話題の新型車を賢く買う方法、教えます。
マツダ ロードスター

ドライバーとクルマとの一体感を大切にした「人馬一体」コンセプトに基づき、
思いどおりに操れる“スポーツカーの真髄”を目指す。
走りの楽しいクルマ造りを重視する“マツダの企業コンセプトを端的に表現したクルマ”とも言えるだろう。
クーペ市場の縮小が著しいために月販台数は500台に満たないが、
クルマ好きにとっては欠かすことのできない1台である。

◆本文:渡辺陽一郎
◆データ協力:ガリバー自動車流通研究所
◆総合ディレクション:佐藤 誠(from ガリバー自動車流通研究所)

知の巻:ロードスターが人気の理由

スポーティー志向の「RS」は硬めのサスで最もロードスターらしいグレード
「標準仕様」はマニアックなセッティングだが、日本の峠道にはピッタリ!!
マツダ ロードスター
リセールバリュー: 44%〜52%

ロードスターのリセールバリューは、3年後の段階で44〜52%程度と予想される。国産車の平均レベルが35〜45%程度だから、リセールバリューの点で不利になるクルマではない。クーペの市場が縮小していることを踏まえれば、納得のできるレベルだ。
また、2005年にフルモデルチェンジを行っているから、少なくとも11年頃までは現行型の状態を保つ。2回目の車検を目前に控えた5年後に売却するとしても現行型で、短期で代替えしないユーザーにとっても有利だ。

エンジンは2000ccのツインカムを搭載し、駆動方式はFR(後輪駆動)の2WDのみ。グレード構成は比較的シンプルで、ベーシックな「標準仕様」、スポーティーな「RS」、本革シートなどを標準装着したラグジュアリー指向の「VS」という3タイプが設定されている。トランスミッションは「標準仕様」が5速MTと6速AT。「RS」は6速MTのみ。「VS」は6速のMTとATを採用する。
 この内、最もロードスターらしいのはスポーティー指向の「RS」。少々硬めにセッティングされたビルシュタイン社製のショックアブソーバーを標準仕様し、ホイール&タイヤサイズも16インチから17インチに拡大される。オプションで「VS」に標準装着される本革シートをセットすることも可能だ。その「VS」は装備の充実したグレードでAT仕様も選べることから、幅の広いユーザーに適するグレードと言える。
 意外にマニアックなのが「標準仕様」。MTが「RS」や「VS」の6速に対して5速だから絶対的な加速性能では見劣りするが、そのギヤ比は日本の峠道にピッタリ。6速MTだと3速にシフトしてスグに2速へシフトダウンというシーンが目立つが、5速MTなら2速に固定したままで走り切れる。また、ショックアブソーバーは「RS」に装着されるビルシュタイン社製よりも少しソフトでコーナリングの速度は下がるが、挙動変化を楽しむ余地を残す。ベテランドライバーにとっては味わい深いグレードだろう。
 なお、AT仕様はユニットを収めるためにボディーの補強を部分的に諦めており、MT仕様に比べて走行安定性が若干下がる。ビルシュタイン社製のショックアブソーバーや17インチタイヤが6速MT専用の「RS」だけに用意され、AT仕様で選べないのもそのためだ。

マツダ ロードスター

SPECIFICATIONS

[代表グレード: VS]
■ 全長×全幅×全高: 3995×1720×1245(mm)
■ エンジン型式:LF-VE
■ 排気量:1998(cc)
■ 最大出力:170(ps)
■ 最大トルク:19.3(kg-m)
■ 燃費:13(km/l)
■ 定員:2(人)

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比の巻:ライバルとの比較

売れ行き低迷の“MR−S”はリセールが期待できないので徹底的に付き合うべし
逆に中古車市場で人気の《S2000》はリセールの期待度がロードスター以上!!

VS トヨタ MR-S

MR-S
リセールバリュー: 39%〜46%

登場して6年半を経ており、コンパクトサイズのミッドシップスポーツという個性はあるものの、売れ行きは大幅に低迷している。S2000のように細かなマイナーチェンジを行っているわけでもないから、リセールバリューの点でも辛くなってしまう。仮に現時点で購入して3年間乗れば、登場後10年を経たクルマだ。その結果、3年後のリセールバリューは、新車価格の39〜46%程度と予想される。しかし、とても楽しく運転できるので、購入したなら廃車にするまで付き合いたい。

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VS ホンダ S2000

S2000
リセールバリュー: 50%〜58%

登場したのは《MR‐S》より半年くらい前だから、すでに7年を経過する。しかし、《S2000》は過去に3回のマイナーチェンジを受けてきた。サスペンションの変更を2回行った後、3回目となる2005年のマイナーチェンジでは排気量を2000ccから2200ccに拡大している。車両本体価格が378万円と高額で、中古車を求めるユーザーも多いことから、3年後のリセールバリューは50〜58%とスポーティークーペでは高めになりそう。今日では珍しい、古くなっても価値が下がりにくいクルマとなっている。

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選の巻:オススメ乗り換えプラン

硬派過ぎる!? 「NR−A」はリセールが◎ですが…
ハードな走りをしないユーザーには「VS」が◎です。
オススメグレード
NR-A(¥2,300,000) ★★★★★
オススメオプション
オーディオレス(▲¥36,750)
HDDナビ(CD付)(¥226,800)
★★★★★
オススメボディカラー
マーブルホワイト
ブリリアントブラック
★★★★
合計 オススメオプションを装着した場合の
リセールバリュー
\2,389,300 45%〜55%
ガリバー自動車流通研究所所長

ガリバー自動車流通研究所
鈴木詳一 所長

軽量スポーツカーの代名詞であるマツダ・ロードスターは3代目となって基本コンセプトを原点回帰させたところが良い。やはりオープンカーは“走り”にこだわった作り込みが必要である。エンジンは2リッターに拡大されパワーアップし、2代目からの重量増は最小限に抑えたところがオススメの最大のポイントです。レースのベースモデルとなるNR−Aは希少性が高くリセールバリューの点ではオススメできますが、車高調を装備するなど高はな面を合わせ持つため、ハードな走りにこだわらないユーザーには、一般グレードのVSが本革シート装備などオープンカーとしてオススメです。

極の巻:中古車の購入も考えてみよう!

ロードスターVSが250万円なら……

BMW BMW Z3 ロードスター 2.0 1999年式

BMW BMW Z3 ロードスター 2.0 1999年式
中古車相場:
127.0万円 〜 253.6万円
(2006/05現在)

ロードスターと同程度の予算で、BMW Z3 ロードスター 2.0 1999年式 が買える。
BMWのシルキー6と呼ばれる直6DOHCエンジンを搭載、アウトバーンで鍛えられたオープンスポーツが味わえます。
独創的なスタイリングも特徴のオススメポイントです。

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マツダ ロードスター
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