今や世界的に人気のジャンルとなっている「乗用車のような快適性を持つSUV」の先駆けとなったモデルだ。海外では『レクサスRX』として販売されている。クルマ全体の質感に対する評価は高く、高級サルーンとして使っているユーザーも多い。ハイブリッド仕様はハリウッドスター御用達。なお次期モデルからハリアーが日本市場でレクサス扱いとなる模様。リーズナブルな値段でハリアーを買える今は案外狙い目かもしれない。
ライバルとなるのは同じトヨタのヴァンガード、日産ムラーノ、マツダCX−7あたりだろう。各車の特徴を簡単にまとめると「ハリアー=高級感とブランドイメージでは群を抜く」。「ヴァンガード=3列シート7人乗り仕様を選べるなど道具として優れている」。「ムラーノ=好みさえ合えば個性的な内外装が魅力。モデルチェンジ近い」。「CX−7/スポーツ性の高いスタイルと走りが売り。カーナビ付きであることを考えればリーズナブルな価格設定。ブランドイメージはちょっと低い」といったところ。客観的に分析しても、登場から5年となるハリアーの実力は依然高い。前出の通りモデルチェンジが2008年。それさえ問題なければ、長く乗るつもりでどうぞ。今なら値引きも期待出来る。
エンジンバリーションは2.4リッターの4気筒と、3.5リッターV6、そしてハイブリッド(3.3リッターV6+前後のモーター)の3種類。FF車を選ぶなら燃費の良い2.4リッターを推奨しておく。首都圏からスキー場に行く程度ならスタッドレスタイヤを履くくらいで雪道対策は十分だろう。重量増となる4WDを選ぶ場合、パワーに余裕ある3.5リッターが望ましい。どのエンジンであっても、ベーシックな『Gグレード』で何ら不満は出ないだろう。ハイブリッドは市街地燃費で大きなメリットがあるものの、2トン近い車重もあり高速道路での燃費はそれほど期待できない。丁寧に走ればECO。飛ばしてしまうと、せっかくのハイブリッドも性能を引き出せないので注意。