- この記事の目次 CONTENTS
- 走りにこだわった4代目GS
- 国内不要論もあった4代目GS。息の根を止めたES
- 5代目新型レクサスGSは存在する?存在しない?新型ISがGSの代わりに?
- キャラクターを生かしたスポーティな内外装となった特別仕様車Eternal Touring
- レクサス車では珍しいお買い得感ある特別仕様車
- レクサスGS“Eternal Touring” 特別仕様車 特別装備一覧
- レクサスGS特別仕様車「Eternal Touring」価格
走りにこだわった4代目GS
レクサスは、グランドツーリングセダンであるGSの生産を2020年8月をもって終了すると発表した。
同時に4代目GS最後の特別仕様車といえるレクサスGS“Eternal Touring”を設定、さらに一部改良を施し発売を開始した。
初代レクサスGSは、1993年にデビューした。この当時、レクサスブランドは、現在のように専用車ではなく、トヨタブランドと同じモデルが売られていた。そのため、日本で1991年にデビューしたアリストがGSとして売られていた。
このアリスト、日本仕様には3.0L直6ツインターボである2JZ-GTE型エンジンを搭載。当時の自主規制ギリギリの280psを発揮。とにかくパワフルなスポーツセダンとして、話題になった。
この4代目GSは、走行性能にこだわったモデル。ドライバーが意のままにクルマを操る楽しさを追求。ドイツのサーキットであるニュルブルクリンクをはじめ、世界各国の道で100万kmを超える走り込みを行っている。
2代目レクサスGSもアリストと共通。その他、ハリアーとRXも共通モデルであった。北米でレクサスブランドが成功を収めていなこともあり、日本でもクルマ好きの中で、レクサスモデルの人気が急上昇。GSやRXと共通モデルだったアリストやハリアーに、輸入されたレクサスエンブレムを貼るカスタマイズが流行するほどだった。
そして、満を持して2005年に日本でもレクサス店が開業する。GSも2005年にフルモデルチェンジ。この3代目を期に、GSはレクサス専売モデルとなっている。
2012年には、現行モデルとなる4代目GSが登場。レクサスブランドのデザインアイコンであるスピンドルグリルを初採用した。
国内不要論もあった4代目GS。息の根を止めたES
3代目レクサスGSは、国内での発売以来、販売が低迷。大型セダンのLS、小型セダンのISの間にあり、やや中途半端なサイズ感や、セダン離れが進んでいたという逆風もあり厳しい戦いが続いた。また、価格も約550~780万円と高めだった。
3代目GSの販売低迷を受け、4代目GSのフルモデルチェンジ時に、国内導入見送り論まで出たが、レクサスは4代目GSを国内導入を決断。しかし、販売台数は低迷したままだった。
そんなGSの息の根を止めてしまったのが、2018年に導入されたレクサスESだ。北米では、人気モデルですでに7代目となっていた。ESは、GSとサイズ的にカニバリが発生することもあり、導入が見送られてきた。
4代目GSの販売が不振であること、そして7代目ESはトヨタの新世代プラットフォーム(車台)GA-Kが採用されて、パフォーマンスが劇的に向上。とくに、上質な乗り心地や室内の広さはGSを上回った。
スポーティなモデルが好まれる国内マーケット。だが、アメリカンラグジュアリーセダンの代表格ともいえるESの販売は好調に推移。このESの好調さが、ますますGSを窮地に追い込んでしまったのだ。ES登場後のGSの販売はさらに低迷していった。
5代目新型レクサスGSは存在する?存在しない?新型ISがGSの代わりに?
GSの生産終了というと、普通に考えると国内撤退とも思える。しかし、レクサスは撤退や国内での販売終了とは言っていないのが現状だ。
つまり、4代目GSの生産終了するが、5代目があるかもしれないという含みも残している。8月に4代目が生産を終了し、9月からは5代目新型GSがデビューというのも十分に可能性があるのだ。また、国内では販売しないものの、北米では5代目GSが登場というパターンもある。
その可能性を感じさせるのが、現行クラウンの存在だ。現行クラウンは、最新のGA-Lプラットフォームを採用。GSとクラウンは、ボディサイズが近い。同じGA-Lプラットフォームを共用することが可能だからだ。または、ISがボディを拡大し、GSの役割を果たすかもしれない。
キャラクターを生かしたスポーティな内外装となった特別仕様車Eternal Touring
今回投入されたレクサスGS 特別仕様車 “Eternal Touring”は、レクサスの走りの象徴である“F”から継承した数々のアイテムを採用した。
エクステリアでは、スピンドルグリルやアルミホイール、ドアミラーやリヤスポイラーなどにブラックの配色を施した。
GS450hとGS350 2WDの“Eternal Touring”には、オレンジブレーキキャリパーを採用。スポーツモデルらしい精悍なスタイリングとなっている。
インテリアは、GS Fで好評のアルカンターラ表皮やカーボンオーナメントパネルを採用。ドアトリムやメーターフードなどには、ブラックの内装色に映えるレッドステッチを施した。また、ドアトリムとステアリングの一部にもフレアレッドの表皮を配し、上質さとスポーティさを両立させている。
この特別仕様車Eternal Touringのベース車は、スポーツグレードのF SPORT。このベース車に、三眼フルLEDヘッドランプ、クリアランスソナー&バックソナー
アダプティブハイビームシステム[AHS]、ブラインドスポットモニター[BSM]など、数々のオプション装備をプラス。より、満足度の高い仕様となっている。
レクサス車では珍しいお買い得感ある特別仕様車
レクサスGS 特別仕様車 “Eternal Touring”GS450hの価格は9,000,000円となった。ベース車であるGS450h F SPORTの価格が8,630,926円。特別仕様車は約37万円高となっている。
プラスされたオプション装備の価格は、約41万円。これに、アルカンターラ表皮、特別仕様車用の塗装などが加わる。これらを含んで考えると、特別仕様車は価格アップを抑えお買い得感ある価格としていることが分かる。
ただ、元々GSは高級車だ。単純に価格が高い安いで購入を判断するクルマではないだろう。それでも、買い得感とい指標で判断するのであれば、確かに買い得感があるが、すでにモデル末期。このあたりをどう判断するかが難しい。
逆に、GSが気に入っていて購入を検討しているのであれば、特別仕様車“Eternal Touring”は積極的に選択したいモデルとなる。ユニークさという面では、際立った存在だ。
レクサスGS“Eternal Touring” 特別仕様車 特別装備一覧
- “F SPORT”専用スピンドルグリル(特別仕様車専用グロスブラック)/フレーム(特別仕様車専用漆黒メッキ)
- フロントバンパーサイドベゼル(特別仕様車専用グロスブラック)
- ラゲージドアガーニッシュ(特別仕様車専用漆黒メッキ)
- “F SPORT”専用リヤスポイラー(特別仕様車専用ブラック塗装)*²
- オート電動格納式ドアミラー(広角・自動防眩・鏡面リバース連動ラストメモリー付チルトダウン・メモリー・ヒーター付/特別仕様車専用ブラック塗装)
- フロント235/40R19+リヤ265/35R19タイヤ&“F SPORT”専用アルミホイール(特別仕様車専用ブラック塗装+ブラックナット)*³
- “F SPORT”専用オレンジブレーキキャリパー(フロント・リヤ/フロントLEXUSロゴ)*⁴
- 三眼フルLEDヘッドランプ(ロー・ハイビーム)&LEDフロントターンシグナルランプ
- ヘッドランプクリーナー
- “F SPORT”専用ディンプル本革ステアリング(パドルシフト付/特別仕様車専用ブラック×フレアレッド・レッドステッチ)&“F SPORT”専用ディンプル本革シフトノブ(特別仕様車専用ブラック・レッドステッチ)
- メーターフード/インストルメントパネル上部/センターコンソール/パームレスト/ドアトリム(特別仕様車専用アルカンターラ表皮・レッドステッチ)
- 特別仕様車専用カーボンオーナメントパネル(ブラック)
- “F SPORT”専用本革シート(運転席・助手席ベンチレーション機能・ヒーター付/特別仕様車専用ブラック・レッドステッチ)
- クリアランスソナー&バックソナー ・アダプティブハイビームシステム[AHS]
- ブラインドスポットモニター[BSM]
*² ボディカラーにグラファイトブラックガラスフレークを選択した場合、ボディカラーと同色。
*³ GS350“Eternal Touring”AWDは235/40R19タイヤ&アルミホイール(特別仕様車専用ブラック塗装+ブラックナット)。
*⁴ GS450h“Eternal Touring”、GS350“Eternal Touring”2WDのみ。
レクサスGS特別仕様車「Eternal Touring」価格
- GS450h 特別仕様車“Eternal Touring”2WD(FR) 9,000,000円
- GS350 特別仕様車“Eternal Touring” 2WD(FR) 8,000,000円/AWD 8,000,000円
- GS300h 特別仕様車“Eternal Touring” 2WD(FR) 7,500,000円
- GS300 特別仕様車“Eternal Touring” 2WD(FR) 7,100,000円
GSのカタログ情報
- 平成24年1月(2012年1月)〜令和2年7月(2020年7月)
- 新車時価格
- 510.0万円〜900.0万円
GSの在庫が現在13件あります
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