ハリアーのグレードごとの違いは?価格・燃費・装備比較とおすすめモデル

ここでは、トヨタのハリアーについてグレードごとの価格・燃費・装備の違いを解説。人気・おすすめグレードもご紹介しています。

ハリアーのグレード選択のポイント

ハリアーのグレードごとの違いは?価格・燃費・装備比較とおすすめモデル

幅広い年代から人気のあるミッドサイズSUV「ハリアー」。グレード選択のポイントは、以下の通りです。

  • ハリアーのグレードは4展開
  • 人気グレードは「Z系」
  • コストと装備のバランスを取るなら「G」

ハリアーのグレード一覧(価格・燃費)

ハリアーのグレードは、S/G/Z/Z Leather Packageの4展開。パワーユニットや駆動方式の違いも踏まえると、モデルの選択肢は計14種類です。
※価格等の情報は、2025年3月20日時点のガリバー「車カタログ」より引用

【ガソリン車】

グレード 駆動方式 新車時価格 燃費
S 2WD 312.8万円 15.4km/L
G 2WD 352.9万円 15.4km/L
4WD 372.9万円 14.7km/L
Z 2WD 403.8万円 15.4km/L
4WD 423.8万円 14.7km/L
Z Leather Package 2WD 433.8万円 15.4km/L
4WD 453.8万円 14.7km/L

【ハイブリッド車・PHEV】

グレード 駆動方式 新車時価格 燃費
G 2WD 411.9万円 22.3km/L
4WD 433.9万円 21.6km/L
Z 2WD 462.8万円 22.3km/L
4WD 484.8万円 21.6km/L
4WD 620万円
※PHEV
20.5km/L
Z Leather Package 2WD 492.8万円 22.3km/L
4WD 514.8万円 21.6km/L

同じパワートレイン・駆動方式の場合、グレード間での車両価格の違いは以下の通りです。

  • S→G:約40万円
  • G→Z:約50万円
  • Z→Z Leather Package:約30万円

燃費に関してはグレードごとの違いがなく、パワーユニットと駆動方式のみでの違いとなります。ガソリン車とハイブリッド車の燃費差は、約7km/Lです。

ハリアーのグレードによる主な違い

以下に、ハリアーのグレードごと(※PHEVを除く)の主な違いを一覧でまとめました。

ハリアーのグレードごとの違いの説明の一覧図

Sグレードは内外装の加飾や装備が最低限に抑えられ、Gグレードはインナーミラーやワイパーといった実用的な装備の性能がアップします。また、Gグレードはオプションによる装備選択の余地が大きいです。

Z系グレードは内外装のデザイン性が高く、パノラマルーフの装着も可能。安全装備も充実しています。Z Leather Packageは、シートヒーターなどの快適装備も整っています。

画像で見る違い①フロント

ハリアーのグレードの違いの例:フロントの比較画像

ここでは、廉価グレード「S」と上位グレード「Z」で主な違いを比較します。

デザインや機能性の違いは、ヘッドランプの種類やデイタイムランニングランプの有無、フォグランプの有無など多岐にわたります。
なかでもグレードの違いが分かりやすいのは、フロントバンパーとホイールのデザインです。また、リヤの部分でも触れますが、ドアハンドルの色も異なります。

画像で見る違い②リヤ

ハリアーのグレードの違いの例:リヤの比較画像

SグレードとZグレードを後ろから見たときの主な違いで挙げられるのは、ドアハンドルの色とストップランプの長さ、リヤバンパーのデザインです。
特に、ストップライトの長さはS/GグレードとZ系グレードで大きく異なります。

画像で見る違い③メーター等

ハリアーのグレードの違いの例:メーター画像の比較

S/Gグレードのメーター部分は7.0インチ、対してZ系グレードは12.3インチで、デザインも全く異なります。ディスプレイオーディオのサイズはS/Gグレードが8.0インチ、Z系グレードが12.3インチです。

Gグレードに関しては、メーターもディスプレイオーディオもオプションでZ系と同じものに変更できます。

ハリアーの各グレードの特徴

ここからは、ハリアーの各グレードの特徴を解説します。
※PHEVの「Z」の解説は除きます。

Sグレード(312.8万円)

ハリアーのSグレードの車両画像

Sグレードはハリアーの廉価グレードであり、2WDのガソリン車のみの設定です。

  • 価格重視で必要な装備を整えたグレード
  • 全体的に加飾が少なく、シンプル
  • 17インチタイヤ装着
  • ディスプレイオーディオ等の種類を選べない

ハリアーのSグレードは、左右独立型フルオートエアコンなど廉価グレードながら一般的な車の中間グレード相当の装備を整えています。
しかし、ハリアーに対しては高級感や上質感を求めるユーザーも多いです。加飾が少なく、快適装備も多くない点では物足りなさを感じる人もいるでしょう。

Gグレード(352.9万円~)

ハリアーのGグレードの車両画像

Gグレードは適度にデザイン性が高められており、オプションで装備をグレードアップすることも可能です。

  • バンパー部分などの加飾が増える
  • 内装部分に関しても加飾が増える
  • 18インチタイヤ装着
  • ホイールデザインもスタイリッシュに
  • シートの素材や機能性もグレードアップ
  • ディスプレイオーディオなどの変更も可能

同じSグレードのガソリン車(2WD)と比べて価格は40万円ほどアップしますが、デザインはかなりZ系グレードに近づきます。また、Sグレードに比べてインナーミラーやワイパーの機能性も高いです。

Zグレード(403.8万円~)

ハリアーのZグレードの車両画像

Zグレードは、ガソリン車でも新車時価格が400万円以上と高価です。しかし、ハリアーらしい上質感や高級感を味わえます。

  • 19インチタイヤ装着
  • ストップランプがロングタイプに
  • ディスプレイオーディオ等が大画面&高性能に
  • パノラマルーフをオプションで選択可
  • 安全装備も充実

Zグレードはストップランプの長さが変わり、よりスタイリッシュに仕上がっています。また、パーキングサポートブレーキ(後方車両)やブラインドスポットモニター等の安全装備も充実しています。高級車の人気オプションであるパノラマルーフも装着可能です。

Z Leather Package(433.8万円~)

ハリアーのZ Leather Packageの車両画像

Z Leather Packageは、Zグレードをベースに車内の質感や快適装備をさらに充実させたグレードです。

  • シート素材に本革を使用
  • ステアリングヒーターやシートヒーター装備
  • シート位置の記憶機能を装備

ハリアーでは、この最上位グレードのみにヒートシーターが装備されています。また、シート位置の記憶や助手席の位置調整を電動で行える点などは、このグレードならではの特徴です。

ハリアーの中古車を見てみる|ガリバー

ハリアーのおすすめグレードは?

ハリアーを購入するのであれば、基本的にGグレード以上をお勧めします。

見た目と価格のバランスでは「G」

「装備は程々のレベルでハリアーらしい上質感がほしい」という場合は、Gグレードをお勧めします。

Gグレードで基本的な車両価格を抑えつつ、メーター部分とディスプレイオーディオをグレードアップ(オプション価格6万円弱)するだけでも、見た目はかなり整います。

リセールも考えるなら「Z系」

ハリアーで最も販売台数が多いのは、Z系グレードといわれています。ハリアーならではの高級感や快適性を味わうため、コストを惜しまず上位グレードを選ぶ人が比較的多いようです。

ハリアーのような高級SUVではパノラマルーフの存在が評価されやすいので、買い替え時のリセールを考えるならZ系が良いでしょう。

中古でZ系を購入する選択肢も

新車で予算オーバーの場合は、敢えて中古車で上位グレードを買うのもおすすめです。特に、ハリアーのような高級SUVの場合は、その上質感を味わう上でも上位グレードの購入をお勧めします。

中古で購入する場合のおすすめは「ハイブリッドZ」です。ハリアーのハイブリッド車はかなり高価ですが、パワフルな走りと静粛性の高さを両立しています。

Q. ガソリンとハイブリッドはどちらが良い?
ハリアーのガソリン車とハイブリッド車は、同じグレード・駆動方式で約60万円の価格差があります。走行距離がよほど長い人でない限り、ガソリン代で車両価格の差を埋めるのは困難でしょう。価格重視で考えるなら、ガソリン車がおすすめです。
ただし、ハリアーのハイブリッド車は静粛性が高く、快適な移動を実現してくれます。車内での快適性重視なら、ハイブリッド車がおすすめです。

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ハリアーと比較検討すべきライバル車種

ここでは、ハリアーを買うか迷った場合に比較検討すべき3車種をご紹介します。

ライバル①トヨタ「RAV4」

ハリアーのライバル車の例:RAV4の車両画像

  • 新車時価格:323.7万円~

RAV4は、ハリアーと同じプラットフォームを採用しているモデルです。しかし、クーペSUVのようなスタイルのハリアーとは異なり、迫力系の外観に仕上がっています。

形が異なることから車内の広さもやや異なり、RAV4はハリアーよりも後部座席の頭上が高く、積載量も多いです。アウトドアに出かけることが多い場合にお勧めします。

RAV4の中古車を見てみる|ガリバー

ライバル②日産「エクストレイル」

ハリアーのライバル車の例:エクストレイルの車両画像

  • 新車時価格:360.1万円~

エクストレイルの現行モデルは全車ハイブリッドシステム(e-POWER)採用で、燃費が良いです。また、日産のe-POWERはエンジンで電力を生み、走りはすべてモーターで行うので滑らかに走ります。

RAV4と同じように迫力系の外観ながら、色合いやグレード次第でハリアーのような上質感も味わえ、プロパイロットなど先進運転技術の面でも魅力的な一台です。

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ライバル③マツダ「CX-60」

ハリアーのライバル車の例:CX-60の車両画像

  • 新車時価格:326.7万円~

CX-5を少しサイズアップし、上質感を備えたCX-60。マツダならではのデザイン性の美しさ、装備の上質感と安全性の高さはハリアーを上回ると言っても過言ではありません。

ただし、CX-60は走りがかなりスポーティで乗り心地が硬いです。乗り心地が気になる場合は、試乗で比較しましょう。CX-60に関しては中古での流通量が多く、リセールバリューもやや低めなので、中古での購入もおすすめです。

CX-60の中古車を見てみる|ガリバー

予算オーバーなら旧型も検討を

ハリアーの現行モデルは中古でも高値を維持していますが、もっと低価格で購入したいのであれば、先代モデルの60系もおすすめです。予算250万円でも購入できます。
以下の記事も参考にしてみてください。

ライター紹介

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221616 編集部

世の中の自動車ニュースとは一味違う視点でスローニュースを発信。編集部員はクルマ初心者からクルマをこよなく愛するマニアまで幅広いメンバーで構成。全国のガリバーで売れている中古車や車のスタッフレポートなど、生の情報をお届け中。