話題の新型車を賢く買う方法、教えます。
スバル 新型インプレッサ

スバルは技術指向の強いメーカー。車種の数を限定し、
フルモデルチェンジを行うサイクルも長いが、頻繁に細かな改良を加えている。
そのために常に新鮮味が維持され、長期間に渡って人気を保てるのだ。
逆に言えば、スバル車のフルモデルチェンジに立ち合える機会は非常に少ない。
その稀なチャンスが07年の6月、<インプレッサ>の一新であった。
先代型の登場は00年だったから、7年ぶりとなっている。

◆本文:渡辺陽一郎
◆データ協力:ガリバー自動車研究所
◆総合ディレクション:佐藤 誠(from ガリバー自動車研究所)

知の巻:新型インプレッサが人気の理由

3ナンバーへと拡大したものの、ボディー全体の引き締めに成功
ファミリーユーザーにも便利になった上、内装の質感もアップ!!
スバル 新型インプレッサ
リセールバリュー: 52%〜61%

 従来型のインプレッサは「スポーツワゴン」と「スポーツセダン」という2タイプのボディーを用意したが、現行型は5ドアに統一されている。メーカーによれば、「ワゴンでもハッチバックでもない5ドア」とのこと。要は既存のジャンルに押し込めたくないのだろう。
 ラリーのベース車両となる人気の「STI」も、現行型では5ドアをベースに開発中だ。追加投入されるのは07年10月頃の見込みとされる。
 現時点でのエンジンラインナップは、水平対向4気筒の1500ccツインカム/2000ccシングルカム/2000ccツインカムターボの3種となる。1エンジンにつき1グレードというシンプルな構成で、駆動方式は4WDが主体。2WDを用意するのは1500ccのみとなる。
 ボディースタイルは先に触れた通り5ドアで、歴代モデルが5ナンバーサイズだったのに対し、現行型では全幅が1740mmに拡大された。もちろん3ナンバーサイズだ。その一方で全長は先代型を50mm下回る4415mmとなっている。ホイールベースは95mmも拡大されて2620mmになったから、要はオーバーハング(ホイールよりも前後にボディーが張り出した部分)を削ってボディー全体を引き締めたワケだ。
 このような変更を行った結果、先代型に比べてリヤシートの足元空間が拡大。ファミリーカーとしても使いやすくなっている。内装の質も高まり、コンパクトというよりもミドルサイズ。<レガシィ>に近付いた印象を受ける。

 スバル車は、先に触れた通り頻繁に改良を行って商品力を維持している。これはリセールバリューの面でも有利な要素だ。時間を経過してもクルマの魅力が色褪せず、中古車価格も高値安定型の傾向になって下取り査定額を押し上げる。
 特にインプレッサはニューモデルとあって、さらに下取り査定が有利。3年後の段階で、新車価格の「52〜61%」という予測だ。多くの日本車では、3年を経た時の下取り査定は新車時のおおむね35〜45%程度。それを考えれば、いかにインプレッサがリセールバリューの高いクルマか分かるだろう。
 また、フルモデルチェンジを行うサイクルが長いので、5年後の段階でも現行型の状態を維持している可能性が高い。2回目の車検を受ける手前で手放す乗り方でも有利なクルマと言えるのだ。
 なお、リセールバリューが最も高まるグレードは、ターボエンジンを搭載した「S-GTスポーツパッケージ」。インプレッサのイメージにピッタリの仕様だからだ。

スバル 新型インプレッサ

SPECIFICATIONS

[代表グレード: S-GT スポーツパッケージ]
■ 全長×全幅×全高: 4415×1740×1475(mm)
■ エンジン型式:EJ20
■ 排気量:1994(cc)
■ 最大出力:250(ps)
■ 最大トルク:34.0(kg-m)
■ 燃費:13.0(km/l)
■ 定員:5(人)

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比の巻:ライバル研究

2WDのノンターボ車ながらも価格設定は強気の<ブレイド>
目新しくもないのにリセール率は50%超えは、独人気ならでは

VS トヨタ ブレイド

トヨタ ブレイド
リセールバリュー: 39〜48%

 インプレッサの国産ライバル車としては<ブレイド>を挙げておきたい。<オーリス>のボディーにエアロパーツを装着し、2400ccエンジンを搭載してリヤサスペンションをダブルウィッシュボーンの独立式に変更したモデルだ。スペシャルティーな5ドアモデルとして、インプレッサに近い位置付けのクルマとなっている。
 そんなブレイドの下取査定は、3年後の段階で新車時の「39〜48%」という予測。ベースがオーリスで、その割には装備を充実させたために2WDのノンターボ車ながらも価格は高めの設定。インプレッサに比べれば不利になる。しかし、日本車の多くが35〜45%のレベルになることを考えれば、決して下取り査定の低いクルマではない。

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VS フォルクスワーゲン ゴルフ

フォルクスワーゲン ゴルフ
リセールバリュー: 45〜51%

 インプレッサのライバル車を輸入車から見つけるとすれば、フォルクスワーゲンの<ゴルフ>になるだろう。特に「GT・TSI」は、1400ccエンジンにターボとスーパーチャージャーを装着し、効果的に使い分けることで高出力と低燃費を両立させた。ゴルフの中でも、特に注目度の高いモデルとなっている。
 そのゴルフGT・TSIの3年後の下取査定は、新車時の「45〜51%」という予測。現行型のゴルフ自体は2004年の登場とあって目新しいクルマではないから、上限が50%を超えるのは人気のドイツ車らしいところ。もっとも、インプレッサのリセールバリューは、それにも増して優れていることになる。

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選の巻:オススメ乗り換えプラン

ベーシックの中でもターボ付きの「S-GT」なら走りもパワフル
オススメグレード
S-GT スポーツパッケージ(\2,593,500)
★★★★
オススメオプション
HDDナビゲーション/7型ワイドモニター/一体型(Panasonic)(\308,910) ★★★★
オススメボディカラー
サテンホワイト・パール ★★★★
合計 オススメオプションを装着した場合の
リセールバリュー
\2,902,410 52%〜62%
ガリバー自動車研究所所長

ガリバー自動車研究所
鈴木詳一 所長

 スバルを代表するミドルサイズセダンとして人気の高かった<インプレッサ>が5ドアハッチバックへと変更され、実用性の高いモデルへと生まれ変わりました。人気のポイントと言えば「WRX−STI」に代表されるスポーツモデルですが、今回はノンターボを中心としたベーシック・ラインアップが揃ったのみ。爆発的な人気という点では秋までお預けといった所でしょうが、ベーシックモデルの中でもターボ付きの「S−GT」ならパワフルで走りも楽しめます。新型は幅広いユーザーに合わせ開発コンセプトが一新されているため、誰にでもおススメできるクルマとなっています。

極の巻:中古車購入には…

300万円オーバーの高級スポーツカーなら格安の中古車で。
先代型を狙うなら熟成された「中期モデル以降」を買うべし!!
■ 先代モデルのSTIがお手頃価格に!

スバル インプレッサ WRX STI スペックC リミテッド 2003年式

スバル インプレッサ WRX STI スペックC リミテッド 2003年式
中古車相場:
200万円 〜 250万円
(2007/7現在)

 インプレッサに乗るならやっぱりWRXモデルを選びたい。特にバリエーション豊富な先代モデルであれば、様々な特別バージョンから選べ、この「WRX STI スペックC リミテッド」もその一台。軽量ボディーにハイパワーエンジンと6速ミッションの組み合わせは“公道最強”とも言え、ラリーのベースとなり数々の勝利を収めるなど、そのポテンシャルは計り知れないものがあります。
 軽量化された「スペックC」にパワーウインドーなど実用的な装備を加え、“走りの良さ”と“実用性の高さ”を両立させたモデルとなります。新車価格は300万円オーバーのいわば高級車。中古なら100万円以上安く購入出来るのです。買ったら少しはカスタマイズしたい。そんなスポーツモデルだからこそ、車両価格は抑えたいもの。その点、先代モデルのインプレッサは熟成された中期モデル以降がおススメです。

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