同一車種で異なる3つの4WD機能をもち、オフローダーとしての価値を再アピールしているトヨタRAV4。
優れた4WD機能で、高い走破性を誇るスバル フォレスター。
どちらも都会派SUVというより、オフロードでの走破性能を重視したモデルだ。
そんな2つのクルマを燃費性能、価格、デザイン、車内空間、安全装備、走行性能などさまざまな角度から比較した。
- この記事の目次 CONTENTS
- RAV4の特徴
- フォレスターの特徴
- 1.燃費比較
- 2.価格比較
- 3.購入時の値引き術
- 4.デザイン比較
- 5.室内空間と使い勝手
- 6.安全装備の比較
- 7.走行性能の比較
- 8.リセールバリュー比較
- 9.まとめ・総合評価
トヨタRAV4の歴史は長い。
初代RAV4の登場は、まだSUVという言葉が浸透していなかった1994年だった。
まさに「都会派SUVの先駆け」ともいえるモデルで、発売まもなく話題となる。
さらにCMタレントに木村拓哉を起用したことで女性にも注目され、新たな顧客層の取り込みに成功。
大ヒットモデルとなった。
ところが、時間の経過と共に、RAV4は急速に存在感を失っていく。
もともとRAV4は、北米市場をメインターゲットにしたモデル。
そのため、北米マーケットの要望を取り入れ、より大きく、そして大排気量化していったのだ。
これが、日本マーケットのニーズとマッチしなかった。
初代RAV4の全幅は1,695mmと5ナンバーサイズだったが、2代目は1,735mm、3代目ではなんと1,815mmにまで拡大していく。
まだまだ現在のようなSUVブームではなかったこともあり、RAV4は販売不振に陥った。
そして4代目RAV4は、いよいよ日本に導入されなかった。
その後、SUVブームが本格化。
全幅1,800mm超というワイドなボディサイズが、マーケットに受け入れられるようになった。
ここで、再度注目されたのがRAV4だ。
国内には高級都会派SUVのハリアーがあったが、少々高価過ぎた。
ちょうど300万円程度のSUVが、トヨタの車種ラインナップには欠けていたのだ。
カジュアルオフローダー的なRAV4であれば、ハリアーとはコンセプトが異なるため、カニバリも発生しない。
これらの事情があり、トヨタは満を持して5代目RAV4を日本へ投入した。
導入後の販売は絶好調。
2019年度の新車販売台数ランキングでは、12位となった。
SUVの新車販売台数では、ナンバー1となっている。
一方、現行のスバル フォレスターは、2018年にフルモデルチェンジした5代目だ。
初代フォレスターは、1997年のデビュー。
この初代フォレスターは、現在のようなタフなSUVスタイルではなく、ステーションワゴンとSUVのクロスオーバーモデルだった。
クロスオーバー車ながらEJ20型水平対向2.0Lターボエンジンが搭載されており、250psを発揮。
「妙に速いクロスオーバー車」として話題になった。
現在のような正統派SUVになったのは、2007年に登場した3代目から。
2012年デビューの4代目からは、歩行者検知式自動ブレーキ含む運転支援・安全装備パッケージ「アイサイト」が用意され、ヒットモデルとなる。
また、新たな4WD制御システム「X-MODE」も搭載した。
そして現行の5代目フォレスターでは、従来モデルまで継続採用されてきた2.0Lターボを廃止し、2.5Lと2.0Lのハイブリッドを設定。
ハイブリッド車は1モーター式で「e‐BOXER」と呼ばれるようになった。
RAV4の特徴
4WDシステムを複数用意し、カジュアル系オフローダーの魅力をアピール
RAV4は都会派高級SUVのハリアーとは、方向性が異なる。
カジュアル系オフローダーとしての価値をアピールし、上手く住み分けているのだ。
なかでも、そのオフローダーとしての価値をよりアピールしているのが、4WDシステムがなんと3タイプも用意されている点だ。
しかも3タイプの4WDシステムのうち、2つが新開発となっている。
新開発の4WDシステムの1つ目が、ガソリン車に用意された世界初の「ダイナミックトルクベクタリングAWD」だ。
このシステムは、後輪トルクを左右独立で制御、後輪左右に回転差を生み出し「トルクベクタリング機構」を得る。
これにより、ドライバーはステアリングを切るだけで、狙い通りのラインを安定してトレースできるのだ。
そしてもう1つが、ハイブリット車に搭載された「E-Four」。
これは、後輪をモーター駆動する4WDシステムだ。
後輪の最大トルクを増加させたところがポイントで、前後輪トルク配分が100:0~最大20:80まで変更可能となっている。
悪路での走破性能というよりは、降雪時や雨天時における登坂発進時の安心感を向上させた。
なお、2020年6月には、プラグインハイブリッドシステムを搭載したRAV4 PHVも新たに投入されている。
フォレスターの特徴
クラストップレベルの衝突安全性能と快適な乗り心地を実現
5代目フォレスターは、プラットフォーム(車台)を一新。
SGP「SUBARU GLOBAL PLATFORM」が採用され、クラストップレベルの衝突安全性能や、ドライバーの意志に忠実なハンドリング・快適な乗り心地を実現した。
搭載されるエンジンは、水平対向2.5Lガソリンと2.0L+モーターのハイブリッドの2タイプ。
歴代フォレスターに搭載されてきたハイパワーの2.0Lターボの搭載は見送られた。
また、歩行者検知式自動ブレーキを含む安全装備・ドライバー支援をパッケージ化した「アイサイト」を全車標準装備化している。
悪路走破性を高める4WD制御、「X-MODE」も継続装備。
220mmもある最低地上高も加わって、オフローダーとして優れたパフォーマンスを発揮する。
1.燃費比較
RAV4の評価は5点
フォレスターの評価は3点
燃費性能は、RAV4の圧勝!
燃費性能は、RAV4の2.5Lハイブリッド車4WD E-Fourで、なんと20.6㎞/L(WLTCモード)。
もはや、他の追随を許さない超低燃費を実現している。
2.0Lガソリン車は、4WD車で15.2㎞/L(WLTCモード)。
ただ、このガソリン車、なんとアイドリングストップ機能が装備されていない。
ハイブリッド車で環境性能をアピールしながら、ガソリン車では環境性能を欠いてしまっている。
元々燃費のよいエンジンなので、アイドリングストップ機能が装備されれば、さらに燃費は向上するだろう。
対するフォレスターの燃費は、2.5Lガソリン車が13.2km/L(WLTCモード)、ハイブリッド車が14.0km/Lとなった。
ガソリン車は、2.0Lと2.5Lと排気量が異なるが、RAV4の2.0Lエンジンのパフォーマンスが勝っている印象だ。
RAV4はアイドリングストップ機能が装備されていない上に、車重もフォレスターより重いにも関わらず、燃費が良い。
さすが、世界トップレベルの熱効率40%を誇る、トヨタのダイナミックフォースエンジンだ。
ハイブリッド車についても、RAV4の圧勝。
フォレスターのハイブリッドシステムは、小さなモーターを装着した1モーター式。
さすがに、トヨタのハイブリッドシステムには敵わないといったところだ。
2.価格比較
RAV4の評価は2.5点
フォレスターの評価は3.5点
強気な価格設定となっているRAV4
RAV4のガソリン車最上級グレードのG Zパッケージ(4WD)の価格は3,410,000円。
ハイブリッドの最上級グレードGは3,888,500円。
フォレスターの2.5L最上級グレード、プレミアムの価格は3,080,000円。
ハイブリッドのアドバンスは3,157,000円となっている。
最上級グレードの装備を比較すると、フォレスターはパワーリヤゲートがオプションだが、RAV4は標準装備。
また、フォレスターは運転席・助手席ともパワーシート、RAV4は運転席パワーシート+助手席マニュアルシートとなっている。
その他、微妙な差はあるものの、総じてフォレスターの方が安価な印象だ。
3.購入時の値引き術
RAV4の評価は4点
フォレスターの評価は4点
新車効果がなくなったうえ、新型コロナ不況の影響も受けて大幅値引き期待大
RAV4、フォレスターともに、デビューから1年以上が経過している。
すでに新車効果もなくなり、大量のバックオーダーも解消されている状態だ。
こうなると、通常でも値引き額の幅が徐々に広がる傾向となる。
しかし2020年は、これに加えて新型コロナ不況も起きている。
値引き幅は拡大傾向で、大幅値引きが期待できる状況だ。
まさに顧客の争奪戦となっていて、買い手が有利になっている。
しかし、何もせず指名買い状態で商談をすれば、大幅値引きは期待できない。
必ず、本命車両の商談前にライバル車の見積りを取っておこう。
例えばRAV4が本命であれば、先にフォレスターや日産エクストレイル、マツダ CX-5などが挙げられる。
本命車種が何か分からなくすることが重要だ。
他社に顧客を奪われないために、値引き交渉に応じるしかない環境を生み出すことができる。
商談期間も、「いつ買ってくれるんですか?」と営業マンが痺れを切らすくらいジリジリと引き延ばすと効果的だ。徐々に値引き額アップさせていこう。
トヨタディーラーは、全店でトヨタの全車種扱えるようになったため、
RAV4に関しては、経営の異なるトヨタディーラー同士で競合させるのもありだ。
4.デザイン比較
RAV4の評価は3.5点
フォレスターの評価は3.5点
対照的なデザインとなったRAV4とフォレスター
RAV4のデザインコンセプトは、「Adventure & Refined」。
これに基づき、「アクティブで力強いワクドキ感(Adventure)」と「都会にも似合う洗練さ(Refined)」を併せ持つデザインとした。
造形テーマは、幾何学形状の八角形(オクタゴン)2つを、90度ずらしてはめ合わせた「クロスオクタゴン」。
全体的にパキパキした面とエッジの組み合わせで、スポーティなスタイルになっている。
フロントフェイスなどは、なかなか彫りの深い造形が特徴だ。
なお、基準車の他には、よりオフローダー的な専用外観パーツなどを装備したグレード「Adventure」も設定されている。
対するフォレスターは、スバル車共通のデザインフィロソフィーである“DYNAMIC x SOLID”を採用。
SUVらしいたくましさや躍動感、豊かな荷室空間や機能性の高さを、モダンキュービックフォルムで表現した。
また、デザイン性だけに特化するのではなく、機能性を重視しているのもスバルらしいところ。
運転席からの視界が、良好なのも魅力のひとつだ。
視界の良さは、運転しやすさと安全性に寄与する。
RAV4のデザインは新鮮でインパクトがあり、なかなか注目度も高い。
ただ、こうしたデザインは、見慣れてきたり時間の経過とともに古臭く感じたりすることがある。
数年後、どうのように見えるかがポイントだ。
フォレスターのデザインは、良くも悪くもエモーショナルな印象があまりない。
少し武骨な感じがするが、むしろそれがSUVらしさにつながっている。
RAV4とフォレスターは、デザインの方向性が大きく異なっているので、このあたりは好み次第といったところだろう。
5.室内空間と使い勝手
RAV4の評価は3.5点
フォレスターの評価は4点
大きな荷室や大型モニターを備えるRAV4は使いやすい
RAV4のボディサイズは、全長4,600mmでホイールベースが2,690mmとなっている。
これに対して、フォレスターは4,625mmでホイールベースは2,670mm。
全長はフォレスターが長く、ホイールベースはRAV4が長い。
室内空間は、後席などはフォレスターの方が広く感じる。
ただ、荷室はRAV4の方が広い。
荷室容量はRAV4が 580Lに対して、フォレスターは520Lとなっている。
荷室の使い勝手は、2段になったデッキボードをもつRAV4が便利。
裏面が樹脂製となっているので、反転させて使えば、雪や泥などで汚れた荷物も気兼ねなく積載することができる。
リヤゲートは、両車ともに電動パワーゲートを設定。
RAV4には、足をバンパー下に出し入れするだけでリヤゲートを開くことができる「ハンズフリーパワーバックドア」も用意されている。
ナビなどのモニターサイズについては、RAV4が最大9インチで、コネクティッドサービスが多彩。
フォレスターは、8インチのモニターだ。RAV4の方がやや見やすい。
大きな車体のSUVは小回り性能も重要だが、RAV4の最小回転半径は、19インチホイールを履いたグレードが5.7m。このクラスでは標準的な数値だ。
18インチと17インチホイール装着車になると、最小回転半径は5.5mと小さくなる。
全幅が1,855mmという、かなりワイドボディサイズながら、まずまずの小回り性能といえる。
しかし、フォレスターは、それを上回る最小回転半径5.4m。
これくらい小回りが効けば、スーパーなどの狭い駐車場でもあまり苦労することはないだろう。
6.安全装備の比較
RAV4の評価は3.5点
フォレスターの評価は3点
グレード、オプションの選択有無により安全性能が異なる両車
RAV4、フォレスターともに、歩行者検知式自動ブレーキを含む一定レベルの予防安全・運転支援装備が標準装備されている。
RAV4には「トヨタセーフティセンス」も標準装備されており、夜間の歩行者検知機能がある。
安全装備は非常に進化が早く、今の時代、軽自動車でも標準装備が当り前だ。
そう考えると、300万円を超えるSUVなら、軽自動車の安全装備より優れた機能があって当然だ。
しかし、両車ともに細かくオプション設定されていて、グレードやオプションの有無で安全性能は大きく異なる。
例えば後側方車両接近警報は、両車ともにオプション。
この機能は車線変更時に隣の車線に車両がいる場合、警報を発する機能だ。
自動ブレーキに比べれば、かなりローテクでローコスト。
マツダでは、コンパクトカーであるマツダ2にさえ標準装備しているくらいの機能にも関わらず、標準装備されていないのだ。
これくらいは、標準装備が当然だろう。
購入時には、オプションとなっている安全装備をしっかりと確認する必要がある。
7.走行性能の比較
RAV4の評価は4.5点
フォレスターの評価は4.5点
グレード、エンジンにより性能が異なる
RAV4 2.5Lハイブリッド車のシステム出力は、222psとかなりパワフルだ。
しかも燃費も20.6㎞/L(WLTCモード)と、非常に良い。
オンロードで最も楽しい走り心地を見せてくれる、このモデル。
アクセルを深く踏み込むと、SUVとは思えないほど豪快な加速が楽しめる。
ハイブリッド車特有のラバーバンドフィールもかなり改善されていて、かなりアクセル操作に対してレスポンスが良くなっている。
そして、そんなハイブリッド車の走りをより楽しいものにしているのが、新開発の4WDシステム「E-Four」だ。
従来の「E-Four」よりも後輪モーターのトルクをアップ、最大で後輪に80%もの最大トルクをかけることができるようになった。
そのため滑りやすい路面などでは、アクセルをグッと踏み込むと後輪が軽くスライドする。
横滑り防止装置やトラクションコントロールをオフにすれば、リヤスライドさせながら走ることも可能だ。
少しFR(後輪駆動的)的な走りが気持ちいい。
2.0Lガソリン車については、171ps&207Nmを発揮。
このエンジンに組み合わされる4WDシステムは、世界初の「ダイナミックトルクベクタリングAWD」だ。
前後の駆動は50:50、左右輪は0:100~100:0の間でトルク配分する。
「ダイナミックトルクベクタリングAWD」機能により、後輪トルクを左右独立で制御できるので、
とくにオンロードでカーブを気持ちよくスムーズに走ることができる。
もちろん、悪路での走破性も高い。
制御が自然なので、自分の運転が上手くなったような気分になる。
一方、フォレスターのハイブリッドモデルであるアドバンスは、145ps&188Nmのエンジンに13.6ps&65Nmの小さなモーターがプラスされている。
いわゆるマイルドハイブリッドシステムで、モーターの存在感がない。
EV走行も低速域に限られ、アクセル操作が上手い人でないとEV走行を維持するのは非常に難しい。
本来ならば燃費で差を付けたいところだが、燃費値は14.0km/L(WLTCモード)と2.5Lエンジン車よりも0.8km/Lしかアップしていない。
しかも、困ったことにWLTCの高速モードになると、ハイブリッド車の16.0km/Lという燃費に対して、排気量の大きい2.5Lエンジン車の方が16.4km/Lと燃費で上回ってしまう。
ハイブリッド車はあまり力強さもなく、燃費も少々物足りない仕様となってしまった。
なお、2.5Lガソリン車の出力は184ps&239Nmと、なかなかパワフルだ。
RAV4とフォレスターを比べると、オンロードでの走りは、世界初の「ダイナミックトルクベクタリングAWD」や新開発の「E-Four」の恩恵もあり、RAV4の方がキビキビ感がある。
ハンドリングも、気持ちよい。
ただ、キビキビ感とは別のベクトルになるが、フォレスターの重厚感もなかなかのもの。
このあたりは好みによるので、購入時にはしっかりと試乗してみると良いだろう。
肝心の悪路走破性は、最低地上高の高さが勝敗を分ける。
RAV4は190~200mmなのに対して、フォレスターは220mm。
悪路であればあるほど、この微妙な差が走破性に大きな影響を与える可能性が大きい。
8.リセールバリュー比較
RAV4の評価は4.5点
フォレスターの評価は4点
SUV&ハイブリッド人気で、高値が期待できるRAV4 ハイブリッド
トヨタ車のリセールバリューは他社に比べて高値傾向にある。
さらにRAV4は人気のSUVなので、高値維持確実といったところだ。
まだ中古車流通量は少ないが、とくにハイブリッド車は非常に高値で取引されている。
もはや、ほとんど新車価格と変わらないくらいの価格で中古車が売られている。
上級のGグレード以上で、サンルーフや純正ナビが装備されていれば、かなりの高査定が期待できる。
ただ、少しだけ懸念材料がある。
RAV4の販売が非常に好調であるため、今後、中古車流通量が需要を上回る可能性があるのだ。
こうなると、価格がやや下がるかもしれない。
とくに、マイナーチェンジ後は注意が必要だ。
対するフォレスターは、安定した高値維持が期待できる。
これは、中古車流通量が多くないことも要因となっている。
しかし、懸念は未使用車の存在だ。
未使用車とは、メーカーやディーラーの都合で、買い手がいないのに登録した車両。
登録しただけなのだが、一度登録すると中古車扱いになるため、中古車店店頭に並ぶ。
色やグレード、装備などが好みに合えば、新車価格より大幅に安くなっているのでお買い得だ。
ただ、未使用車が多くなるとリセールバリューが下がる傾向にある。
スバルは、2019年度末や2020年度6~7月に自社登録を行っていて、未使用車がそこそこ流通している。
このままスバルが自社登録を行い、大量の未使用車が流通するようになると、フォレスターのリセールバリューが徐々に下がっていく可能性が高い。
9.まとめ・総合評価
RAV4の総合点は31点/40点
フォレスターの総合点は29.5点/40点
価格は高いが価値があるRAV4ハイブリッド。コスパに優れるフォレスター
悪路走破性能ではフォレスターが上回るが、走りの質や燃費など、総合力ではRAV4ハイブリッド(4WD)が大きく上回る。
スバルは、電動化技術の導入が非常に遅い。
実はすでに、スバルはトヨタとハイブリッド技術に関する提携を結んでいて、RAV4と同じレベルのハイブリッド車を送り出すことが可能なのだ。
マイルドハイブリッドシステムを使ったモデルを「e‐BOXER」と呼び、お茶を濁している場合ではない。
ハイブリッド車に関しては大きな差が付いているが、一方でガソリン車の比較では、フォレスターのコストパフォーマンスが光る。
やはり、エンジンが2.5Lであることが大きい。
RAV4よりパワフルなので、余裕あるクルージングが可能。
重厚感ある走りが楽しめる。
また悪路走破性能に関しても、オンロードではRAV4のAWDがやや上回るものの、やはりフォレスターが一歩リードする。
最低地上高がRAV4より大きくとられていること、そして長年こだわり続けているAWDシステムや制御が安心感を高めている。
端的にまとめると、こうだ。
ハイブリッド車が欲しいなら、絶対RAV4。
ガソリン車なら、フォレスター。
オンロードでの走りなら、RAV4。
悪路走破性なら、フォレスター。
これらをベースに、何を重視するか優先順位を付けて選ぶと良いだろう。
RAV4 | フォレスター | |
---|---|---|
総合得点(40点満点) | 31点 | 29.5点 |
1.燃費 | 5点 | 3点 |
2.価格 | 2.5点 | 3.5点 |
3.購入時の値引きしやすさ | 4点 | 4点 |
4.デザイン | 3.5点 | 3.5点 |
5.室内空間と使い勝手 | 3.5点 | 4点 |
6.安全装備 | 3.5点 | 3点 |
7.走行性能 | 4.5点 | 4.5点 |
8.リセールバリュー | 4.5点 | 4点 |
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スバル フォレスター
RAV4のカタログ情報
- 現行モデル
- 平成31年4月(2019年4月)〜現在
- 新車時価格
- 260.8万円〜450.3万円
RAV4の在庫が現在246件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。