この記事の目次 CONTENTS
【結論】車を買ってはいけない時期はあるの?
新車は2~3月の決算期が値引きされやすい
輸入車だと9月の決算も狙い目
値引きしない車は初売りがお得
自動車税がお得になる「登録日」「登録月」
中古車が安くなる時期は?
2024年の初売りや決算セールは納車遅れに注意

ライター紹介

CAR-TOPICS編集長

村田 創 氏

大学卒業後新車ディーラーにて5年勤務。その後、中古車のガリバーへ入社。車一筋20年以上のベテランが新車から中古車まで幅広く解説します。

【結論】車を買ってはいけない時期はあるの?

明確に「車を買ってはいけない時期」というものはありません。というのも、値引き幅は「モデルチェンジがあるから」「ライバルが新車を出すから」といった、個々の車の事情に合わせて決まるからです。

しかし「車種ごとの細かい事情が分からない」「値引き交渉は苦手」という場合には、値引きされにくい時期は避けると良いでしょう。日本の車販売における主なセール時期は以下の通りです。

  • 7月のボーナス期
  • 9月の半期決算セール
  • 12月の年末セール
  • 1月の初売り(新春セール)
  • 2~3月の決算セール

ここに含まれていない4~6月、8月、10~11月は、販売店や車種固有の事情があったり、あるいは値引き交渉が上手い人でなければ、大幅な値引きは難しいでしょう。

新車は2~3月の決算期が値引きされやすい

新車を値引きしてもらいたいなら、2~3月の決算セール期が狙い目です。その背景には、メーカーから新車ディーラーに提供される、販売奨励金の存在があります。

販売奨励金は「年間1万台の販売契約をしたら、一台当り2万円」などの条件で提供されることが多く、年度末になるとディーラーはこの目標を達成するために何とか販売台数を伸ばそうとギリギリまで値引きをするからです。

以前は3月にならないと値引きされにくかったですが、最近は納車まで時間がかかることも増え、2月から決算セールが始まることが多いです。

輸入車だと9月の決算も狙い目

9月は、3月決算の企業にとっては半期の節目です。また輸入車の場合、9月が大きな区切りとなっていることも多いので、この時期も値引き交渉がしやすいです。

ただし2~3月の決算期に比べるとスロースタートであることが多いので、あまり早くお店に行っても大幅値引きは期待できないでしょう。

値引きしない車は初売りがお得

自動車ブランドの中には「値引きはしない」というポリシーを貫いているところもあります。そうでなくても人気車種は値引きゼロというケースも珍しくありません。

値引きが考えられにくい車が欲しい場合は、1月の初売りを活用すると良いでしょう。新車の初売りでは大幅な値引きは期待できません。しかしお年玉として「オプション10万円分」がプレゼントされたり、高級ギフトが入った福袋がもらえたりします。

そのため値引きが見込めない車種の場合には初売りを上手く活用しましょう。

2024年1月1日からの初売り情報

 中古車販売のガリバーでは2023年1月1日から初売りを実施します。ガリバー史上最大規模の車両を取り揃えた今回の初売りセールについては以下の特設サイトをご確認ください。今回は2023年12月26日より事前に厳選在庫の情報や特典などを公開します。在庫の見逃しが無いように特設サイトからLINEの登録をおすすめします。

初売り特設サイトはこちら

よくある質問 決算セール前の初売りは損なの?

一般に、初売りはオプションやお年玉などが「貰える」、決算セールは「値引き」ということが多いです。そのため値引き額に注目すると、初売りではなく決算セールを利用した方が良いでしょう。
ただ、初売りの特典と値引きの金額を照らし合わせてみて総合的に考えることをオススメします。

値引きしてもらえないブランド・車種の場合は、初売りを利用することをオススメします。値引き交渉ができそうかどうかは、インターネットで体験談などを読むと参考になります。

また初売りの時期は、今の車を高く買い取ってもらえる可能性が高いのも重要なポイントです。年度末は中古車もよく売れるので、中古車販売店としては少し高めに買い取ってでも、在庫を増やしておきたいのです。そのため「買取額が高いうちに早めに今の車を手放す」という選択肢を考えても良いでしょう。

自動車税がお得になる「登録日」「登録月」

自動車税がお得になる登録日,登録月

車を購入する月や日によって、自動車税や軽自動車の負担額が変わります。その時に注目すべきは、契約日でも納車日でもなく、「登録日」です。

登録日とは「陸運局に登録されナンバーを取得した日」のことを指し、法律的には登録が完了した時点で「車の所有者」として扱われます。

登録日は、一般に納車日の数日前~1週間前であることが多いです。

普通自動車なら「月初登録」がお得

普通自動車を購入した場合、初年度の自動車税は3月までの分を月割で支払います。月割りにする際は、登録月については課税されず、翌月からの支払いです。

そのため月初に登録すればほぼ1か月分の自動車税を支払わなくて済むのに対し、月末に登録すると数日しかその恩恵を受けられないのです。

ディーラーによっては「3月中に登録しないと値引きできない」ということもあるでしょうが、その場合は「月割りの自動車税相当分を値引きしてもらう」「ガソリンを満タンにして納車する」など交渉してみましょう。

軽は4月2日以降に購入すると軽自動車税が翌年から

自動車税と異なり、軽自動車税には月割の制度はありません。4月1日時点の所有者が向こう1年分の軽自動車税を払い、4月2日以降に所有し始めた人については翌4月1日からの支払いで良いです。

そのため軽自動車を購入する場合には、4月2日以降、できるだけ早い時期に登録すると、軽自動車税を支払わずに車に乗れる時期が長くなります。

中古車が安くなる時期は?

メーカーからの販売奨励金がある新車ディーラーとは異なり、中古車販売店の「安くなる時期」「買ってはいけない時期」は明確ではありません。ただし一般に、以下のような時期だと価格が安くなることが多いです。

  • 中古車販売店の決算期(3月決算が多いが販売店ごとに異なる)
  • 年末(在庫の年式が古くなる前に売ってしまいたい)
  • モデルチェンジ後(新車が新型になったら、中古車販売店にある在庫は前期型になるので値下げされる)

最近は初売りから決算セールへとセール期間が続く傾向があります。先述のように、今の車の査定額は初売り時期の方が高くなりやすいので、初売りで良い車を見つけたら早めに購入することをオススメします。

2024年の初売りや決算セールは納車遅れに注意

半導体不足などの理由による新車の納車遅れは解消されつつありますが、人気車種は「半年以上も待つ」というケースも珍しくありません。そのため2024年の初売りや決算セールで車を購入する予定の人は、早めに動くと良いでしょう。

「車検までに買い替えたかったのに間に合わなさそう」など急ぐ場合は、在庫があり納車が早い中古車を候補にするのも選択肢です。