
- 目次
- ■ ベースとなるアルトはどんな車?
- ■ アルトの派生車アルトターボRSはAT専用
- ■ 5MT搭載でアルトワークスの復活!その昔引き起こした馬力自主規制とは?
- ■ アルトワークスのスペックや燃費、装備は?
- ■ アルトワークスの選び方は?ターボRSとどちらが良い?
- ■ スズキ アルトワークスの価格
ベースとなるアルトはどんな車?
アルトは、2014年12月デビューした。眼鏡のようなヘッドランプなどのユニークなデザインで話題となる。また、ハード面ではスズキの軽量化技術がいかに優れているかをアピールしたモデル。最も軽量なモデルで車重はわずか610㎏を実現。ライバル車であるダイハツ ミライースが730㎏。なんと、ライバルに対して100㎏以上軽量だ。
車重が軽ければ、軽いほど燃費には効果がある。こうした軽量化と低燃費技術により、アルトの燃費はガソリン車ナンバー1となる37.0㎞/Lを達成している。もちろん、軽量化は走行性能にも大きな影響を与えている。クルマが軽いので、とにかく走りが力強く軽快だ。こうしたことが高く評価され2015-2016日本カー・オブ・ザ・イヤーのスモールモビリティ部門賞を受賞している。
アルトの派生車アルトターボRSはAT専用

ただ、アルトターボRSには、5MTの設定がなくAGSと呼ばれる自動変速MTの設定しか無い。このAGSは、ターボRS用にチューニングされており、かなりクイックなシフトフィーリングをもっている。自動変速MTにありがちな空走感もかなり軽減されていた。しかし、スズキはAT免許が普及していることもあり、AT免許しかもっていない若年層が買うモデルと判断。AT免許でも乗れるAGSで十分と判断した。
確かに、マーケティング的には正しいかもしれない。しかし、マーケットやメディアからはMT車待望論が強く出始めた。スズキは、5MTそのものはすぐにでも用意できるが、販売台数やコスト面から、5MTの導入は難しいとしていた。だが、ついにターボRSから遅れること9ヶ月。ついに、5MTを搭載したアルトワークスがデビューした。まさに、マーケットに後押しされ登場した。
5MT搭載でアルトワークスの復活!その昔引き起こした馬力自主規制とは?
さて、今回のアルトワークスは、単にターボRSの5MTモデルではない。ワークスという車名が15年ぶりに使われている。アルトワークスはその昔、ハイパワーのターボエンジンを搭載し4WDの設定もあった。そのパワフルさは群を抜き、軽スポーツカーの代名詞となると同時に、軽スポーツモデルの馬力戦争にも発展した。そのため、多くの競技車両にも使われるほどだった。しかし、そのパワー戦争があだとなる。最終的に、軽自動車馬力自主規制が始まり、軽スポーツモデルはドンドンと姿を消していくことになる。
その歴史あるワークスの名を受け継ぐ以上、中途半端ではダメ。まず、5MTは専用開発。1~4速はクロスレシオ&ショートストローク化しスポーツ走行向きとした。また、AGSも用意されている。
アルトワークスのスペックや燃費、装備は?

さて、アルトワークスの燃費。アルトターボRSは670㎏で25.6㎞/Lでワークスは690㎏で23.6㎞/L。車重はそれほど変わらず燃費は随分悪くなっている。この数値から、ワークスの燃費が悪くなっている分、どこかでパワーやトルクがカタログ値以上であったり、フィーリングがターボRS以上であることに期待したいものだ。スポーティな演出面として、ターボ過給圧の高さに応じて色が白から赤に変化するブーストインジケーターをメーター内に装備した。
パワーこそ64psなので、ハンドリング性能こそがワークスの命ともいえる。ステアリング操作に対し、さらにキビキビとリニアに応答する操作性、ロールスピードを低減しコーナリング時の挙動変化をさらに抑えた安定性、より手応えのあるダイレクトな操舵感を目指した専用チューニングしたKYB製ショックアブソーバーを装備。また、ホイールリム幅を拡大。曲がり易さを向上させた15インチアルミホイールを装着した。
そして、ワークスのインテリアでもっとも注目したいのがシート。レカロが2脚標準装備されている。シートは、スポーツ走行時の高い旋回Gから体を支えてくる重要なパーツ。ドライバーをシッカリと支えることができるから、スポーツドライビングができるというもの。ある意味、かなり贅沢なシートといえる。
アルトワークスの選び方は?ターボRSとどちらが良い?
スズキ アルトワークスの価格は1,509,840円(5MT/5AGS)。AGS車には低速域の自動ブレーキが標準装備されている。気になるのは、ターボRSとの価格差だ。価格差は約22万円ワークスが高価な設定。エンジンの出力にほとんど差がないのに、これだけ高価になる要因はやはりレカロシートだろう。いくらレカロとはいえ、22万円高は少々高価。そうなるとターボRSの価格の安さが際立ってくる。
どうしても5MTでなくてはならないのであれば、今のところワークスという選択になる。エンジンの出力差も微妙なので、レカロシートが必要なくAGSで良いのなら、22万円の価格差分をチューニング費用としてみるのもいいだろう。マフラーやCPなどのチューニングくらいできそう。そうすれば、パワーアップは確実なので、かなりホットな走りが楽しめる。軽くチューニングして150万円で楽しめるスポーツモデルというのも珍しい。
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スズキ アルトワークスの価格
・2WD 5MT/AGS 1,509,840円
・4WD 5MT/AGS 1,617,840円
アルトのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和3年12月(2021年12月)〜現在
- 新車時価格
- 94.4万円〜161.3万円
アルトの在庫が現在52件あります
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