人気中古車 高級セダン おすすめランキング2017冬

車の乗り換えや購入を検討している方で、車種選びにお悩み中の方へ。
コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、この冬中古車でおすすめの高級セダンを聞きました。

  • RANKING BEST 1日産 スカイラインハイブリッド

    日産 スカイラインハイブリッド

    スカイラインハイブリッドは2014年に登場。すでに、北米では高級車ブランドのインフィニティQ50として発売されていた。そのため、スカイラインハイブリッドにもグリルなどにインフィニティエンブレムが装着されている。つまり、スカイラインは高級車ブランドであるインフィニティと同等のクオリティをもつ高級車ということになる。スカイラインハイブリッドは、3.5L V6エンジン+1モーター2クラッチ方式のハイブリッドシステムを搭載。圧倒的なハイパワーと低燃費を両立している。FR(後輪駆動)ということもあり、スポーティな走りも魅力的。しかし、国内のセダンマーケットは、もはや瀕死の状態。売れているのはクラウンだけだ。そのため、スカイラインハイブリッドは優れたクルマながら、中古車で買い得感がある価格で売られている。高級車ブランドであるインフィニティと同等のクオリティをもちながら、リーズナブルな価格なので、中古車としてお勧めの1台となっている。

  • RANKING BEST 2フォルクスワーゲン パサート

    フォルクスワーゲン パサート

    まさに、中古車で買うべき1台ともいえるクルマがパサートだ。パサートは、2015年にデビューしたばかりのモデル。フォルクスワーゲンブランドの中では、フラッグシップとなる高級車だ。最新のモデルということもあり、歩行者検知式自動ブレーキなどの安全装備やエアバック類も高いレベルにあり、安全性能は高いレベルにある。走行性能も乗り心地、操縦安定性などに優れて、クルマの総合力は非常に高い。海外での評価も高い。しかし、日本マーケットでは、歴代パサートは人気が無いのだ。そのため、中古車価格は驚くくらいに安い。クルマの性能は超一級なので、中古車としてはかなり買い得感がある。安くて良いクルマが中古車選びの鉄則とするならば、それに合致したモデルがパサートだ。

  • RANKING BEST 3ボルボ S60

    ボルボ S60

    デビュー当時から、高い安全装備を誇るS60は、2011年にデビューした。すでに、この当時から歩行者検知式自動ブレーキが用意されており、世界トップレベルの安全装備を得ていた。こうした歩行者検知式自動ブレーキのパイオニア的存在がボルボだ。このボルボの歩行者検知式の自動ブレーキ「ヒューマンセーフティ」は、デビュー当時、一部オプション設定だったが、後に全車標準装備されている。この装備は、今でもトップレベルの実力だ。ボルボは、リセールバリューが悪く、中古車になるとかなりリーズナブルな価格で売られている。優れた安全性能やデザインなど、クルマの総合性能は十分なレベルに達しているので、コストパフォーマンスに優れている。まさに、中古車で買うべき1台だ。

中古車オススメランキングの3台を比較

燃費・価格
  • スカイラインハイブリッド

    V6 3.5Lという大排気量エンジンにハイブリッドシステムプラスすることで、18.4㎞/Lとう燃費を実現したスカイラインハイブリッド。この燃費は、トヨタ系のV6 3.5L車の2倍近い燃費値だ。また、同じ1モーター2クラッチ式の輸入車2.0Lターボエンジンを搭載したハイブリッド車よりも、優れた燃費値になっている。ただし、海外ではインフィニティで売られているため、燃料がハイオクガソリン仕様となっていて、燃費が良くてもガソリン代がやや高くなるのが残念なポイントだ。スカイラインハイブリッドは、新車での人気が低いこともあり、中古車でも人気がない。その結果、リセールバリューも悪く中古車価格も安い。新車価格で500万円以上するモデルが、2014年式の高年式モデルでも300万円切っている中古車も少なくない。新車価格が500万円前後したモデルが、わずか2年で200万円くらい値落ちしている計算だ。最新のハイブリッド車で現行モデルなので、これは非常に買い得感が出ている。

  • パサート

    最新モデルには2.0Lターボが追加されたが、日本導入初期のモデルは割り切った仕様で、エンジンは1.4Lターボの1タイプしかない。燃費は20.4㎞/Lで、このクラスではトップレベルの低燃費を誇る。新車価格はエントリーグレードのトレンドラインが約330万円からと輸入車としてはリーズナブルな価格設定だ。パサートは、優れた操縦安定性、廣美とした室内など、クルマとしての完成度は非常に高い。ところが、人気が無く売れていない。その影響を受け、リセールバリューも悪く中古車価格はバーゲンプライスとなっている。2015年式のコンフォートラインで270万円程度から売られていて、1年で90万円程度安くなってきている。新車価格414万円のハイラインも330万円程度から狙える状態でかなり買い得感が出ている。パサートの場合、ディーラー系中古車の在庫がほとんど。一般の中古車店の方が安い傾向にある。そう簡単に売れるクルマではないので、ディーラー系中古車店でも、上手く商談すれば、更なる値引きも期待できるので買い得度はさらに増す。なんといっても、まだ出たばかりの新型車で、クルマの完成度は非常に高いので、デザインさえ気に入れば満足度は高い。

  • S60

    S60の燃費は、デビュー直後の1.6L車で、10・15モード燃費12.6㎞/L。モデル途中で改良され、JC08で13.6㎞/Lまで燃費を向上したが、それでも微妙な数値だ。最新の1.5Lエンジンは16.5㎞/Lまで燃費を向上させている。とりあえず、S60は燃費で買うクルマという印象ではない。燃費が良いというのであれば、やはりクリーディーゼル車だ。燃費は20.9㎞/Lという低燃費を誇るが2015年に登場したので、まだ少々高価だ。ボルボブランドは、全般的にリセールバリューが低い。とくに、日本ではセダンの人気がメルセデス・ベンツやBMWが中心ということもあり、S60系はさらにリセールバリューが低い。当然、中古車価格も安い。また、ボルボといえばワゴンというイメージが強いので、セダンは尚更リセールバリューが低くなっている。デビュー当時約375万円したモデルが、2012年式ですでに100万円を切ったモデルも出始めている。2013年式のT4で、すでに160万円くらいから選べるようになっている。新車価格は約380万円だったので3年で200万円以上値落ちした計算になる。この価格で、現行モデルであり、世界トップレベルの安全装備だった歩行者検知式の自動ブレーキ「ヒューマンセーフティ」が付いているのであれば、かなりお買い得といえるだろう。

装備・使い勝手
  • スカイラインハイブリッド

    スカイラインハイブリッドには、自動ブレーキ関連の安全装備「エマージェンシーブレーキ」が装備されているが、歩行者検知式ではない。この機能には、ミリ波レーダーが使われている。そのため、前走車追従式のクルーズコントロール機能があり高速道路などで便利で、疲労軽減の効果もある。歩行者は検知しないものの、その他の機能では、後側方衝突防止支援システム、車線逸脱防止支援システムなどもあるので一定のレベルはクリアしている。使い勝手面では、ハイブリッド用のリチウムイオン電池をトランク内に設置しているため、トランクがやや狭い。ゴルフバッグなど荷物を多く積むことがあるのなら、事前に自分の用途に合うかチェックしておく必要がある。また、一般的にスカイラインハイブリッドのようなFR(後輪駆動)車は、小回りが得意。しかし、スカイラインハイブリッドの最小回転半径は、5.6mと大きい。これはミニバン並みの数値なので、狭い駐車場や道などでは扱いにくい面がある。同じクラスのメルセデス・ベンツCクラスなどは5.1mとなっている。こうした部分は、メインマーケットを北米としたことの弱点でもある。

  • パサート

    パサートの安全装備は高いレベルにある。歩行者検知式の自動ブレーキ関連安全装備や、エアバッグ類は、どのグレードを選んで同じなので安心だ。エントリーグレードのトレンドラインは、純正ナビやリヤビューカメラが装備できない。また、スマートエントリーが無いなど、高級車としての満足感は低い。そうなると、コンフォートラインからが狙い目となる。使い勝手面では、586Lという広大なトランクスペースが個性を主張。この広大なスペースは、メルセデス・ベンツCクラスワゴンより広く使い勝手もよい。こうした基本的な使い勝手の良さは、さすがフォルクスワーゲンだ。狭いところでの取り回しの評価になる最小回転半径は5.4m。このクラスの標準的な数値といえる。

  • S60

    2011年デビューでありながら、S60にはこの時期では珍しい歩行者検知式の自動ブレーキ「ヒューマンセーフティ」が用意されていた。デビュー当時、オプション設定だったので、年式の古い車両は必ずヒューマンセーフティが装備されているか確認する必要がある。この装備が無いのであれば、S60を買う理由が無くなる。S60は、モデル途中から名称が「インテリセーフ10」に変更され、全車に標準装備された。T6 AWD系は、最小回転半径が5.8mとなっていて大型ミニバン並みの最小回転半径。その他のモデルも5.5mなので、狭い駐車場などでは苦労する。

走行性能・乗り心地
  • スカイラインハイブリッド

    スカイラインハイブリッドの走りは、爽快だ。システム出力は364psとパワフルで、とにかくスムースで速い。アクセルを踏んだ瞬間にモーターのトルクでクルマを押し出し、わずかに遅れてエンジンの回転が上がりパワーがついてくる。モーターがエンジンの反応遅れをフォーローしてくれるので、アクセル操作に対してレスポンスが良く、とても気持ちの良い走りが楽しめる。通常走行時では、アクセルを戻すと積極的にエンジンを停止し低燃費モードに入る。平坦路でのクルージングや低速時には、積極的にEV走行となり燃費向上を図る。スカイラインハイブリッドの魅力は、走りを楽しみたい時と低燃費走行時のメリハリがあることだ。また、モデル途中からステアリングと前輪が機械的につながっていない世界初のダイレクト・アダプティブ・ステアリング装備された。轍や路面状況によりステアリングが取られることがなくなり、高い直進安定性を誇るなど、安全性や疲労軽減にも役立つ。

  • パサート

    パサートの1.4ターボエンジンは、150ps&250Nmを発揮。必要十分といった出力で、速いというクルマではないが、車重が軽いこともあり十分な動力性能をもつ。走りの質感は、さすがフォルクスワーゲンといったところで極上だ。奇をてらったようなセッティングはされておらず、とても素直な操縦性をもち、快適さと軽快さを併せ持つフットワークを披露する。高い直進安定性など、ロングドライブでも疲労をあまり感じさせない安定感がある。まさに、高級車に相応しい乗り味だ。

  • S60

    S60のエンジンは、総じてパワフルな味付けが施されている。1.6Lターボも、燃費というよりパワー優先という感じで180psを発揮。2.0Lターボ車も、245ps&350Nmという出力をもち、ラフにアクセルを踏むと、トラクションコントロールがすぐに作動するほど力強い。さらに、3.0Lターボになると306ps&400Nmにもなる。このエンジンを搭載したモデルは4WD化されているので、ある程度パワーを分散して上手く使えているが、そのフィーリングはなかなか豪快。洗練されたデザインとは裏腹に、なかなか荒々しい加速をする。S60はかなりパワフルなフィーリングに仕上がっているものの、そのパワーはゆとりある走りのためと考えた方がよい。足回りやブレーキは、ハードな走りに適したものではないので、あくまでゆったりとしたクルージングのためのものだ。

デザイン
  • スカイラインハイブリッド

    日産 スカイラインハイブリッド

    鋭い猛禽類の目をイメージさせ、睨みつけるような個性的なフェイスがスカイラインハイブリッドの特徴でもある。また、シャープなエッジと複雑な曲面を組み合わせた、流麗さを感じさせるシルエットをもつ。北米向けに造られたクルマなので、日本人にとっては多少好き嫌いが明確にでるかもしれない。また、丸4灯のイメージが少し残っているリヤコンビネーションランプは、往年のスカイラインをイメージさせるので、まったくスカイラインであることを無視している訳ではない。国内のスカイラインファンも、少しは納得できるデザインとなっている。インテリアのセンターコンソールには、上8インチ、下7インチのツインディスプレイがユニークだ。

  • パサート

    フォルクスワーゲン パサート

    まさに、質実剛健といえる隙の無いカッチリしたデザインをもつパサート。ボルボS60のようにエモーショナルテイストは少ないものの高い完成度を誇っている。こうしたデザインを採用することで、長く乗っても古臭さを感じさせない。パサートも他のフォルクスワーゲン車と同様に、水平基調のグリルを装備。薄くややツリ目のヘッドライトは、睨みの効いた精悍さをアピール。先代モデルと比べると、かなり強面になったものの、随分スタイリッシュにもなった。全体のシルエットも伸びやかで、高級車らしいデザインだ。

  • S60

    ボルボ S60

    迫力&威圧系重視のデザインが多い中、ドイツや日本車にはない洗練されたデザインが、S60の魅力だ。多くのクルマの群れの中でも、ひと際際立つスタイリッシュなデザインは、まさに、スカンジナビアンデザインといった印象。素直にキレイなクルマと思える。人と同じクルマは嫌、という個性派にピッタリ。オーナーのセンスの良さを感じさせる。

中古車値引き交渉術

スカイラインハイブリッド、パサート、S60すべてに共通するのは、中古車の流通量が極めて少ないということだ。こうなると、同じ車種同士で競合させることができなくなる。そこで重要なのが、ライバル車との競合。このクラスのライバルは、この3車種の他に国産車ならクラウンハイブリッドとなる。輸入車なら、メルセデス・ベンツCクラス、BMW3シリーズ、アウディA4などが上げられる。中古車の場合、年式ではなくなるべく同じ価格帯のクルマを選び競合するといい。
スカイラインハイブリッドやパサート、S60の価格が安いということは、クルマは良いものの中古車として人気が無い。つまり、Cクラスや3シリーズ、クラウンハイブリッドなどの人気車と比較されると非常に厳しい戦いになるのは中古車販売店も理解している。だからこそ、こうした人気車と競合させることで、一定の値引きを引き出す。
値びきのコツは、あくまで、先にライバル車の見積りを取っておくことが重要。本命のクルマは最後に見積りを取りたい。ついでに見に来た程度で、特別安くなるのなら考えるといった姿勢でOKだ。あくまで、予算重視で商談したい。簡単に売れるほど人気が高いモデルではないので、ジックリと時間をかけて商談するといい。値引きが限界となったら、ディーラー系中古車店には有料の1年延長保証がある。一般の中古車店でも、延長保証があるのなら、こうした保証を無料でサービスしてもらうなどの交渉もお勧めだ。輸入車はとくに修理代が高価になるケースが多いので、こうした保証に入りリスクを避けるといいだろう。

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クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏
クルマ評論家 CORISM代表
大岡智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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