人気中古車 SUV おすすめランキング2017冬

車の乗り換えや購入を検討している方で、車種選びにお悩み中の方へ。
コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、この冬中古車でおすすめのSUVを聞きました。

  • RANKING BEST 1三菱 アウトランダーPHEV

    三菱 アウトランダーPHEV

    度重なる燃費不正問題で、大きくイメージダウンした三菱。しかし、イメージは悪いがクルマの先進性という点では、クラストップレベル。アウトランダーPHEVのもつ先進技術は一流だ。ツインモーター4WDというユニークな技術は、近未来を感じさせる新たなクルマのカタチとして高く評価したい。そんな先進性あふれるアウトランダーPHEVは、中古車となるとかなり買い得感が出てくる。元々三菱車は、リセールバリューが悪い上に燃費不正問題でさらにリセールバリューを下げた。リセールバリューが悪いということは、中古車が安いということになる。アウトランダーPHEVのように優れた先進技術を搭載したモデルが、これほど安く買えるというのは中古車ならではだ。ブランドイメージさえ気にしなければ、満足度も高い。

  • RANKING BEST 2日産 エクストレイル

    日産 エクストレイル

    エクストレイルは2013年にデビューした。デビュー当時から、歩行者検知式自動ブレーキが用意されており、高いレベルの安全性能を誇っていた。2015年になると、2.0Lのハイブリッド車が登場。横置き用1モーター2クラッチ式のハイブリッドシステムを搭載したのは、国内でエクストレイルが初となる。また、少々狭いが3列目シートを用意したモデルもある。リセールバリューが高いため、中古車価格は高値維持だが、このクラスで歩行者検知式自動ブレーキが用意されており、FFの安価なモデルもあるなど選択肢が豊富だ。

  • RANKING BEST 3マツダ CX-5

    マツダ CX-5

    CX-5は、2017年2月に新型が発売される。マツダの起死回生ともいえる大ヒットモデルとなったCX-5は2012年に登場。フルモデルチェンジすることもあり、随分価格が下がってきて買い得感が出てきている。とはいえ、全体的にSUVは人気が高く、中古車価格も高めだ。ただ、CX-5にはこのクラス唯一のクリーンディーゼルが搭載されている。クリーンディーゼルエンジンは、420Nmという大トルクを誇り、大きく重いSUVとの相性は抜群。優れた低燃費性能と、燃料に安い軽油を使うことから経済性も高い。CX-5の場合、クリーンディーゼル車の人気が高いため、ガソリン車の2.0Lと2.5Lは意外とリーズナブルな価格になってきているのでお勧めだ。

中古車オススメランキングの3台を比較

燃費・価格
  • アウトランダーPHEV

    燃費不正問題があったので、マイナーチェンジ前のアウトランダーPHEVの燃費は、あくまで参考値になってしまうがハイブリッド燃費が18.6㎞/Lで、EV走行可能距離は60.2㎞となっている。最新モデルでは、ハイブリッド燃費が19.2㎞/LでEV走行可能距離が60.8㎞/Lとなっている。このEV走行可能距離があれば、日常のチョイ乗りや通勤くらいなら十分にEV走行だけで対応できガソリンを使う必要がない。電気はガソリンより安いので、とても経済的だ。2013年式は220~250万円という予算があれば、程度の良いモデルが選べる。新車価格からすでに100~150万円くらい安くなっている。先進技術が満載のPHEVがこの価格なら、まさにバーゲンプライスといえる。ただし、購入後は充電に対応する工事が必要だ。

  • エクストレイル

    2013年デビュー当時のエクストレイルは、2.0LのFF車で16.4㎞/Lとまずまずの燃費値となっている。その後登場したハイブリッド車は、20.6㎞/Lという燃費値となった。この数値は、ガソリン車よりそれほど差が無くなかなか微妙な燃費値となっている。2013年式で、エクストレイルの価格は200~230万円くらいが相場となっている。中古車としては、なかなか高値を維持しており、お買い得という訳ではない。ただ、これだけ高値を維持しているのであれば、高年式モデルを購入して短期で売っても、それほど損はしないだろう。

  • CX-5

    デビュー当時の2.2Lディーゼルの燃費は、FFで18.6㎞/Lという低燃費を実現。2.0Lガソリンは、FFで16.0㎞/L、2.5LはFFで15.2㎞/Lとなっている。ディーゼル車の燃費は優れているが、ガソリン車は標準的な燃費値となった。クリーンディーゼル車の中古車価格はやや高め傾向だが、かなり価格が下がってきているようで、2012年式が160万円台くらいから手に入る。新車価格から150万円くらい安くなった計算だ。これは買い得感がある。とくに、クリーンディーゼル車は、燃料に軽油を使うため、ガソリンに比べ20円/L程度安い。燃費も良く、燃料費も安いため、経済性は極めて高い。

装備・使い勝手
  • アウトランダーPHEV

    アウトランダーPHEVは、急速充電器に対応していたが、デビュー初期のモデルは急速充電口がオプション設定だった。このオプションの装着率が非常に高かったため、モデル途中で標準装備化された。そのため、稀に急速充電口がないモデルがあるので注意が必要。急速充電口が無いと、急速充電器が使えないので出先での充電が難しくなるなどアウトランダーPHEVの魅力を十分に引き出すことができない。また、100V AC電源(1500W)も一部車種を除きオプション設定されていた。この機能が付いたモデルは買いだ。アウトドアなどでは、テレビやレンジといった家電が使えるようになりなかなか便利。また、災害時には電源車として活躍できるようになる。安全装備面では、追突被害軽減ブレーキのみで歩行者検知式ではない。エアバッグ類では、サイド&カーテン、ニーエアバッグが標準装備されているので、一定の安全レベルはクリアしている。

  • エクストレイル

    エクストレイルには、デビュー時から歩行者検知式自動ブレーキである「エマージェンシーブレーキ」が用意されていた。最新モデルでは標準装備されている。当然、エマージェンシーブレーキが付いたモデルがお勧めとなる。エクストレイルの装備で弱点となるのが、クルーズコントロール。ライバル車のほとんどが、追従式クルーズコントロールを用意しているが、エクストレイルのクルーズコントロールは追従式ではないのだ。これでは、少々不便だ。追従式クルーズコントロールに慣れていてよく使うという人には、エクストレイルはお勧めできない。

  • CX-5

    CX-5には、歩行者検知式自動ブレーキは用意されていない。そのかわりに、低速域で対車両の簡易型の自動ブレーキは、ほぼ標準装備されている。これでは、装備されてないより良いといった程度なので、より安全性能を重視するのであれば、Lパッケージという選択になる。Lパッケージには、ミリ波レーダーを使った追突被害軽減自動ブレーキが装備され、ドライバーの疲労軽減に効果がある前走車追従式のレーダークルーズコントロールも装備されている。追従式のクルーズコントロールは、高速道路などで疲労軽減の役割も果たしてくれるのでお勧めだ。その他の安全装備では、サイドエアバッグが標準装備されているので一定のレベルはクリア。注意したい点は、初期モデルのナビだ。後付け感があり、機能的にも完全に古いといったレベル。マイナーチェンジ後のモデルには、マツダコネクトが用意され多機能になった。

走行性能・乗り心地
  • アウトランダーPHEV

    アウトランダーPHEVは、モータードライブの気持ちよさを凝縮している。モーターによるレスポンスの良い力強い走りが魅力だ。通常時はモーターのみでの走行になる。よりパワーが必要な時や、エンジンでの走行の方が効率的と判断した場合には、エンジンでも走行する。エンジンはあくまで発電用だが、効率を考えてモーターなのかエンジンなのかを選択し走る賢さを持つ。基本的にEV走行が中心となるため、多くの時間でEV走行になるため、車内の静粛性は高い。アウトランダーPHEVは、乗り心地重視のセッティングになっており、ガンガン走るというよりは、ユッタリと走るラグジュアリーテイストだ。シートも大型なので、ユッタリとしたドライブが楽しめる。また、前輪と後輪、ふたつのモーターを駆動して走る先進のツインモーターAWDが採用されているので走破性も高い。

  • エクストレイル

    大きく重いSUVなので2.0Lガソリン車は、余裕があるというよりは必要十分なパワーといった印象。4WDだとFFに比べると軽快感が薄れる。FFならセダンの代りとして乗ってみるのもいい。ハイブリッド車は、走りの質がより上質なものとなっている。ハイブリッド化により、ボディの剛性がアップ。ガソリン車よりも乗り心地は良好で、静粛性も高い。エクストレイルのALL MODE 4×4機能は、オートとロック、FFモードが用意されておりドライバーが選択できる。また、車体の上下の動きを予測し、エンジン(駆動力)とブレーキを制御することで、デコボコ道などでの車体振動を低減。乗り心地と安心感の向上を実現したアクティブライドコントロールなども装備され運転しやすいクルマになっている。

  • CX-5

    走りにこだわるマツダなので、SUVとはいえなかなかスポーティな走りをみせる。カーブでは、それなりにクルマが傾くのだが、傾くタイミングとスピードが絶妙なので、気持ちよく走ることができる。そして、なんといっても、国産SUVで唯一のクリーンディーゼルエンジンがアウトプットする420Nmという大トルクは、とにかく豪快な加速が魅力だ。それでいて、低燃費なのだから経済的だ。ガソリン車は2.0Lと2.5Lが用意されているが、車格的に2.5Lがお勧めとなる。2.0LでもFF車なら不満はないが、4WDになるとややパワー不足を感じるかもしれない。4WD機能はロックやFFといったセレクターが無く、オートのみの設定。クルマが自動で最適な駆動力を出してくれるので、十分な走破性をもつ。

デザイン
  • アウトランダーPHEV

    三菱 アウトランダーPHEV

    アウトランダーPHEVは、マイナーチェンジ後と前では大きくデザインが異なる。マイナーチェンジ前は、全体的に丸くユニークなデザインが採用されていた。なかなか個性的なデザインだったが、最新のSUVのデザイントレンドとは異なっていた。マイナーチェンジ後のモデルは、最新SUVトレンドを取り入れ、強面&迫力系デザインに変更されている。マイナーチェンジ後のデザインの方が、マーケットの評価は高いようだ。

  • エクストレイル

    日産 エクストレイル

    エクストレイルのフェイスデザインは、日産のデザインアイデンティティであるVモーショングリルが採用されている。先代エクストレイルのタフなSUVイメージは消え、洗練された都会派SUVとなった。多くのSUVのように必要以上に押し出し感や迫力を出そうとせずに、シンプルにまとめられていて好感がもてる。

  • CX-5

    マツダ CX-5

    CX-5はマツダの新世代商品群の第1弾として、マツダのデザインコンセプト「魂動(こどう)デザイン」が初採用されたモデルだ。何度か微妙なデザイン変更がされているものの、大きな変更はない。最新モデルは、やや洗練さが増した程度だ。CX-5のデザインは、いかにもSUVらしい力強さを表現しながら、躍動感もプラスされ大きく重いSUVの鈍重なイメージを感じさせない。デビューからすでに5年が経過しているが、あまり古臭く見えないのもデザイン力といったところだろう。

中古車値引き交渉術

リセールバリューを見越すなら、ハイブリッドやクリーンディーゼルを選ぶべき

SUVは世界的にも人気のカテゴリーで、日本でも徐々に人気が高まっている。新車同様に中古車でも高い人気となっていて、どのクルマも中古車価格は高め。中古車としては、旨みが無いような気がするが、中古車価格が高いということはリセールバリューも高いということ。短期の乗り換えなどでは有利となる。ただし、これからはSUVにも電動化技術がドンドンと入ってくる。もはや、単なるガソリン車は、リセールバリュー面でもあまり期待できない。今後、高いリセールバリューを期待したいのなら、ハイブリッドやクリーンディーゼルなどを選ぶといい。また、安全性能も重視される時代なので、自動ブレーキが装備されているものが尚よい。

車ごとに戦略を立て、商談に臨もう

アウトランダーPHEVは、燃費不正問題の影響で、新車・中古車とも売れていない。アウトランダーPHEVの在庫をもつ中古車店側から見れば、そう簡単に売れるクルマではない。そんな状況なので、かなり買い手が有利となるクルマだ。流通量が少ないので、同じクルマ同士を競合させることは難しいので、CX-5のディーゼル車やエクストレイルのハイブリッド車などと競合させて、値引きを引き出したい。注意したいのは、アウトランダーPHEVが本命であると知られない点だ。指名買いと分かると値引き額はアップしない。必ず先にライバル車の見積りをもって商談にのぞみ「結構安いのでちょっと見に来た」といった姿勢で商談してみるのがちょうどよい。商談期間は長めにとり、相手が痺れを切らせて値引き勝負に出てくるのを待つのもいいだろう。
マツダCX-5は、新車人気も落ち着いてきて、徐々に中古車価格が落ちてきている。ディーラー系の中古車は、未だ強気の値付けだが、一般の中古車店の方が安い傾向にある。同じ価格帯のCX-5同士をディーラーと一般の中古車店で競わせてみるのもいい。場合によっては、エクストレイルやフォレスターを入れるのも効果的だ。
エクストレイルも同様に、同じクルマで同じ価格帯のクルマ同士を異なる中古車店同士で競合させたい。近隣にそうしたクルマが無い場合、CX-5やフォレスターなども入れ競合するといい。エクストレイルの中古車価格は高値維持なので「予算重視で価格次第」というスタンスを崩さずに商談したい。

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  • 軽自動車ハイト

    燃費、小回り、街で乗るならやはり便利な軽。

  • 軽自動車スーパーハイト

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クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏
クルマ評論家 CORISM代表
大岡智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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