生産を広島本社に統合することで効率化を図る

 マツダは、グローバルに生産効率を高めていく取組みの一環として、次期欧州向けBセグメントコンパクトカーを広島の本社工場で生産することを決定したと発表した。

 マツダの井巻久一代表取締役会長兼社長は、「現在『Mazda2(日本名:マツダでミオ)』はスペインのバレンシアと広島で生産しているが、次期欧州向けBカーの生産を広島本社に統合することで、効率化を図り、スケールメリットを最大限に活用する。これは、為替の変動やアジア市場の成長ポテンシャルなど、あらゆるリスクや可能性を検討した上での選択である」とコメントしている。
 また「次期欧州向けBカーの生産を広島に移管、集約することはパートナーであるフォードと協議の上、決定した。マツダは今後もフォードにとって重要なパートナーであり、この関係は両社のグローバルな自動車業界における戦略上不可欠である。これからもフォードとのシナジーを追求していくことに変わりはない」と加えた。

 なお、マツダは、2007年内の次期Bカー生産開始を予定しており、フォードヨーロッパは、この生産拠点の移動によるバレンシア工場への影響はとくにないことを確認しているとのこと。