日産 エクストレイル エクステリア
日産 エクストレイル フロント

従来モデルのイメージを残しつつ、より大きくなったヘッドライトなどSUVらしい力強さを感じさせてくれる。

日産 エクストレイル サイド

リヤビューも従来モデルのイメージを感じさせるが、立体的な造形のリヤコンビランプなどが新型車ならではのイメージを手に入れている。

日産 エクストレイル フロントマスク

大きくなったヘッドランプが個性的。グリルやバンパーなどはXの文字をモチーフにしているという。

日産 エクストレイル リヤコンビランプ

立体的な造形のリヤコンピランプ。透明感の高いレンズを使用しており、高級感がある。

日産 エクストレイル ルーフレール

ルーフレールにはアウトドアレジャーで役に立つライトを装着することも可能だ。

日産 エクストレイル アクシス フロント

日産 エクストレイル アクシス リヤ

個性的なエクステリアが印象的なアクシスもラインアップしている。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

達人「松下 宏」が斬る!

評価

松下 宏

職業:自動車評論家
中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。そのため、大本命といわれている車種さえ外して...

デザインはキープコンセプトだが走りの実力は大幅に進化した!

 エクストレイルはミドルクラスのSUVとして高い人気を集めてきたクルマだ。発売の翌年から長期にベストセラーSUVの座を維持してきた。エクストレイルが高い人気を集めたのは、手頃なサイズと価格のSUVであることに加え、本格的なオフロード走行にも耐えうる高い4WDの走破性、ウォッシャブル内装によるタフな使い勝手、マイナーチェンジで設定された跳ね上げ式ステアリングの操作性などが理由だ。
 国内で20万台、世界では80万台も売れるほど大ヒットしたクルマだけに、モデルチェンジが難しかったのは想像に難くない。基本的には従来のモデルを継承発展させる形でのキープコンセプトのフルモデルチェンジが行われた。従来のエクストレイルの持つ魅力はそのままに、オールモード4×4-iによる走破性の高さなどがポイントだ。

オフロード走行も重視の本格派SUV

 ボディサイズはやや大きくなってワイドボディの3ナンバー車になったが、角張った印象の外観デザインは従来のモデルのイメージを踏襲している。大きくなったヘッドライトなど、新型車ならではの特徴的な部分も多いので見間違えることはないが、イメージ的には従来のモデルの正常進化版である。そのヘッドライトやバンパーなど、フロントマスクにXトレイルのXの文字をモチーフとしたもので、同様にリヤピラーの部分にもXの文字が表現されている。
 ボディと一体にデザインされたドライビングランプ内蔵のハイパールーフレルーフがオプション設定されるのは従来のモデルと同様だ。ボディカラーは7色が用意されるが、そのうち3色(赤/青/黒)には、洗車キズや細かな擦りキズが復元するスクラッチシールド塗装が設定されている。
 日産では少し前にデュアリスという欧州製のSUVを投入したばかりだが、デュアリスは街乗りを重視したクロスオーバーSUVとして位置付けており、エクストレイルはオフロード走行を想定した本格派のSUVとしている。コンセプトの違いはまあ理解できるものの、それが一般のユーザーにどこまで浸透するかは疑問。エクストレイルが売れれば、好調な出足を見せていたデュアリスの売れ行きが落ち込むのは避けられないと見る。

代表グレード
20X(4WD/CVT)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4590×1785×1685mm
車両重量[kg]
1500kg
総排気量[cc]
1997cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
137ps(101kw)/5200rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
20.4kg-m(200N・m)/4400rpm
ミッション
CVT
10・15モード燃焼[km/l]
13.6km/l
定員[人]
5人
税込価格[万円]
237.3万円
発売日
2007/8/22
レポート
松下宏
写真
佐藤靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム