ホンダは、SUVのCR-Vをフルモデルチェンジした。新型CR-Vは、このフルモデルチェンジで5世代目になる。この5代目新型CR-Vには、初となるハイブリッド車が投入された。CR-Vは、主に北米マーケットで人気を集めているSUVだ。
- この記事の目次 CONTENTS
- ハイブリッド設定がないため売れなかった4代目CR-V
- SPORT HYBRID i-MMD初となる4WDも登場!
- 190ps!大パワーを発揮する1.5Lターボも用意
- 広い室内、ガソリン車に7人乗りを設定
- 予防安全装備であるホンダセンシングを全車標準装備化
- CR-Vを買うなら、ハイブリッド車がおすすめ
- ホンダ CR-V価格
ハイブリッド設定がないため売れなかった4代目CR-V
先代となる4代目CR-Vは、2011年から2016年まで発売された。すでに、SUVブームだったが、4代目CR-Vの販売は低迷。このクラスでは、完全にひとり負け状態だった。
売れなかった理由は、いくつかあるが、やはりはホンダ車に期待されるハイブリッド車が用意されていなかったことが大きい。また、当時、1クラス下のヴェゼルが大ヒット。営業もSUVはヴェゼル推しだったこともある。その後、2016年に北米では6代目CR-Vが登場したが、国内で人気のハイブリッド車を導入できなかったこともあり、導入が大幅に遅れていた。
そして、ようやくハイブリッド車の日本導入が可能となり、ようやく5代目新型ホンダCR-Vが投入された。このクラスのSUVでは、完全に出遅れたホンダだけに、ハイブリッドを得た新型CR-Vで国内販売の巻き返しを狙えるか注目だ。
遅れて登場した5代目新型CR-Vは、北米色の濃いSUV
その後、2016年に北米では6代目CR-Vが登場したが、国内で人気のハイブリッド車を導入できなかったこともあり、導入が大幅に遅れていた。
そして、ようやくハイブリッド車の日本導入が可能となり、ようやく5代目新型ホンダCR-Vが投入された。このクラスのSUVでは、完全に出遅れたホンダだけに、ハイブリッドを得た新型CR-Vで国内販売の巻き返しを狙えるか注目だ。
SPORT HYBRID i-MMD初となる4WDも登場!
新型ホンダCR-Vには、L15B型直噴1.5L VTEC TURBOと、2.0LのSPORT HYBRID i-MMDが用意された。
2.0LのSPORT HYBRID i-MMDは、CR-V初搭載になる。基本的にアコードやオデッセイ、ステップワゴンなどに搭載されたものと同じだ。このハイブリッドシステムは、3.0L V6自然吸気ガソリンエンジン並みの最大トルク315Nmをアウトプットする。
新型CR-Vは、SUVということもあり、車重はやや重め。ただ、これだけの最大トルクがあれば、力強い走りが期待できる。燃費性能、はクラストップとなる25.8㎞/Lを達成。力強い走りと低燃費を両立している。
ドライブモードは3つ!
SPORT HYBRID i-MMDのドライブモードには、「EVドライブ」「ハイブリッドドライブ」「エンジンドライブ」と3つのモードがある。走行状況に合わせて、複雑な制御を自動選択しスムースな走りを実現している。
また、SPORT HYBRID i-MMDには、初となる4WD機能が用意された。電子制御で、前後輪の駆動力を緻密に素早くコントロール。雪道など、滑りやすい路面で優れた走破性を実現した。この4WDの駆動力配分状況は、マルチインフォメーション・ディスプレーで確認できる。
190ps!大パワーを発揮する1.5Lターボも用意
ガソリン車には、ダウンサイジングターボのL15B型直噴1.5L VTECターボエンジンが用意された。基本的にステップワゴンなどで採用されているものと同じだ。だが、新型CR-V用に専用開発のターボチャージャーを装備し、190ps&240Nmをアウトプットする。ステップワゴン用に比べ、大幅に出力とトルクがアップされている。
ターボエンジンは、一般的に出力を上げると燃費が悪くなる。しかし、CR-Vでは空気抵抗を減らし効率化。また、シャッターグリルを採用。その結果、JC08モード燃費は15.8㎞/Lという低燃費性能とパワフルさを両立した。
新型CR-Vには、シビックから採用している新世代プラットフォーム(車台)を採用。この新プラットフォームは、基本骨格が大きく進化。ドライバーの意思通りにクルマが反応するように、ダイナミクス性能を磨き上げている。パワフルなエンジンと組み合わされたことにより、気持ち良い走りが期待できる。
広い室内、ガソリン車に7人乗りを設定
新型CR-Vのボディサイズは、全長4,605×全幅1,855×全高1,680mm、ホイールベース は2,660mmとなっている。先代CR-Vと比較すると全長が+70㎜、全幅+35㎜、全高(FF)-5㎜、ホイールベース+40㎜と、やや大きくなっているのが分かる。
ホイールベースの長さは、室内の広さに直結する。そのため、先代CR-Vより広大な室内空間になった。そこで、ガソリン車には3列目シートの7人乗りが用意された。このクラスで7人乗りを用意しているモデルは、三菱アウトランダー、日産エクストレイルだ。
荷室も広く、機能性も充実
CR-Vの荷室は、なかなか広い。5人乗りのガソリン車で荷室容量は561L。さらに、カーゴアンダーボックスが24Lもある。アンダーボックスは、小物の収納など、使い勝手が良い。
ハイブリッド車の荷室容量は499L。ガソリン車と比べるとやや小さい。アンダーボックスは用意されていない。荷室容量という点では、ガソリン車が有利になる。
予防安全装備であるホンダセンシングを全車標準装備化
新型CR-Vの安全装備は、高いレベルにある。まず、歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備であるホンダセンシングが全車標準装備されている。
さらに、渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロールや、後側方から車両との接触リスクがある場合、警報を発するブラインドスポットインフォメーション、そしてサイド&カーテンエアバッグも標準装備化されている。
CR-Vを買うなら、ハイブリッド車がおすすめ
ホンダCR-Vのグレード構成はシンプルだ。ハイブリッド車が2グレードで、それぞれFF(前輪駆動)と4WDを用意。ガソリン車も2グレードとなり、それぞれ5人乗りと7人乗り、そしてすべてにFFと4WDの設定がある。グレード名は、円となりがEXでMasterpieceが上級グレードとなる。
7人乗りはガソリン車しか選べない
まず、注意したいのは、7人乗りであることが最重要となると、ガソリン車しか選べない。ハイブリッドは5人乗りのみ。
こうなると、次はハイブリッド車かガソリン車かという選択になる。ガソリン価格の高騰や消費税アップ、自動車税制の変更などを考慮すると、やはりハイブリッド車を選びたい。
ネックなのは約55万の価格差
ただ、ガソリン車とハイブリッド車の価格差は、なんと約55万円もある。さすがに、これだけ価格差があると、燃費差による燃料費差では、とても回収できる金額ではない。
とはいえ、電動化技術が入ったクルマが続々と投入される時代だ。予算的に厳しいというのであれば、ガソリン車という選択も悪くはない。しかし、これからの自動車税制やガソリン価格の高騰を考えると、やはりハイブリッドという選択肢が最善だ。
リセールバリューもハイブリッド車に軍配
また、中古車でもハイブリッド車は人気が高い。そのため、買い換えるときのリセールバリューは当然ハイブリッド車の方が高くなるだろう。リセールバリューが上乗せされる分と、エコカー減税分を含めば、価格差は少し縮まる。
ホンダ CR-V価格
CR-Vの価格は以下の通り。
1.5 L DOHC VTEC TURBO
グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | 価格 |
EX | 5名 | FF | 3,230,280円 |
EX | 5名 | 4WD | 3,446,280円 |
EX | 7名 | FF | 3,421,440円 |
EX・Masterpiece | 5名 | FF | 3,591,000円 |
EX・Masterpiece | 5名 | 4WD | 3,807,000円 |
EX・Masterpiece | 7名 | FF | 3,814,560円 |
EX・Masterpiece | 7名 | 4WD | 4,030,560円 |
2.0L SPORT HYBRID i-MMD
グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | 価格 |
2.0L SPORT HYBRID i-MMD | 5名 | FF | 3,784,320円 |
HYBRID EX | 5名 | 4WD | 4,000,320円 |
HYBRID EX・Masterpiece | 5名 | FF | 4,145,040円 |
HYBRID EX・Masterpiece | 5名 | 4WD | 4,361,040円 |
CR-Vのカタログ情報
- 平成30年8月(2018年8月)〜令和4年12月(2022年12月)
- 新車時価格
- 323.0万円〜418.9万円
CR-Vの在庫が現在8件あります
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