初代モデルをイメージする可愛らしいデザインはインテリアにも共通している。
最新のクルマであるだけに、オーディオやエアコンなどの快適装備が用意されているが、それらも含めてクラシカルな雰囲気のある独特のデザインが採用されている。
メーターは速度計と回転計が同じ軸で動くタイプが採用された。ホワイトのステアリングホイールやダッシュボードの前面にもホワイトのパネルが採用され、現代のクルマにはないフィアット500ならではの室内空間が作られている。
空間の広さはボディサイズの割には十分といえ、運転席や助手席の広さは満足できるもの。日本の軽自動車と違って運転中に助手席の人の体に手が触れたりすることはない。ただ、後席の空間は乗降性も含めてちょっと厳しい。身長170cmの乗員が座ったら頭がつかえるくらいだから、子供用の席と割り切って考えるべきだろう。
装備の充実度は高い。試乗したのがラウンジSSという発売を記念した特別仕様車だったこともあって、CDプレーヤー付きのMP3オーディオ、フルオートエアコン、リヤパーキングセンサーなどが標準で装備される。
安全装備もニーエアバッグを含めた7つのSRSエアバッグを始め、ABS+EBD、ESP、アンチサブマリニングシートなどが全車に標準で装備されている。