日産は、10月20日、同社執行役員のティエリー ビアデューが、11月1日付けで、サイアム日産自動車会社(SNA)社長に就任し、タイにおける日産の事業全般のマネージメントを行うことを内定した、と発表した。ビアデューは、同時に、日産の執行役員として、アセアン諸国における事業も担当するとのこと。また、SNAの細川光作現社長は日産に帰任する。なお、執行役員の異動については、10月26日の取締役会で、正式に承認される予定である。

 ビアデューは、1999年にルノー技術部門より日産に赴任し、現在は、執行役員として、企画室、コーポレートベンチマークを担当している。一方、細川は1979年に日産に入社し、財務、海外営業部門に在籍した後、アセアン地域における日産ブランド強化のため、日産がSNAへの資本比率を引き上げた2004年4月に、SNAの社長に就任した。

 日産は、タイ市場において、「ティーダ セダン」、「ティーダ ハッチバック」、「フロンティア ピックアップ」、「ティアナ」等の自動車販売やマーケティング、物流、製造事業を行っている。SNAの年間生産能力は13万台とのこと。