メルセデス・ベンツらしいバランスのとれたセダン
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メルセデス・ベンツCクラスは2007年6月にフルモデルチェンジを受けたが、その時点で発売されたのはC200系とC300のみ。C250系については同時に発表されたものの、発売は秋以降とされていた。ベーシックなC200系と最上級モデルとなるC300との間に位置するC250系は、いろいろな意味でバランスのとれたクルマになりそうだ。
いよいよC250系が発売されたが、C200と同様、C250にはエレガンスとアバンギャルドの両方が設定されている。搭載エンジンは同じでタイヤサイズにだけ違いがあるのはC200系と同じである。そのタイヤサイズもエレガンスが205/66R16で、アバンギャルドが225/45R17となるのもC200系と共通だ。
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快適な乗り心地とスポーティさを両立させた足まわり
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動力性能だけを見ると、204osのパワーはC200コンプレッサーを上回っているものの、25.0kg-mのトルクはC200コンプレッサーと全く同じ数値で、しかも発生する回転数域が狭くなる。なので低速域でのトルク感ではC200コンプレッサーに劣るような感じもあるくらいだが、V型6気筒エンジンの吹き上がりのスムーズさや高回転域でのパワーの伸びでは確実にC250のほうが優位に立つ。
足回りのフィールは基本的にC200コンプレッサーエレガンスと同じだ。快適性を重視した乗り心地を基本に、アジリティコントロール機能を備えたサスペンションによって、ワインディングでのスポーティさも両立させている。本気でスポーティな仕様を求めるユーザーにはC300アバンギャルドSも用意されているが、価格も含めてバランスのとれたスポーティさを備えるのがC250といえる。
C250ではシートがメモリー付きのパワーシートになるほか、C200系に比べるとチルト&テレスコピックステアリングも電動式になり、リバースポジション機能付きドアミラー、レインセンサーワイパーなどの快適装備が加わる。安全装備には基本的な違いはないが、メルセデス・ベンツらしい充実した快適装備が加わるのがC250だ。
400万円台のC200系と、600万円台のC300の間の500万円台に、C250系が存在する意味は十分にあると思う。イチ押しになるのはC200コンプレッサー系だが、次にお勧めできるのがC250系だと思う。
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代表グレード
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C250エレガンス
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ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
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4585×1770×1445mm
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車両重量[kg]
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1550kg
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総排気量[cc]
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2496cc
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最高出力[ps(kw)/rpm]
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204ps(150kw)/6000rpm
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最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
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25.0kg・m(245N・m)/2900〜5500rpm
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ミッション
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7速AT
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10・15モード燃焼[km/l]
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9.3km/l
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定員[人]
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5人
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税込価格[万円]
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558.0万円
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発売日
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2007/6/22
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レポート
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松下宏
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写真
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編集部
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