三菱アウトランダー三菱自動車はニューヨークショーで、大幅改良を施した2016年モデルの「アウトランダー(北米仕様車)」 を世界初公開した。




アウトランダーってどんな車?


現行の2代目アウトランダーは、2012年にデビューしたモデル。比較的早い段階から、自動ブレーキ関連の予防安全技術「e-Assist」を装備するなどし話題となった。また、4WDをウリにする三菱らしくこだわった電子制御4WDシステムを搭載していた。まず、ガソリン車がデビューした後、先進技術の塊ともいえる4WD機能を備えたアウトランダーPHEVがデビューした。

ガソリン車の仕上がりも良く期待されたものの、ガソリン車はほとんど売れなかった。販売のほとんどがPHEVとなった。やはりPHEVという先進技術や、当時、多額の補助金が出ていたこともあり現在もコンスタントに売れている。

そんな三菱アウトランダーの北米仕様2016年モデルが公開された。ひと目で分かるように、フロントデザインなどが大幅に変更されている。フロントまわりは、歴代パジェロで培ったデザインを継承・進化させた「Dynamic Shield」と呼ばれるテーマでデザインされ、大きく開いたロアグリルの台形デザインが、SUVらしい安定感あるフォルムを創り出している。なかなかアクの強いワイルドなフェイスになった。このフェイスになったことで、SUVらしい力強さもアップしている。

三菱アウトランダーインテリアは、それほど大きな変更はない。インパネのメーターフードにステッチを追加。黒基調のインパネ&ドアトリムオーナメントパネルを配すことで、シックで落ち着きのある上質さにこだわった内装とした。

販売が不振なクルマは、マイナーチェンジ時にこうしたフェイスチェンジを行って大きくイメージチェンジさせるが、アウトランダーはそれだけではない。なんと、静粛性、乗り心地、操縦性、加速性能を向上させる約100ヵ所におよぶ改良を施した。これほど改良点が多いと、マイナーチェンジ後のモデルは全く違うクルマのようになっている可能性が高い。

日本でも6月にマイナーチェンジ予定!100ヵ所にも及ぶ改良?


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まずは、ボディ関連。吸遮音材・制振材やダイナミックダンパーを追加し、30ヵ所以上を改良。その結果、エンジン音、ロードノイズ、風切音を大幅に低減。より静かで快適な車内となった。

そして、ミッションだ。新世代CVTを搭載し、エンジン制御とCVT制御の協調制御を最適化。エンジン回転上昇に対してリニアな加速を実現した。また、CVTには流行のATのようなフィーリングをもつステップアップシフトを採用した。

走りの質感を高めるシャシーの改良では、サスペンション取付部の剛性を向上。ステアリングホイールやサスペンションからの入力を正確にボディに伝えることで、操舵感・操舵に対する応答性と正確性を向上。また、リヤのショックアブソーバーのシリンダーを大径化し、走行安定性と乗り心地を向上させた。

こうした多くの改良により、アウトランダーは大きく進化したはずだ。恐らく2015年6月には、国内のアウトランダーもマイナーチェンジされる予定だ。基本的に北米仕様と同様な変更が施されているはずだ。ガソリン車のアウトランダーがマイナーチェンジするのであれば、当然、アウトランダーPHEVもマイナーチェンジとなる可能性が高い。アウトランダーPHEVは、昨年のパリショーでコンセプトモデルであるアウトランダーPHEV Concept-Sが公開されていることから、そうしたデザインが採用されている可能性もある。

何にせよ、100ヵ所にも及ぶ改良で、大幅にアウトランダーは進化するだろう。もし、SUVの購入を考えているのなら、アウトランダーのマイナーチェンジ後にしたほうが良いだろう。とくに、他のメーカーにはないPHEVはユニークなモデルだけに注目だ。こうした新世代エコカーやSUVは、リセールバリューが期待できるので小まめに情報をチェックして購入したい。


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