米ゼネラルモーターズ(以下GM)は、10月23日〜28日までパシフィコ横浜(横浜市西区)にて開催されるFISITA(国際自動車技術会連盟)2006/EVS22(国際電気自動車シンポジウム)にて、GMのパワートレイン開発における最新動向のプレゼンテーションを行うと発表した。
GMでは水素燃料で駆動する燃料電池自動車の開発を進めているが、そのほかにも、既存の内燃機関の改善、クリーンディーゼルエンジンの開発、さらにエタノールのような代替燃料の使用などにも取り組んでいる。
FISITA World Automotive Congressは1947年にパリで第1回を開催以来、自動車技術に関する最も歴史ある国際会議として、世界各国で隔年開催されている。第31回にあたる今年の横浜大会は、1976年の東京以来、日本での30年振りの開催となる。
研究開発・企画担当副社長のラリー・バーンズ氏は、エネルギー消費と環境保全を考慮し、将来の輸送手段の構築を目標としたGMのパワートレイン戦略についてや、新技術を活用した燃料電池技術によって創造される新しい自動車のDNAについてプレゼンテーションする。
また、ハイブリッド技術部門エグゼクティブ・ディレクターのラリー・ニッツ氏は、GMにおけるハイブリッド車のグローバル戦略についてを、燃料電池事業本部(FCA) アジア太平洋地域担当ディレクターのジョージ・ハンセン氏は、2007年秋に開始予定の燃料電池自動車による世界最大規模のテスト、走行性能、耐久性、量産時のコスト面で内燃機関との競争を有する燃料電池技術の構築についてなどを提示する。
さらに、燃料電池事業本部(FCA) 電気系担当エンジニアのステファン・ライザー氏は、バッテリーにスーパーキャパシタを組み合わせた、補助電源におけるGM独自のコンセプトについてのプレゼンテーションを行うとのこと。
またGMは、スズキと2001年より燃料電池を利用した小型自動車の開発を共同で行っており、今回、共同ブースでハイドロジェン3を展示するという。