この記事の目次 CONTENTS
【結論】2022年初売りで狙うべき車は?
新車初売りは「値引き」より「おまけ」
2022年は値引きが期待できない
その中での狙い目は「在庫車」
中古車も値段が下がるタイミング
未使用車という選択肢も
2022年は買取・下取りを交渉カードに

ライター紹介

CAR-TOPICS編集長

村田 創 氏

大学卒業後新車ディーラーにて5年勤務。その後、中古車のガリバーへ入社。車一筋20年以上のベテランが新車から中古車まで幅広く解説します。

【結論】2022年初売りで狙うべき車は?

「2022年の初売りで車が買いたい」という人は、以下のような車を狙うと良いでしょう。

  • 値引きが期待できないブランド・車種の新車
  • ディーラーが持っている在庫車
  • ディーラーや中古車販売店にある登録済み未使用車
  • 年が明け、年式が大台に乗る中古車

これには初売りと決算セールの「売り方」の違い、また2022年の半導体不足、年式の数え方などの理由があります。これらについて以下で解説していきます。

新車初売りは「値引き」より「おまけ」

新車のディーラーでは、1月に初売りを、3月に決算セールを行うのが一般的です。実はディーラーの初売りと決算セールでは「売り方」に以下のような傾向があります。

  • 初売りは、車両価格の値引きは少ない。しかしオプション無料など特典は多い
  • 決算セールは、車両価格の値引きが中心

そのため「少しでも安く買いたい」という人は決算セールの方が良いでしょう。
しかし人気ブランド、人気車種の場合はディーラーも強気で「一切値引きはしない」といった場合も多いもの。そういったブランドや車種が欲しい場合は、「10万円分のオプション無料」「高級グルメカタログももらえる」という初売りを狙うのがオススメです。

初売りや決算セールを過ぎた後でもゴールデンウイークや3連休などもキャンペーンが行われているので中古車購入の狙い目です。特に2022年は引き続き新車の納期遅れや中古車価格の高騰が続いているのでセールのタイミングに合わせることがポイントです。

2022年は値引きが期待できない

普段から値引き幅が小さい初売りですが、2022年は更に値引きが厳しくなることが予想されます。半導体不足で車の生産が落ち込んでおり、「売る車」がなかなか用意できなくなっているからです。

ディーラーは、一定の販売台数をクリアした時にメーカーから支給される「販売奨励金」を値引きの原資にしていることが多いです。しかし車の生産が追い付かない中でこの「販売奨励金」が減っているという情報もあり、あまり値引きは期待できないでしょう。

その中での狙い目は「在庫車」

そんな中で「早めに安い車を買いたい」という人は、ディーラーが持っている在庫車を狙うと良いでしょう。在庫があるということは、供給が追い付いていると考えられます。
特に今後、モデルチェンジやマイナーチェンジを予定している車種については、ディーラーとしては早く売ってしまいたいところ。そのため、大幅な値引きの可能性もあります。

また在庫があれば、納車が早いのも嬉しいポイントです。生産遅れの結果、納車までに数か月以上かかるのも珍しくなくなっているので、「3月に車検がある」といった人は在庫車から検討してみるのが良いでしょう。

中古車も値段が下がるタイミング

また年明けは中古車の値段が下がることも多いタイミングです。というのは、例え2020年12月に新車登録をされた車であっても、2022年1月になれば2年落ちという扱いになるからです。
特に「9年落ちだったものが10年落ちになる」など大台になる車については、価格相場がぐっと下がっている可能性があります。

中古車は「在庫があるのが基本」なので、納車が早いのも嬉しいポイントです。

未使用車という選択肢も

「誰かが使ったか分からない中古車は不安」という人には「登録済み未使用車」という選択肢もあります。新車登録を済ませナンバーを付けているので「中古車」という扱いですが、ディーラーや中古車販売店がオーナーになっただけなので未使用の車です。

例えば2021年12月現在のガリバーには、以下のような人気車種の未使用車があります。

  • ダイハツ「タフト」
  • スズキ「ジムニー」
  • ホンダ「N-BOX」
  • ホンダ「フリード」
  • ホンダ「ステップワゴン」
  • トヨタ「ヤリスクロス」
  • トヨタ「ハリアー」
  • トヨタ「ランドクルーザー」
  • トヨタ「シエンタ」
  • トヨタ「ヴォクシー」

2022年は買取・下取りを交渉カードに

2022年の買いどきを語る上で欠かせないのが、半導体不足による生産遅れ。これによって中古車の需要が高まっており、買取相場も上がっています。

だからこそ初売りで車を購入する時には、「今の車を高く手放す」ことも意識してください。特にディーラーに入ってしまうと、新しい車の値引きに意識が向いて、下取りは「提示された価格そのまま」という人も多いようです。
下取り価格でもきちんと交渉できるように、ディーラーに行く前に買取相場を調べていくことをオススメします。

ガリバーでは、車種別に買取実績や買取相場を公開していますので、ぜひ参考にしてみてください。