【ラリージャパン開催目前!】スバル WRC プレスカンファレンス

2006WRC第11戦「ラリージャパン」直前 スバルの精鋭たちが熱く語った!

 8月28日、東京お台場のホテル日航東京で、9月1日〜3日にかけて開催されるWRC(世界ラリー選手権)第11戦「ラリージャパン」に向けた「SUBARU WRCプレスカンファレンス」が行われた。
 会場には、同日午後には北海道に向かうというSWRT(SUBARUワールドラリーチーム)のエースドライバー「ぺター・ソルベルグ」をはじめ、「クリス・アトキンソン」「新井 敏弘」各選手や、STI(スバルテクニカインターナショナル)桂田社長、スバル・土屋副社長などの面子が勢ぞろいした。

速報!ラリージャパンの結果はこちら!

【WRC2006 ラリージャパン】シトロエン ローブが優勝!! スバル 新井は健闘の6位!

【特集】 (2006.09.04)

9月3日、世界ラリー選手権第11戦「ラリージャパン」の全競技が終了した。優勝したのは、クロノス・トタル・シトロエンWRTのセバスチャン・ローブ選手。 >> 記事全文を読む


スバルSTI ラリージャパン関連情報

スバル WRC 第11戦ラリージャパン 復活への意気込み

【ニュース】 (2006.08.29)

スバルワールドラリーチーム(SWRT)は、9月1日〜9月3日に北海道十勝管内で開催されるWRC(世界ラリー選手権)第11戦「ラリージャパン」に、ペター・ソルベルグ(ノルウェー)、クリス・アトキンソン(オーストラリア)がドライブする2台の「インプレッサWRC 2006」で出場することを発表した。 >> 記事全文を読む


スバル インプレッサWRC 2006で新井敏弘氏が参戦!

【ニュース】 (2006.08.29)

国際ラリードライバーである新井敏弘氏は、9月1日〜3日に北海道・十勝管内で開催される世界ラリー選手権(WRC)第11戦「ラリージャパン」に、改良された最新型ワールドラリーカー、スバル「インプレッサWRC 2006」で出場する。 >> 記事全文を読む


プロダクションカー世界ラリー選手権第5戦に、グループN仕様インプレッサ6台出場!

【ニュース】 (2006.08.30)

9月1日〜3日に北海道・帯広市近郊で開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦「ラリージャパン2006」に併催のプロダクションカー世界ラリー選手権(PCWRC)第5戦に、グループN仕様のスバル インプレッサが6台出場する。 >> 記事全文を読む


「スバルラリーチームジャパン」昨年に続き2台体制で出場!

【ニュース】 (2006.08.30)

9月1日〜3日に北海道で開催されるWRC第11戦「ラリージャパン2006」に、国内スバル特約店のサービスメカニックがラリーカーの整備を担当する「スバルラリーチームジャパン(以下SRTJ)」が「スバルインプレッサWRX STI spec CグループN仕様車」で出場する。 >> 記事全文を読む


SWRTエースドライバー ぺター・ソルベルグ「絶対応援して欲しい!」

【ラリージャパン開催目前!】スバル WRC プレスカンファレンス「ぺター・ソルベルグ」のコメント

 前半戦は調子があがらぬままだったペター選手。だがマシンの仕上がりも順調とみえ、とてもリラックスした明るい表情で「体力的にも充実している。私たちを信じてください、必ず返り咲きます!」「クルマの主な問題点は解決済み。その成果は近いうちにお見せできるだろう」と語った。

若きドライバー、クリス・アトキンソン

【ラリージャパン開催目前!】スバル WRC プレスカンファレンス「クリス・アトキンソン」

 いっぽう若きドライバー、クリス・アトキンソン選手は「この2ヶ月でペターとともにやってきた成果が出るのを楽しみにしている。エンジニアとも何度も話し合い、方向性が正しく、皆と一丸となっていること確認した」と話す。前半戦のクルマとの違いを「あまりの点で良くなっている。方向性が正しく、どこに向かうべきかもわかっている。そして、その方向に向かって進んでいる」と熱いメッセージをくれた。

WRカー復帰も大いなる自信! 我らが「新井 敏弘」

【ラリージャパン開催目前!】スバル WRC プレスカンファレンス 我らが「新井 敏弘」!

 さて久しぶりのWRカー復帰で期待の高まる我らが新井 敏弘選手は「古巣に戻ったような感覚。皆さんのおかげでWRカーでラリージャパンに参戦できることを感謝します。」と緊張の面持ちながらも熱く抱負を語った。そして「表彰台を目指します」と力強い発言も飛び出し会場を沸かせた。
 なんでも、WRカーに乗るために新たな筋力トレーニングも行ってきたという新井選手。「WRカーは、今まで乗ってきたPCWRCのマシンに比べステアリングが重くキックバックも強い。そのために左手の握力はもちろん背中の筋肉も鍛えた。またスピードが高くジャンプの高さもレベルが違う。特に着地の際に体を痛めないように背筋を重点的にトレーニングした」と語る。もちろん、ドライバーとして4.5キロの軽量化も図った、と会場を笑わせる余裕もみせた。

終始和やかな雰囲気に「自信あり」!?

【ラリージャパン開催目前!】スバル WRC プレスカンファレンス

 印象的だったのは、開幕1週間を切ったタイミングだというのに、ドライバーが非常に落ち着いた穏やかな表情を見せていたという点。アクアポリスで行われたWRC第8戦終了の6月からおよそ2ヶ月ラリーがなく、そのインターバルを使用してクルマの徹底的見直しをしたという。ペターは前半戦と後半戦のクルマの違いについて聞かれると「シャシー、エンジン、重量配分とあまりの点で変わっていて、それを語るだけで一日かかってしまう(笑)」と話した。その笑顔は、ホームゲームとなる日本での戦いに対する自信の表れと感じた。

スバル土屋副社長「WRCと市販車は直結!」

【ラリージャパン開催目前!】スバル WRC プレスカンファレンス

 富士重工業の土屋副社長は冒頭のあいさつで「スバルがWRCに参戦するのは単に世界最高峰だから、というだけではない。世界の様々な気象条件やあらゆる路面条件を走るWRCに参戦することで、市販されるスバル車の基本性能を高めることに大いに役立っているからだ」と話した。

とにかく、勝つクルマ造りを!

【ラリージャパン開催目前!】スバル WRC プレスカンファレンス

 STIの桂田社長は「今年前半の結果を申し訳なく思います」とまず頭をさげた。
 とにかく勝つクルマを造るためにスバル、STI、SWRT(スバルワールドラリーチーム)における大きな組織改革を図ると説明した。それによればインプレッサの開発責任者富士重工業スバル商品開発本部プロジェクトジェネラルマネージャーの森 宏志氏を、WRカー開発の日本側責任者にも任命。量産車開発とWRカー開発をひとりが取りまとめることになり、より効率的な体制とした。
 これに伴い、富士重工業スバル商品開発本部の菅谷 重雄氏がSWRTのマニファクチャラープリンシパル・エンジニアリングを務めることになり、WRCの課題解決に取り組み、森氏が統括するWRカー開発チームと手を組んで必勝体制を目指す。
 いっぽう、これまでSWRTの顔だった東 稔也氏はマニファクチャラーマーケティングプリンシパルに就任し、SWRTのマーケティング活動を行なうこととなる。

【ラリージャパン開催目前!】スバル WRC プレスカンファレンス

 菅谷氏(写真左)は新体制について「まずはクルマを磨いていくことが急務。前回フィンランド、前々回のドイツともに結果は残せなかったが、エンジニアリングという意味では手応えも感じている」と話す。森氏(右側)は「市販車の車造りが生かせる」と新体制のコラボレーションに自信をのぞかせる。また「既にインプレッサやレガシィなどはペターなどの意見を反映したクルマ造りをすすめている。走りを極めれば安全になる。」とスバルの目指すところを紹介した。

【ラリージャパン開催目前!】スバル WRC プレスカンファレンス

 さて、同席したSWRTマネージングディレクターのリチャード・テイラーは「長年に渡り既に日英のコラボはやり続けて来たから、今回の改革はいわばエボリューション。」と説明する。なるほどそのエボリューションが実際に結果として結びつくことをぜひ期待しよう。その戦いはいよいよ今週末だ!

( レポート・写真/CORISM編集部 徳田 透 )

【ラリージャパン開催目前!】スバル WRC プレスカンファレンス
【ラリージャパン開催目前!】スバル WRC プレスカンファレンス
【ラリージャパン開催目前!】スバル WRC プレスカンファレンス

WRC世界ラリー選手権 第11戦「ラリージャパン」開催概要

■開催時期:2006年9月1日〜3日
■開催場所:北海道十勝管内
■主催:FIA
【ラリージャパン開催目前!】スバル WRC プレスカンファレンス

( 写真:「インプレッサWRC2006」カーNo.5【ぺター・ソルベルグ】使用車 )

インプレッサWRC2006主要諸元

全長×全幅×全高
4415x1800x1390mm
ホイールベース
2545mm
車両重量[kg]
1,230kgs(WRC規定最低重量)
エンジン
SUBARU水平対向4気筒(1994cc)、16バルブ、ターボ(34mmリストリクター付)/SUBARUプログラマブル電子制御・エンジンマネージメントシステム/最大出力300bhp @ 5500rpm  最大トルク60kg-m @ 4000rpm
トランスミッション
電子制御油圧式6速 + 電子制御油圧式ディファレンシャル
駆動方式
シンメトリカルAWD
サスペンション
フロント:マクファーソンストラット/リヤ:デュアルリンク式ストラット
ステアリング
ラック&ピニオン式、パワーステアリング
タイヤ
ピレリ
ショックアブソーバー
多段調整式リザーバータンクタイプ

【ラリーの走りは市販車にフィードバック!】スバル インプレッサ シリーズ関連情報

達人 国沢、インプレッサ S204の楽しさに思わず感涙!?

【新車情報】  written by 国沢光宏 (2006.02.22)

大人のスポーツセダンを目指したというスペシャルモデル、インプレッサS204。その洗練された走りは、まさに楽しいのひと言。達人・国沢光宏、絶賛です。 >> 記事全文を読む


スバル インプレッサ STI S204試乗記

【新車情報】 (2006.02.01)

大幅進化したインプレッサ「S204」試乗記! 走り&質感とも、まさに至高の国産スポーツカーとなったS204。あまりに楽しくて、涙でます・・・! >> 記事全文を読む


超お買い得&入手困難!? インプレッサ S204試乗記

【新車情報】 (2006.01.30)

320PS、カーボン製シート、STIバージョンをベースに機能性だけでなく質感にもこだわり一級の走りにふさわしい上質感を演出。 >> 記事全文を読む


インプレッサ スポーツワゴンWRX

【新車情報】 (2005.11.03)

卓越した運動性能を誇るワゴンがインプレッサ スポーツワゴンWRX。セダンほど走りのパフォーマンスは必要ないが、実用性と楽しい走りを両立したいというユーザーにはピッタリの1台となるだろう。 >> 記事全文を読む


スバル インプレッサ セダン WRX STI

【新車情報】 (2005.10.14)

空力、パワー、旋回性、そしてスタイリングと大幅に生まれ変わったインプレッサ。その実力をサーキットで試す! >> 記事全文を読む


スバル インプレッサS203

【新車情報】 (2005.02.14)

ペター・ソルベルグも開発に参画したインプレッサの最高峰モデル >> 記事全文を読む