8代目 S130型 トヨタ クラウン誕生 

トヨタ クラウン 歴代モデル【8代目クラウン S130系】

3ナンバー専用ワイドボディ登場

トヨタ クラウン 歴代モデル【8代目クラウン S130系】

1987年、バブル経済の真っ只中でデビューしたのが8代目S130系「クラウン」。従来型のクラウンでは、5ナンバー標準ボディに大排気量エンジンや大型バンパーを取り付けることで3ナンバー化していたが、このモデルでは、シリーズ初となる3ナンバーワイドボディー(4ドアHT車)が登場した。エンジンラインナップは、後に<セルシオ>にも採用されたV型8気筒4000ccエンジン1UZ-FEを最上級モデル「ロイヤルサルーンG」に搭載し、その他3.0L、2.5L、2.0L、2.4Lディーゼルが用意される。また、電子制御エアサスペンションの採用やエレクトロマルチビジョン(ナビゲーション機能&テレビ)、トラクションコントロールなどの装備が登場した。

格別の誇りと歓び

 特にイメージカラーだったパールツートン「V8マルチ」モデルは人気が高かった。このV8エンジン搭載車が後の「クラウンマジェスタ」に受け継がれる。用意されるボディラインナップとしては4ドアHTとセダン、ワゴンとなっており、セダンは1995年S150系登場まで、ワゴン(バン)は1999年「クラウンエステート」デビューまでの長期間にわたり継続して、生産販売された。

written by ダーワ教授

8代目クラウン あれこれ

■発売期間:昭和62(1987)年〜平成3年(1991)年
■主な型式:MS137、MS135、GS131、JZS130、UZS131、GS136
■広告キャッチコピー:「満たされて 新しいクラウン」「格別の誇りと歓び」
■絶版中古車市場相場目安 10〜80万円
■登場作品 映画「踊る大捜査線」「ソナチネ」
トヨタ クラウン 歴代モデル【8代目クラウン 4ドアHT S130系後期】
クラウン史上初めて3ナンバー専用ワイドボディとして登場した8代目クラウン HT S130系後期型 従来のモデルでは、排気量やバンパーなどで3ナンバー化されていた。
トヨタ クラウン 歴代モデル【8代目クラウン 4ドアHT S130系後期】
3ナンバーワイドボディ化に伴い、ヘッドライトやテールランプ、バンパーなども専用品となった。
トヨタ クラウン 歴代モデル【8代目クラウン セダン S130系前期】
8代目クラウン セダン S130系前期型 このモデルを最後に鉄製バンパー、丸目4灯ヘッドライトが姿を消した。
トヨタ クラウン 歴代モデル【8代目クラウン セダン S130系前期】
8代目クラウン セダン S130系前期型 HTは3ナンバー専用ボディが登場したが、セダンは、3・5ナンバー共にボディは共通。
トヨタ クラウン 歴代モデル【8代目クラウン セダン S130系前期】
8代目クラウン セダン S130系前期とHTに採用されたタールデザインは、次のS140系のデザインにも影響を及ぼすことになった。
トヨタ クラウン 歴代モデル【8代目クラウン改ピックアップトラック S130系前期】
番外編として、ワゴン・バンベースにピックアップにカスタムされた1台。バンをベースに霊柩車などに架装されたモデルも多い。

当時のライバルモデル

ライバルモデル【日産 セドリック 4ドアHT Y31系後期】
VG20型ツインカムターボと国産乗用車初の5ATが搭載され話題になった日産 セドリック HT Y31系後期型
ライバルモデル【日産 セドリック セダン Y31系前期】
日産 セドリック セダン Y31系前期型 3ナンバーワイドバンパーに低グレート用黒色フェンダーミラーが妖しさを醸し出している覆面パトカー仕様。
ライバルモデル【日産 セドリック セダン ロング Y31系後期】
日産 セドリック セダン改ロング Y31系後期型 オーテックジャパンによりストレッチされたモデル。他にもオーテックリムジンなどもあった。
ライバルモデル【三菱 デボネアV S12系】
メルセデスベンツなどを手掛けるAMGによるチューンドモデル三菱 デボネアV S10系 登場時からインパクトは今なお健在。
ライバルモデル【マツダ ルーチェ 4ドアHT HC系】
マツダを代表するフラッグシップセダンとして一時代を築いたルーチェ HT HC型 このモデルを最後に後継モデルとして、センティアが登場するが、コチラもすでに絶版。
ライバルモデル【マツダ ルーチェ セダン HC系】
そのスタイルから広島ベンツなどという愛称でも呼ばれたマツダ ルーチェ セダン HC型 営業車向けには1995年まで販売された。

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    達人プロフィール: ダーワ教授
    職業:生きるクルマデータベース、世界の車種・グレードすべての知識を持つ恐ろしい奴。
    中古車情報誌から、自動車販売店・解体屋・ミニカー屋など現場の世界と転々と。基本的に車好きが抜けないようで中古車ブローカー(本人認識無し)と貿易輸出業などを掛け持ち、現在に至る。車の趣味嗜好も偏っており、車と共に本人的にも社会的不適合車(者)です。趣味と...