マツダ　新型デミオ〜リセールバリューチェック〜

3年後の“リセールバリュー”を考えて、手放すときに価値が高いクルマを選べば、トータルの購入予算はグンと少なくなる。さらに人気のクルマやワンランク上のクルマも選択肢に入れられるってわけ。“リセールバリュー”を把握してトクするカーライフを送ろう。

マツダ　新型デミオ

マツダ　新型デミオの魅力とは？

■本文＆コメント／鈴木詳一（ガリバー自動車流通研究所）

　マツダのコンパクトカー「デミオ」がフルモデルチェンジ。今までのワゴンに近い形状から完全なハッチバックスタイルへと形状を変更。低くワイドに変身し、今までのデミオから大幅に変更されて登場した。

　デミオといえば、伊藤美咲さんをCMキャラクターに採用し、女性ユーザーを中心に広告展開を行っていた。しかし今回の新型デミオでは俳優の玉木宏さんや菊池凛子さん、そしてモデルの冨永愛さんらが出演するなど、今までのデミオのイメージを一新。女性だけではなく男性でもカッコ良く乗れるコンパクトカーとして生まれ変わった。

　デミオは、初代・２代目とヒットし、マツダの中でもトップセールスを続けるモデル。６月も先代デミオがモデル末期ながら販売ランキング９位とまずまずの売れ行きを示している。女性向けの印象が強い先代モデルだが、実はスポーティなモデルもあり、男性でも十分楽しめるクルマに仕上がっていたことが上位ランクの秘訣といえるだろう。

　そして、今回は玉木宏さんをCMのメインに起用し、女性からはもちろん、男性からも注目を集めている。クルマも先代よりも55mm低くし、幅を若干ワイドにすることでスタイリッシュさが増し、走りの良さにも磨きをかけた。

　更に新型デミオは中位グレードの13C-Vにミラーサイクルエンジンを搭載し、23.0km/Lとクラス最高レベルの低燃費を実現するなど、走り・スタイル・環境性能を共に向上させた。

グレード	SPORT
ボディサイズ	3895x1695x1475mm
エンジン型式	ZY-VE型
総排気量	1498cc
最高出力	113ps(83kW)/6000rpm
最大トルク	14.3kg-m(140N・m)/4,000rpm
10・15モード燃焼	19.4km/l
定員	5人
発売日	2007年7月5日

\1,580,000

リセールバリュー診断

　新型デミオのリセールバリューは、人気の高いコンパクトカーの中でもＣランクと平均的な数値に落ち着いた。理由としては、先代までが女性ユーザーが多く、中古車の需要がやや少なかったこと。ライバルにホンダ・フィットやトヨタ・ヴィッツといった強敵がいることなどが、デミオのリセールバリューがあまり高くない理由。

　しかし、今回のモデルはスポーティなイメージを全身に押し出し、マツダ流の独特なデザインにより、ライバルとの差別化が出来ていること。走りの評価はこれからになるだろうが、燃費性能と合わせてどれだけ楽しんで運転できるコンパクトカーに仕上がっているかによって今後の評価が変わってくるだろう。

　走りの面で評価が高ければ、もう少し高いリセールバリューが期待できるかもしれない。