆動方式 2WD 4WD 2WD 4WD
WLTC燃費 18.3km/L 17.1km/L 27.8km/L 26.0km/L
新車価格 243.5万円 266.6万円 280.9万円 304万円

Zグレードは、同じエンジン・駆動方式のGグレードより新車価格が28万円ほどアップ。素材がさらに良くなっている他、Gグレードでオプション選択となる装備の多くが標準装備されています。また、Zグレードのみでオプション設定できる装備もあります。

  • 18インチタイヤ
  • アルミ製切削光輝ホイール
  • ボディカラーは2トーン含む全11色展開
  • 内装色はカーキも選択可
  • シートは合成皮革+ツィード調ファブリック素材
  • ランプはフルLED
  • ウォッシャーは時間調整機能付き
  • BSMやパノラミックビューモニター標準装備
  • アダプティブハイビームがオプション設定
  • トヨタチームメイトとパーキングサポートブレーキもオプション設定
  • ステアリングヒーターやシートヒーター標準装備
  • 運転席シートアジャスターは電動式(G以下は手動)
  • ハンズフリーパワーバックドアがオプション設定

Zグレードは、Gグレードとの価格差以上に装備が充実しています。特に、安全装備が整っている点が非常に嬉しいポイントです。また、美しいホイールデザインなど外観も目を引くものがあります。

見た目重視の「Z "Adventure"」

ヤリスクロスのグレードZアドベンチャーの内装と車両画像

エンジン ガソリン ハイブリッド
駆動方式 2WD 4WD 2WD 4WD
WLTC燃費 18.3km/L 17.1km/L 27.8km/L 26.0km/L
新車価格 255.1万円 278.2万円 292.5万円 315.6万円

Z "Adventure"は、その名称通りZグレードを基本とするモデルです。新車価格は同じエンジン・駆動方式のZグレードより12万円ほど高いです。専用装備を備え、アウトドア志向のユーザーのニーズに応えた一台となっています。

  • 基本的にはZグレードと近い装備
  • シート素材は合成表皮
  • 内装色はサドルタンの1色
  • 専用バンパー(フロント・リア)を搭載

走りを極める「GR SPORT」

ヤリスクロスのグレードGRスポーツの車両画像

エンジン ガソリン ハイブリッド
駆動方式 2WD 2WD
WLTC燃費 17.6km/L 25.0km/L
新車価格 257.1万円 295.4万円

「GR SPORT」は、通常モデルより走行性能を高めたモデルです。他のグレードと異なり、4WD車はありません。

  • 専用のリアサスペンション搭載
  • 専用のラジエーターグリル搭載
  • 専用バンパーを搭載
  • ステアリングホイールは専用本革巻き
  • シフトノブも専用本革巻き
  • 専用スマートキー装備

ヤリスクロスのおすすめグレード

おすすめは、ハイブリッドZまたはハイブリッドGです。

迷うなら「ハイブリッドZ」

予算に余裕があるなら、ハイブリッドZをお勧めします。ハイブリッドGとの価格差以上に装備が充実しており、特に安全装備について安心感があるからです。

また、ハイブリッドZは最も人気のグレードで、リセールバリューも高いです。途中で買い替える可能性があるなら、なおさらハイブリッドZを選ぶべきでしょう。

乗りつぶすなら「ハイブリッドG」も

運転に自信があり「ほどほどの装備で良いからコスパ良く乗りつぶしたい」という人は、ハイブリッドGでも良いでしょう。

ハイブリッドGでは、安全装備や快適装備をオプションで充実させることができます。一部Zグレードでしか装備できないものもあるので「絶対欲しい装備はないか」を確認し、判断しましょう。

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ヤリスクロスに関するQ&A

Q. ヤリスクロスはどんな車種?

ヤリスクロスはトヨタのコンパクトSUVで、2020年に登場しました。以下のような特徴を有し、幅広い年代で人気があります。

  • コンパクトカーに近いサイズ感
  • 国産車でトップレベルの低燃費
  • コンパクトでも荷室が広い

ヤリスクロスは全長が短く、都市部に住む人や運転が苦手な人にもおすすめです。また、燃費は現在新車販売のあるSUVで最も低燃費です。ただし後部座席はやや狭いので、普段1~2人で乗ることが多く、荷物を多く載せたい人にお勧めします。

【関連記事】ヤリスクロスのサイズ感は?C-HR、ヴェゼルと比較

Q. ヤリスクロス「X」「G」の違いは?

XグレードとGグレードでは、内外装の質感やボディカラーの選択肢、装備の選択肢が大きく異なります。

Xグレードは使用素材が安価で、ヘッドレストもシート一体型。また、後部座席も6:4分割です。さらに安全装備も必要最低限で「充実している」とは言えません。
一方、Gグレードはヘッドレストがセパレート型で、後部座席も4:2:4分割できます。ボディカラーもXグレードで選べない2トーンカラーを選べます。さらに、安全装備や快適装備も一部オプションで追加可能です。

Q. ヤリスクロス「G」「Z」の違いは?

GグレードとZグレードでは、内外装の質感に加えて装備の充実度が変わります。

たとえばタイヤやホイールを比べると、Gグレードは基本的に16インチタイヤです。一方、Zグレードは18インチで切削光輝ホイールを採用しており、見た目がオシャレです。また、Zグレードは内装色でカーキも選べます。

装備に関しては、Gグレードでオプションとなっている多くの安全装備や快適装備がZグレードで標準装備となっています。価格以上の差以上に、装備の充実度が異なります。

Q. ヤリスクロスの人気グレードは?

ヤリスクロスで最も人気のグレードはハイブリッドZです。ヤリスクロスは非常に燃費の良いクルマなのでハイブリッド車を選ぶ人が多く、さらに装備の充実したZグレードを選ぶ傾向があるようです。

Q. ヤリスクロスの人気カラーは?

人気のボディカラーは、黒(ブラックマイカ)と白(プラチナホワイトパールマイカ)、シルバー(シルバーメタリック)と言われています。

また、2トーンカラーでは黒×白(ブラックマイカ×プラチナホワイトパールマイカ)が人気なようです。

Q. ヤリスクロスのライバル車は?

ヤリスクロスのライバル車種としては、以下のような車種があります。

Q. ヤリスクロスの中古でおすすめ年式は?

安全装備にこだわるなら、2024年1月の一部改良以降のモデルがおすすめです。衝突被害軽減ブレーキの性能が向上しています。

安全装備が一定レベルで良いのであれば、2020年式~2023年式のどれを選んでも大きな問題はないでしょう。

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ライター紹介

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221616 編集部

世の中の自動車ニュースとは一味違う視点でスローニュースを発信。編集部員はクルマ初心者からクルマをこよなく愛するマニアまで幅広いメンバーで構成。全国のガリバーで売れている中古車や車のスタッフレポートなど、生の情報をお届け中。