注目モデルのリセールバリューチェック
3年後の“リセールバリュー”を考えて、手放すときに価値が高いクルマを選べば、トータルの購入予算はグンと少なくなる。さらに人気のクルマやワンランク上のクルマも選択肢に入れられるってわけ。“リセールバリュー”を把握してトクするカーライフを送ろう。
今回のクルマ:アウディ R8

アウディ R8の魅力とは?

■本文&コメント/鈴木詳一(ガリバー自動車研究所)

 2003年のフランクフルトモーターショーや東京モーターショーで登場し、注目を集めた「アウディ ル・マン クワトロ」が遂に市販化された。アウディといえばフォルクスワーゲングループの高級セダン部門を担うブランドとして定着しているが、自動車の世界3大レースの一つであるフランスのル・マン24時間レースで常勝していたのが実はアウディ・R8レーシングカー(現在はディーゼルエンジンのR10へと進化している)で、モータースポーツにも力を入れているブランドだ。

 このR8はル・マンで活躍したR8レーシングカーのコンセプトを活かして造られ、420馬力を発生する高回転型V8エンジンがミッドに搭載されるスーパースポーツだ。グレードはアウディのお家芸といえるフルタイム4WDシステムのクワトロを採用した4.2 FSI quattroのみが設定され、6速Rトロニック・シーケンシャルギアボックスによりスポーティな走りが堪能できる。

 スーパースポーツというとフェラーリやランボルギーニといったイタリアのスポーツカーブランドが有名だが、かつてはホンダもNSXを発売し、最近ではメルセデス・ベンツがF1でタッグを組むマクラーレンと共同しSLRマクラーレンを発売している。今後もトヨタやホンダからスーパースポーツが発売される噂もあるなど、注目のカテゴリーといえる。

 もちろんこのR8はアウディが開発したということもあり、クラッチペダルを廃した2ペダルのRトロニックにより日常での使いやすさも十分カバーしているのがうれしいところだ。このRトロニックは、メカニカルギアボックスと電動油圧クラッチの組み合わせで、F1のような俊敏なシフトチェンジが誰でも出来るようになるなど優れたものとなっている。

今回のクルマ
Specifications
グレード
R8 4.2 FSI quattro
ボディサイズ
4431x1904x1249mm
エンジン型式
BYH型
総排気量
4163cc
最高出力
420ps(309kW)/7800rpm
最大トルク
43.8kg-m(430N・m)/5500rpm
定員
2人
発売日
2007年9月上旬
車両本体価格
\16,700,000

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リセールバリュー診断

 ル・マンの血を引き継ぐR8のリセールバリューは最大63%のAランクとなった。さすがというか、もう一つ伸びが足りなかったというか判断が難しいが、今年日本に割り当てられている50台のロットは既に完売となっており、将来的にプレミアムがつく可能性もある。特に、デビュー間もない今年から来年にかけては中古車の価格は相当なプレミアムがつくだろう。

 しかし、3年後となると欲しいと思っている人達には既に新車が届けられているだろうから、中古車価格は幾分下がることが予想される。となると、ランクでAランクと高いものの、ここ1年のリセールバリューよりも下がるだろう。誰もがスーパースポーツと認めるフェラーリと比較すると、R8の認知率やアウディの顧客層の違いから需要は低くなるだろう。

 フェラーリよりやや低く、一般車よりは高いリセールバリューが期待できるアウディ・R8。フェラーリなど一部店舗でしか取り扱っていないクルマよりも購入し易いという点でおススメできるし、気になる信頼性という面でもドイツブランドということもあり安心できるだろう。今年の東京モーターショーでデビューする日産・GT-Rと比べてみてはいかがだろうか。

車両本体価格
\16,700,000
登録など諸費用
\830,000
値引き
\0
3年後の購入予算を差し引いた購入に必要な予算
リセールバリュー: ランク:
52%〜63% A
約 \ 7,009,000

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