作業効率が高く経済的

 ビー・エム・ダブリューは、BMWおよびMINI車両のオリジナル水性塗料に適合した純正補修用水性塗料の「カラーシステム」の販売を、2007年1月よりBMW Group純正パーツとしてBMWおよびMINI正規ディーラー向けに開始すると発表した。

 「カラーシステム」は、ベースコートで有機溶剤成分が90%削減され、もっとも厳しいEU規制に適合し環境に優しい先進的な補修用水性塗料で、欧州市場やBMW Group Japanの新車整備センターで長年に渡って使用されているという。塗料の密着性が優れているため、使用量を節約でき、また全塗装工程における作業効率が高く経済的であるとのこと。

 BMW Groupでは、世界のほぼ全ての工場で地域環境、地球環境、周辺住民および作業者への衛生環境の面から、従来の有機溶剤系塗料から水性塗料への切り替えを1990年に実施済みで、日本においてもBMW Group新車整備センターでは補修用塗料は全色2002年に水性塗料に変更済みだという。現在開発中の補修用水性クリア・コーティングに関しても、車両生産においては粉体塗装を既に使用していて、これは塗布の際に水も有機溶剤も必要とせず、廃液もなく化学処理も必要としないとのこと。また、過剰な粉体塗料は回収され採用されるため、理論上は100%の塗装効率が可能とのこと。