- この記事の目次 CONTENTS
- 自分でできる8つの車の整備方法とそのコツ
- あると便利な6つの整備道具
- 異常に気づいたら専門店に任せることが大切!
- 整備工場に頼りたいメンテナンスと費用をご紹介!
- 整備工場には指定工場と認証工場の2種類が存在する
- 信頼できる工場を選ぶための6つのチェックポイント
- まとめ
車の整備を自分でできれば、トラブルを未然に防げます。
また、車についても詳しくなれます。
しかし初めてだと、どこをチェックすればいいのか、戸惑うことも多いのではないでしょうか。
実は、意外と自分でできるメンテナンスも多く、車の知識がなくてもちょっとしたポイントをおさえれば簡単に行えます。
この記事では自分でおこなう場合の車の整備方法と、そのコツをお伝えします。
また、一方でどうしても自分では難しく、整備工場にお願いすべき整備も存在します。
そこで、整備工場にお願いする場合の費用や、信頼できる工場の選び方などもあわせてご紹介していきます。
自分でできる8つの車の整備方法とそのコツ
自分でできる車の整備は、たくさんあります。
慣れれば数分で終わるので、ぜひチャレンジしてみましょう。
①タイヤのチェック
まずはタイヤのチェックからです。
タイヤは、下記3点をチェックしましょう。
- 溝の深さ
- 空気圧のチェック
- ゴムの劣化具合
タイヤの溝にはスリップサインというものがあります。
もし、このスリップサインが現れていれば、タイヤの溝の深さが不十分。
タイヤ交換のタイミングです。
また、空気圧が下がりすぎていたり、タイヤのヒビ割れがひどかったりする場合も、事故につながる恐れがあり、交換が必要になります。
こまめなチェックを心がけていきましょう。

②ワイパーのチェックや交換
ワイパーは目視や実際に使用してみて、下記2点を確認しましょう。
- 拭き取り具合
- ゴムの劣化具合
ワイパーは拭き取りが悪ければ、交換時期です。
またゴムが劣化すると破れたり、拭き取り面が曲がって耳障りな音を立てたりすることがあります。
このような状態となった場合も、交換時期です。
③ヘッドライトのチェックや交換
ヘッドライトは、実際に点灯させてみて確認します。

電球が切れていると、ヘッドライトは点灯しません。
また左右で色が違う場合は、どちらかの電球が切れかけている場合もあります。
このような場合は、電球の交換を行いましょう。
なお、電球の交換は、自分でも行えます。
交換時の注意点は、下記3点です。
- 消灯直後はバルブが熱いので、やけどをしないようにする
- ヘッドライトに水が入らないよう、取り付ける際はしっかりとフタをする
- バルブ面をあまり触らない
慣れてきてコツをつかむと簡単なので、チャレンジしてみてはどうでしょうか。
④ウォッシャー液の補充
ウォッシャー液とは、フロントガラスが汚れている場合に、視界を確保するために使用するものです。
使うと減るため、定期的に補充するようにしましょう。
ウォッシャー液のタンクは、通常、エンジンルーム内にあります。
カーショップなどで、ウォッシャー液を購入して補充しましょう。
ウォッシャー液には撥水効果のあるタイプなど、さまざまな種類がありますが、自分の好みで選ぶとよいでしょう。

⑤エアコンフィルターの交換
エアコンフィルターは、意外と汚れていることが多いパーツです。
多くの場合、グローボックスの奥に取り付けられています。
そのため、グローボックスを外して、汚れ具合を目視で確認しましょう。
汚れている場合は、交換となります。
メーカーでは1年ごとの交換が奨励されていますが、あまり車に乗らない場合は1年たっても汚れていないこともあります。
そのため、目視での判断で大丈夫です。
⑥エンジンオイルのチェック
エンジンオイルは、車の整備のなかでも、最も大切な項目です。
交換頻度の目安は、走行距離で3000㎞~5000㎞が一般的。
チェック方法は、エンジンルーム内にある「オイルレベルゲージ」で、オイルの汚れ具合や量を確認します。
ゲージには上限と下限のしるしがあるので、その範囲内にオイルがついていれば正しい量のオイルが入っていると判断できます。
また、色の確認も大切です。
エンジンオイルは汚れてくると真っ黒になります。
エンジンオイルは、こまめにチェックしましょう。

⑦ベルトのチェック
「ファンベルト」と呼ばれる、補機ベルトのチェックも大切です。
ベルトにひび割れがないかどうかを確認しましょう。
頻繁に確認する必要はないものの、ゴムが劣化していると、エンジンルームからキュルキュルと音がすることがあります。
劣化が見られた場合は、早めの交換がおすすめです。
⑧バッテリーのチェック
あまり車に乗っていない場合や年式の古い車は、バッテリーの劣化によりエンジンがかからなくなる可能性が高くなります。
そのため、バッテリーが劣化していないかを確認しましょう。
バッテリーのチェックでは、下記3点を確認します。
- バッテリー液の量
- 製造年月日
- 電圧
バッテリー液の量については、メンテナンスフリーバッテリーであれば、確認する必要はありません。
それ以外のバッテリーの場合は、側面に「UPPER」「LOWER」という線が書かれているので、その範囲内に水が入っているかを確認しましょう。
もし、少なければ継ぎ足しましょう。
製造年月日については、もし3年ほど経過していれば早めの交換がおすすめです。
また、電圧の確認に関しては、専用の機器が必要です。
機器を自分で購入するか、整備工場やガソリンスタンドなどでお願いしてもいいでしょう。

あると便利な6つの整備道具
自分で車の整備を行う場合、揃えておきたい整備工具はたくさんあります。
今回はなかでも、使用頻度が高い工具をご紹介していきます。
自分で揃えておきたい工具は
- ハンドライト
- ラチェットと8㎜、10㎜、12㎜、14㎜、17㎜のソケット
- エアゲージ
- バッテリーチェッカー
- クリップ外し
- プラス/マイナスドライバー
上記の6点に加えて、軍手やウエスを揃えておけば、ひと通りの点検は問題なく行えます。
車の整備と聞くと、何かを交換したり、装置を外したり、というイメージが強いと思います。
しかし水の量やオイルの量、バッテリーやタイヤの状態を見るだけでも十分です。
状態を確認して、必要があれば追加で作業すればよいのです。
まずはしっかりと点検して車の状態を確認した後に、交換作業や清掃作業を行いましょう。
外さなくてもよい装置を、ムダに触る必要はありません。
そして点検時に、もし部品が必要であればメモし、カーショップなどで購入すれば時間もお金も節約できます。
異常に気づいたら専門店に任せることが大切!
もし車に乗っていて普段と違うと感じた場合は、整備工場などの車のプロに任せることが大切です。
例えばエンジンがいつもよりかかりづらい場合は、バッテリー上がりやスターターモーターの劣化などが考えられます。
しかし、その他のパーツが原因の場合もあります。
どの部分が故障しているのかを判断するのは、とても難しいのです。
車に詳しくなければ、その故障の原因が何の可能性があるのか、予測するのも難しいでしょう。
そのためまずは専門店に行って判断をあおぎましょう。
もし自分で対処できるのであればお願いせずに帰ればよいのです。
自分で対処できない場合は、そのままお願いすることで故障を未然に防ぐことができます。
早めにプロに任せるのも、失敗しない大切な心構えです。
整備工場に頼りたいメンテナンスと費用をご紹介!
車のメンテナンスを自分で行うのは、なかなか難しいものです。
専用の機器が無ければできない作業もあるので、自分でできないメンテナンスは整備工場にお願いしましょう。
ここでは、整備工場にお願いした場合にかかる費用の相場をご紹介していきます。
エンジンオイルの交換にかかる費用
エンジンオイルの交換時には、工賃とエンジンオイル代、オイルフィルターを交換した場合にはその工賃がかかります。
エンジンオイルの交換を整備工場でお願いした場合の工賃は、500円~2000円程度です。
またオイルフィルターを交換した場合、さらに500円~2000円かかります。
エンジンオイルの値段は種類によって幅はあるものの、1ℓあたり1000円~2000円前後が相場です。
通常、軽自動車であれば、交換するオイルの量は3リットル前後、普通車であれば4リットル、車によっては10リットル近く必要なケースもあります。
車種によって必要なオイルの量が違い、それによってオイル交換の値段も変わるのです。
まずは愛車がどんなオイルを使用しているのか、どれくらいの量が必要なのかを確認しましょう。
バッテリー交換にかかる費用
バッテリー交換にかかる工賃は、1000円~2000円程度です。
工賃にバッテリー代が加わるため、軽自動車であればバッテリー代を含め1万円前後、ハイブリッドバッテリーは高い傾向があるため工賃含め、4~5万円程度となります。
バッテリーの値段は購入場所やメーカーにより、かなり価格差があります。
またバッテリーの大きさや、アイドリングストップ専用なのかハイブリッド専用なのかによっても変わります。
バッテリー交換の価格を知りたい場合は、まず、どんなバッテリーを使用しているかを調べるとよいでしょう。

ブレーキパッドの交換にかかる費用
ブレーキパッドの交換工賃は、1つ3000円~5000円です。
通常、左右同時に交換することが多いため、工賃だけで1万円前後かかると覚えてくとよいでしょう。
なお、工賃に加えて、ブレーキパッドの部品代も発生します。
ブレーキパッドの部品は汎用品から純正品まで幅広く存在し、安ければ3000円弱ほどのものもありますが、5000円~7000円程度が相場だといえます。
つまりブレーキパッドを2輪交換しようと思った場合、1万5000円程度用意しておかなければならいのです。
車の大きさによっても料金が変わるため注意しましょう。
タイヤの交換にかかる費用
タイヤの交換の工賃は、1輪2000円~4000円程度です。
つまり4輪交換した場合、8000円~1万6000円程度の費用が発生します。
加えて、タイヤ代もかかります。
国産タイヤの値段は、決して安いとはいえません。
4輪と考えた場合、軽自動車でも1万5000円~2万円、普通車であれば4万~6万円ほどかかります。
値段だけにこだわるのであれば、ネットで格安のタイヤもあります。
ただし、できればある程度信頼できるメーカーのタイヤを使用するようにしましょう。
整備工場には指定工場と認証工場の2種類が存在する
指定工場と認証工場の大きな違いは、工場内で車検作業ができるかどうかです。
細かい決まりはあるものの、指定工場は国の車検作業を代行できます。
1日車検をうたっている整備工場は、指定工場であることがほとんどです。
また整備士の数も指定工場の方が多く、整備機器の種類も豊富です。
信頼できる工場を選ぶための6つのチェックポイント
愛車を預けるなら、できれば信頼できる整備工場を選びたいものです。
車の知識がなければ、なおさら信頼できるかどうかが整備工場選びのポイントになるのではないでしょうか。
愛車を預けるなら、できれば信頼できる整備工場を選びたいものです。
車の知識がなければ、なおさら信頼できるかどうかが整備工場選びのポイントになるのではないでしょうか。
では、信頼できる整備工場かどうかはどのように見分ければよいのでしょうか。
見るべきポイントをご紹介します。
- 整備後の説明をしっかりと行ってくれるかどうか
- もし故障した場合のリスクを伝えてくれるかどうか
- なぜこの整備が必要なのかの説明があるかどうか
- 交換した部品があれば見せてくれればなお良い
- 難しい故障の場合、直らないリスクもしっかりと説明してくれるかどうか
- 専門用語を乱用しないかどうか
信頼できるかどうかは、実際に任せてみないと分からない部分もあります。
しかし整備に関する説明がおざなりだったり、料金説明を全くしてくれなかったりする整備工場は良心的ではないといえます。
車が故障した場合、パッと見ただけでは原因が分からず、部品を交換してみないと判断できない場合も少なくありません。
そのような場合も、「どの部分の故障の可能性が高いのか」「交換してみないと分からない」ということをしっかりと伝えてくれるかどうかが大切です。
そして、最終決断を車の所有者に任せてくれるかどうかで判断しましょう。
もし必要以上に交換をすすめてくるようであれば、他の店舗で再度診断をお願いすることも視野に入れる必要があります。
また、車に詳しくない場合は、説明されても本当なのかどうか判断がつかないこともあります。
そんな時は、専門用語を乱用していないか、素人でも分かりやすい説明をしてくれるかどうかで判断してみてはいかがでしょうか。
車の所有者が分からないような言葉を乱用するということは、理解させようとしていないと考えられます。
信頼できる店舗を選ぶ方法としては、自分自身が納得できる整備説明をしてくれる店舗かどうか、その1点に尽きるといえるでしょう。
まとめ
車の整備の中には、意外と自分でできることも多いものです。
交換や故障しているかどうかの診断ではなく、まずは異常がないかの確認からはじめてみるのがよいでしょう。
そしてもし自分でできない整備や原因の分からない故障、部品交換が必要な場合は、無理せず整備工場にお願いしましょう。
車の整備工場は全国で9万店以上あります。
どの店舗を選べばいいのか分からない場合は、整備内容に関する説明や料金説明で判断してみてはいかがでしょうか。
本当に良心的な店であれば、車の所有者のことを考え、わかりやすい説明を心がけてくれるはずです。
もちろん、今後のリスクなども、包み隠さず教えてくれます。
車は使用方法を間違うと、自分も周りの人も傷つけてしまう恐れがある乗り物です。
しっかりと日ごろの整備を行い、安全なカーライフを楽しみましょう。