日産ルークス新旧比較レビュー!装備・質感が大幅アップ

自動車ニュース / ガリバー

2020.7.20

日産ルークス新旧比較レビュー!装備・質感が大幅アップ

※本記事内に安全装備への言及がありますが、安全装備には作動条件や限界があります。機能を過信せず、安全運転を心がけましょう。

日産ルークス新旧比較レビュー!

日産ルークスの新旧比較レビュー。
日産が企画、三菱が開発・生産を担当した2代目デイズ ルークス。
デイズをベースにスーパーハイト系に仕上げ、好調な販売を記録した。
一方、日産が企画・開発、三菱が生産を担当した3代目ルークスは、安全装備や乗り心地も大幅に進化。
あらゆる面で優れた仕上がりとなっている。
今回はこの2代目と3代目を、内装・外装、安全装備面で比較評価する。

この記事の目次 CONTENTS
日産ルークスの歴史・概要
コンセプト&外装デザイン
安全装備
内装
走り、メカニズム
おすすめは3代目?それとも2代目?
新車値引き交渉のポイント
日産ルークスの価格・スペック

日産ルークスの歴史・概要

日産ルークスの歴史は複雑だ。
初代ルークスは、スズキからOEM供給されたパレットで、2009年に登場した。
この後2014年に、デイズ ルークスに車名を変更。
そして、現行モデルは2020年3月に発売が開始された。
このモデルから、デイズ ルークスからデイズの名が外され、ルークスに戻っている。
そのため、ルークスとしては2代目、デイズ ルークスを含むと3代目となる。
今回は、現行のルークスを3代目、デイズ ルークスを2代目と表現する。

2014年に登場した2代目にあたるデイズ ルークスは、日産にとって大きなチャレンジとなった。
日産と三菱の軽自動車に関する合弁会社、NMKVによるモデルだからだ。
主に日産が企画、三菱が開発・生産を担当している。
開発・生産を三菱が担当していることもあり、三菱色の強い仕上がりとなったこのモデル。
先に発売されていたデイズをベースにスーパーハイト系に仕上げ、販売面は好調となった。
ルークスは、日産・三菱に大きなメリットをもたらした。

2代目デイズ ルークス

しかし2016年に三菱の燃費偽装が発覚すると、一時期、販売が中止された。
販売再開後は、少々厳しい販売状況が続いたが、しばらくすると燃費偽装発覚前の販売台数に戻った。

そして、3代目ルークスは2020年3月に発売を開始。
先代デイズ ルークスとは異なり、日産が企画・開発を担当、三菱が生産を行った。

3代目ルークス

日産では、初の軽自動車開発。
かなり力の入ったモデルとなっており、同一車線内を維持し先行車に追従走行をする運転支援機能「プロパイロット」が用意されるなど、充実した装備を誇る仕上がりとなった。

コンセプト&外装デザイン

大きく見えるデザインと高い質感の3代目。躍動感と広さを感じる2代目

家族向けに、広い室内、便利で快適な使い勝手、誰もが楽しい移動空間、そして安全性を考え抜いてデザインされた3代目。
外観デザインは基準車の他に、他社のカスタムにあたるハイウェイスターが用意されている。

基準車のデザインは、スッキリとした上品さが魅力。
ツリ目のヘッドライトにより、精悍さを出している。

3代目のフロントフェイス

ハイウェイスターは、日産のデザインアイコンでもあるVモーショングリルを採用。
太めのフレームとすることで、力強さを演出した。
この他、基準車をベースに質感を高めたカスタマイズモデル、オーテックも用意されている。
どれも、洗練されたデザインだ。

対する2代目も、基準車とハイウェイスターの2タイプがある。
2代目のデザインは、室内の広さが感じられるように、グラスラウンドキャビンを採用。
ドア下部からリヤフェンダー、そしてバンパーに流れるようにつながるキャラクターラインが、ボディに厚みを与えている。

2代目のフロントフェイス

スーパーハイト系は背が高く幅が狭い。そのため、非常に不安定に見える。
しかしボディに厚みを与えたことで、安定感あるシルエットに仕上げている。
デザインについては、2代目の中でも特に後期のモデルは、3代目と比べてもそれほど古臭く見えない。

安全装備

安全装備は比べ物にならないほど進化した3代目

安全装備の進化は、日進月歩。
それゆえに、3代目は2代目に対して、比べ物にならないくらい進化した。

デビュー時、2代目の安全装備は非常に物足りないものだった。
自動ブレーキは無く、今では装着が義務化されている、横滑り防止装置も標準装備されていなかったのだ。
その後、対車両のみの簡易型自動ブレーキの装備から始まり、2018年の改良では歩行者検知式自動ブレーキが装備されるようになった。
この改良以降は、一定の安全性能を得ている。
2代目は、年式によって安全装備が大きく異なることがあるので、中古車購入時には必ずチェックする必要がある。

一方、3代目は、歩行者検知式自動ブレーキや踏み間違い衝突防止アシスト、車線逸脱防止支援システム、サイド&カーテンエアバッグなどが全車標準装備化されているので安心だ。
さらに一部グレードには、事故発生時にエアバッグ展開と連動し自動通報、専門のオペレーターが警察や消防への連携をサポートするSOSコールを装備している。
軽自動車の枠を超えた安全装備が用意されているのだ。

内装

2代目の広い室内空間を、さらに広大に進化させた3代目

2代目の室内は広大なものだった。
しかし、3代目はプラットフォーム(車台)を一新。
ホイールベースは2,495mmで、2代目より65mmも長くなった。
ホイールベースの長さは、室内スペースの広さに直結する。
そのため、3代目は2代目よりも、さらに余裕ある室内空間となった。

2代目の後席
3代目の後席

また、インテリアの質感も3代目は大幅に向上。
軽自動車を超えたレベルになっている。
2代目との差は、非常に大きい。
ただ、装備や質感が向上した分、車両価格も大幅にアップしている。

2代目のインパネデザイン
3代目のインパネデザイン

走り、メカニズム

静粛性と操縦安定性に優れ、クラストップレベルの乗り心地を誇る3代目

2代目、3代目ともに660㏄の直3エンジンであることには変わりはない。
しかし、開発が三菱から日産に変わったことで、3代目のエンジンは日産開発のエンジンとなっている。

2代目の出力は49ps&59Nmで、燃費は22.0km/L(JC08モード)。
ターボは64ps&98Nmで、燃費は22.2km/L。
一方、BR06型と呼ばれる3代目のエンジンは、52ps&60Nmを発揮、燃費は27.2km/L(JC08モード)だ。
ターボエンジンは64ps&100Nmで、燃費は22.6km/L。
それぞれ、このエンジンに小さなモーターがプラスされる。
また3代目は、全車マイルドハイブリッド仕様だ。

2代目のエンジン
3代目のエンジン

出力は2代目より、3代目が若干パワーアップしており、モーターの出力が加わっていることもあって、2代目よりパワフルに感じる。

しかし何より大きな差になっているのは、静粛性と操縦安定性だ。

3代目はマイルドハイブリッドなので、アイドリングストップ時からの再始動が非常に静か。
キュルキュルというセルモーターの音と、エンジン始動時の振動がほとんど感じられない。
アイドリングストップは幾度も繰り返されるので、この静粛性の差は大きい。
また、走行時の静粛性も3代目が圧倒的に優れている。

操縦安定性も、もはや比べ物にならないほどの差となっている。
2代目は、心地よさを重視したやや柔らかめな乗り心地だった。
しかしその割には路面の凹凸を吸収しきれず、常にグラグラと揺れていた。
カーブでは車体は大きく傾き、やや安定感に欠けていた。
しかし3代目は、やや硬めだが意外なほど乗り心地がよい。
路面の凹凸も、しなやかにいなす。
カーブでは、クルマの傾きを見事に抑え、安定した姿勢で走行できる。

2代目の運転席
3代目の運転席

このように2代目は、すべての面で3代目に劣るといった状態だ。
2代目は設計が古いため、仕方ない。
まして、3代目はこのクラスでも最新のモデルで、クラストップレベルの実力をもつ。

おすすめは3代目?それとも2代目?

予算が十分なら3代目

当然ながら、3代目は最新の新型車なので、すべての面で2代目を上回る。
これは、仕方のないことだ。しかもルークスの場合、3代目の進化の幅が大きい。
予算が十分なら、3代目を買った方が満足度は圧倒的に高い。

予算重視なら2代目

予算重視なら2代目という選択肢も悪くはない。デザイン的には古臭さを感じない。
おすすめは2018年5月の改良以降のモデルだ。
このモデルから、歩行者検知式自動ブレーキが装備されているからだ。

また、2代目の購入を検討するなら、登録済未使用車※もおすすめだ。
登録済未使用車とは、メーカーやディーラーの都合で買い手がいないのに届出(登録)してしまった車両で
一度、届出(登録)してしまうと中古車扱いになるが、ほとんど新車コンディションだ。
2代目はモデル末期時に大量の登録済未使用車を生み出しており、まだ大量に売れ残っている。
ハイウェイスターの中古車価格のボリュームゾーンは120~150万円くらいだ。
3代目のハイウェイスター新車価格が約170~190万円なので50万円くらい安く買える。

ただ、悩みどころは、この「50万円安く買える」という価値だ。
個人的には、多少無理してでも3代目をおすすめしたい。
性能差は、50万円をはるかに超えるものとなっているからだ。
軽自動車はリセールバリューが高いので、残価設定ローンや個人リースなどを使って購入するのもよい。

※初度登録された車両で、かつ使用または運行に供されていない中古車

新車値引き交渉のポイント

買い手有利なマーケット状況。新型車でも値引き対応中!

一般的に、新型車はデビューしてからしばらくの間は、値引きゼロが基本となる。
ところが現在は、新型コロナウイルスの影響で、クルマが売れない。
まして軽自動車は、さらに売れない状況になっている。
数少ない顧客を奪い合っているので、買い手が非常に有利な状態だ。
クルマの購入を考えているのなら、大幅値引きが狙える今が買い時といえる。

しかし、いくら買い手有利とはいえ、単純に商談していても、大幅値引きは期待できない。

しっかりとライバル車と競合させることが重要だ。
ルークスの場合、ライバル車はホンダN-BOXやダイハツ タント、スズキ スペーシアになる。
ルークスの商談前に、こうしたライバル車の見積りを2台分くらい取っておくことと良い。

初商談時には、「事前に見積りをとってあるライバル車が本命。ルークスは通りがかりに寄ってみた」くらいの雰囲気で商談を始めると良いだろう。
ルークスが本命であると、悟られてはいけない。
一定の説明を受けた状態で「ルークスもありかなぁ」とつぶやくと効果的だ。
営業マンは、「ライバル車から顧客を奪える」と思い、臨戦態勢になる。
そこで「予算がなぁ」とつぶやき、軽く値引きを要求してみよう。
営業マンによっては「どれくらいの値引きをご希望ですか?」と探りをいれてくるので、こちらの考えを悟られないように大きく「100万円くらい」などと答えるとよい。
そうすると「御冗談を…、そんな値引きは…」とくるので、「できる限りの値引きをお願いします」と答える。
その後、出てきた見積りを見て、多くを語らず「こんなもんなんだ…」と言って、一度家に帰る。
追って、営業マンから電話がかかってくるので「もう少しお願いします」と、さらに値引きを要求。
これを何度か繰り返すと、徐々に値引き額がアップするだろう。

また、まったく逆のやり方として、値引きの逆指定という技がある。
これは、「30万円値引きしてくれたら、今、注文書にサインする」というやり方だ。
事前に値引き可能な上限を調べておくことと、駆け引き上手な人におすすめ。
「今、購入を決めるので、この値引きでOKか責任者に確認してください」とプッシュしたい。
営業マンは「今、買う」という言葉に弱いからだ。

日産ルークスの価格・スペック

2WD(前輪駆動)価格

  • S 1,415,700円
  • X 1,546,600円
  • ハイウェイスター X 1,734,700円
  • ハイウェイスター Xプロパイロットエディション 1,843,600円
  • ハイウェイスター G ターボプロパイロットエディション 1,932,700円

4WD価格

  • S 1,549,900円
  • X 1,680,800円
  • ハイウェイスター X 1,868,900円
  • ハイウェイスター Xプロパイロットエディション 1,977,800円
  • ハイウェイスター G ターボプロパイロットエディション 2,066,900円
代表グレード ハイウェイスター G ターボ
プロパイロットエディション
全長/全幅/全高 3395/1475/1780 mm
ホイールベース 2495 mm
車両重量 1000 kg
最小回転半径 4.8 m
燃料消費率 JC08モード 22.6㎞/L / WLTCモード  18.8㎞/L
エンジン型式 BR06
総排気量 659cc
最高出力 (kW[PS]/rpm) 47[64]/5600
最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm) 100[10.2]/2400-4000
モーター型式 SM21
最高出力 (kW[PS]/rpm) 2.0[2.7]/1200
最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm) 40[4.1]/100
動力用主電池 種類 リチウムイオン電池
ミッション CVT
タイヤ 165/55R15

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員