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ハリアーのおすすめポイント概要
ハリアーの性能(燃費、サイズなど)
ハリアーは値引き、中古車とどっちがいいのか?
ハリアーの競合車種は?

ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

4代目トヨタ ハリアーの人気は圧倒的で、高級SUVの代名詞ともいえるモデルだ。2022年度の登録車販売台数ランキングでは、数々のコンパクトカーが上位を占める中、ハリアーは10位ランクインした。中・大型SUVの中では圧倒的なナンバー1を誇る。今回は、超人気モデル、ハリアーの魅力をレポートする。

ハリアーのおすすめポイント概要

高級SUVのパイオニアであり代名詞となったハリアー

4代目ハリアー_外観

初代トヨタ ハリアーは、乗用車をベースとした高級SUVとして1997年にデビューした。その優れた乗り心地や静粛性、高い質感などが評価され、あっという間に人気モデルとなった。
ハリアーのデビューと同時期に、レクサスが登場した。「北米を中心とした高級車ブランドであるレクサスRXの、日本国内版がハリアー」という位置付けだ。ハリアーはレクサス同様、高級SUVとして認知されていった。

初代ハリアーと初代レクサスRXは、ほぼ同じクルマだった。
ハリアーは3代目から、レクサスRXと異なるモデルへと移行している。プラットフォーム(車台)などの基本骨格やパワーユニットはRAV4と共通化された。

そしてハリアーは、2020年にフルモデルチェンジした。
4代目ハリアーは、見て、乗って、走り出した瞬間に心に響く感性品質を重視している。「実用性や、数値一辺倒ではない、人の心を優雅に満たしてくれるただひとつの存在」を目指し開発された。
4代目ハリアーは、高級SUV感が大幅に進化した。インテリアはより上質になり、心地よい空間となった。この高級感こそハリアーブランドを支えている根幹だ。
さらに2.5Lハイブリッドシステムの超低燃費性能と高い静粛性、そして快適な乗り心地が加わった。高級SUVのお手本のような完成度を誇る。

ハリアーの性能(燃費、サイズなど)

高級SUVにふさわしい燃費・静粛性・乗り心地性能

4代目トヨタ ハリアーのボディサイズは、全長4,740mm×全幅1,855mm×全高1,660mmだ。ミディアムサイズのSUVである。3列目シートはなく、5人乗り仕様のみだ。

最小回転半径は、19インチホイール装着車が5.7m、18・17インチホイール車は5.5mだ。最小回転半径が小さいほど、狭い場所での駐車や路地などで扱いやすくなる。4代目ハリアーの場合、19インチホイール装着車以外であれば、ボディサイズの割には扱いやすい数値といえる。

クルマの基本性能を決めるプラットフォーム(車台)は、RAV4などと同じGA-Kを使用している。低重心化され、優れた運動性能を誇る。乗り心地はハリアー専用に最適化されており、RAV4よりもソフトで快適だ。クルマの動きも穏やかで、誰もが乗りやすいと感じるだろう。

4代目ハリアーのパワーユニットは、2.5Lハイブリッドと2.0Lガソリンの2タイプが設定されている。パワーユニットは、2.5Lハイブリッドを迷わず選びたい。

おすすめである2.5Lハイブリッドのシステム出力と燃費は以下の通りだ。

FF(前輪駆動車) E-Four(4WD)
システム出力 218ps 222ps
燃費(WLTCモード) 22.3km/L 21.6km/L

出力のパワフルさに加え、燃費は世界トップレベルの実力だ。EVモードでの静粛性は非常に高く、高級SUVであることを実感できる。

2.0Lガソリンエンジンの場合、燃費は15.4km/L(FF、WLTCモード)、14.7km/L(4WD、WLTCモード)だ。クラストップレベルの燃費値だが、アイドリングストップ機能が無いため、おすすめできない。「カーボンニュートラル」が叫ばれている世界情勢やトヨタの取り組みを踏まえると、少々残念な部分である。

このM20A-FKS型2.0Lエンジンは、燃費がよいだけでなくパワフルさも魅力だ。出力は、171ps&207Nmと、2.0Lエンジンではトップレベルの出力を誇る。高回転型のエンジンだが、CVTとのマッチングもよい。
低速域でも不満無く元気に走り、高回転域ではその大出力が解放されるが、同時にやや賑やかにも感じる。

ハリアーは値引き、中古車とどっちがいいのか?

人気モデルだが、値引きの期待大

4代目トヨタ ハリアーは、2020年にデビューしたモデルなので、新型車効果はもう弱まっている。また、2021年度の販売台数ランキングでは上位にいるものの、部品不足も影響し前年比は67.9%と大きく落としている。
こうした状態であれば、人気モデルであるハリアーも十分な値引きが期待できるのだが、状況が少々複雑化している。

少し前までは、「ハリアーハイブリッドの納期は6ヵ月以上」とのアナウンスがトヨタHP上であった。しかし、2022年4月上旬には、納期に関する記述が消えている。つまり、いつ納車できるのか、トヨタ側も分からない状態に陥っていると推測できる。
こうなると、営業マンもいつ納車できるか分からないクルマの商談をするにあたり、値引き云々という客に対して、しっかりと対応しない可能性も高い。とは言っても、日々ノルマに追われる営業マンにとって、とにかく受注することは重要だ。その考えであれば、逆に長期納車待ちのお詫びとして、大幅値引きの可能性もある。店舗や営業マンによって対応が異なるかもしれない。

ただ、何もしなければ0~10万円程度の値引きで終わってしまう。ハリアーの商談前にライバル車の見積りを必ず取り、競争させることが重要だ。
ボディサイズは異なるが、近い価格帯のモデルであるマツダCX-8や三菱アウトランダーPHEVなどと競合させるとよいだろう。また、BMW X1やメルセデス・ベンツGLAなどの輸入車を入れてみるのもおすすめだ。
また、非常に納期が長くなっているので、すぐに登録できるハリアーの中古車や、価格の近い中古SUVなどと競合させ、値引きを引き出すというのも面白い。上手く競合させることができれば、30万円程度の値引きを引き出すことはそれほど難しくないだろう。

中古車のうま味がないハリアーの高年式車

4代目ハリアーの納期が半年以上という現状だと、すぐに乗れる高年式の中古車という選択肢も出てくるだろう。
だが、高年式の中古車は、あまりおすすめできない。納期の長期化で、すぐに乗れる高年式の中古車に多くの顧客が流れたため、人気モデルの高年式車は、軒並み中古車価格が急騰しているからだ。中古車のメリットである、リーズナブル感が出ていない。

2021年式ハリアーハイブリッドの上級グレードであるZの中古車価格帯は、おおよそ450~460万円だ。新車価格は452~474万円なので、ほとんど新車価格である。メーカーオプションが装備されたモデルもあるが、非常に高値となっている。つまり新車購入時に30万円以上の値引きを得られれば、新車の方が安価になってしまうのだ。

納車まで長期間かかるため、それまでに下取車の車検が切れてしまう人もいるだろう。だが、むしろ車検を取ってでも新車を待ったほうがよい状態といえる。
ハリアーハイブリッドを購入するための500万円位の予算があるなら、他の選択肢がいくらでもある。すぐに乗れる中古車の選択肢を、輸入高級SUVまで広げてみるのはどうだろうか。年式とグレードにもよるが、BMW X3やアウディQ5、レンジローバーイヴォークなどの個性派高級SUVも選べるようになる。

ハリアーの競合車種は?

ハリアーと直接的なライバル車は無し!?

トヨタ ハリアーは、孤高の国産高級SUVだ。ハイブリッド車の価格帯は380~482万円と高価である。ミドルクラスのSUVでハリアーほど高価なライバル車が存在しないのは、高額車過ぎて売れないからだ。
では、なぜハリアーは売れるのか。それは初代ハリアーから長年に渡り高級SUVとしてブランド化され、多くのファンを獲得しているためだ。

ハリアーに近い価格帯となるライバル車は、三菱アウトランダーPHEVやマツダCX-8がある。ボディサイズやパワーユニットなどはハリアーとは異なるが、両車共に3列シートをもつモデルだ。
アウトランダーPHEVは、コストの高いPHEVながら、ハリアーハイブリッドと同等レベルの価格でコスパに優れる。
CX-8は、ハリアーハイブリッドより力強い2.2Lディーゼルエンジンを搭載している。

この2台は、かなりキャラが濃い。ハリアーハイブリッドの納期があまりに長いのであれば、こうしたモデルも試乗してみるのがおすすめだ。